よもやまカンボジア

カンボジアの日本語学校で起こった不思議な出来事を…。

今だクリスマスムードなし・・・。

2006-12-20 19:33:32 | Weblog
クリスマスまであと5日。日本は週末の連休も手伝って、今ごろクリスマスムード一色であろう。しかし、こちら常夏のカンボジアといえば・・・まったくといっていいほどムードがない。それでも年々、クリスマスの飾りなどは増えてきたし、一流ホテルではクリスマス関連のイベントなども繰り広げられている。とはいえ、やっぱり町全体のムードといえば、まだまだ。学校もクリスマスパーティーの予定はあるが、先日の遠足のときと違い、盛り上がりはいまいち・・・。学生に「ジングルベル」と「赤鼻のトナカイ」の歌を教えたりもしたのだが、うーん、やっぱりムードがクリスマスにならない。日本人としてはやはり、クリスマスといえば寒さや雪があってこそ。以前、オーストラリアにいったとき、オーストラリアの人々の夏のクリスマスにびっくりしたが、彼らはずっとそれで過ごしているので、あまり違和感がないらしい。子どものころからサーフィンサンタに親しんでいるのだ。JOASのクリスマスも4回目。今年はどんなクリスマスになるのだろうか。

やっときた。

2006-12-19 10:52:59 | Weblog

乾季の12月だというのに、昼のじりじりとした暑さでいやになっていた。いつもだったら寒くて毛布にくるまっていたはず。やっぱり今年はおかしい。これも地球温暖化のせいかと思っていた矢先、やっと「涼しい風」が吹いた。本来なら、1年でもっとも涼しく、カンボジア人にとっては寒いくらいのはずの12月。今年はどうしたものかと思っていたところ、おとといあたりから、いい風が吹いてきた。カンボジア人は、こぞってジャンバーやらセーターやら、トレーナーやらを着だした。私が知っているバイクタクシーのおっちゃんは、この時期ダウンジャケットを着る。やりすぎである。日本人にとっては、朝晩が涼しい程度。エアコンも扇風機もなくて寝られる程度には快適だが、半そでTシャツでじゅうぶんである。涼しくなってうれしいが、乾季のほこりには以前悩まされている。そうじをするスタッフが朝から何度そうじしても、家中ほこりだらけ。まるで土足で歩き回った後のようである。ああ、雨よカムバック!


キリロム遠足

2006-12-12 13:53:31 | Weblog
学生30人を連れての遠足。1ヶ月前にクラスで告知してから、彼らの盛り上がりは相当なものだった。直前にしたテストの結果もよかったし。やはり糧があると人間パワーが出るものなのだ。学習意欲が下がり気味の学生にとってもいい栄養補給になったよう。
 さて、プノンペンからバスで2時間ほどのキリロムという山へ行ったのだが、そこは山の上だけあって涼しい!家族連れや友達グループ、カップルなんかも大勢来ていてプノンペンの人たちのいい避暑地になっているようす。
学生たちは各々川辺で写真を撮ったり、泳いだり、トランプしたり、かわい子ちゃんを探したり・・・。今回は他クラスとの交流をはかるという目的から、初級から中級までの学生を入れ混ぜての「ジェスチャーゲーム」と「わさび入マシュマロ食べたの誰だゲーム」を企画した。普段大人しい女の子たちがみんなの前で立派にジェスチャーをやりとげたのにはちょっと驚いた。なんだ、できるんじゃないか。
今まで食べたことのないだろうマシュマロを食べ、しかも「わさび入」が当たった学生は涙ぐみ(耐えきれず吐いた学生も・・・)それを見て笑う学生たち。
なんだ、楽しそうじゃないか。
 これを一過性のものにするのはもったいない。続くクリスマスパーティーへGO!GO!!だ。

求む!ワイドショー

2006-12-11 07:51:30 | Weblog

カンボジア人の噂好きはそうとうなものだ。あることないことの噂がとびかい、ときにそれは情報操作のかっこうの種ともなる。くだらない噂も多いので聞き流しているが、カンボジアの事情がわかってくるにつれ、それも仕方のないものかもと思う。この国では絶対的に娯楽の数が少なく、絶対的にひまな時間が長いので、自然と彼らはおしゃべりの時間が多くなる。それにしてもカンボジア人の話しっぷりには本当に驚かされる。ほっておけばノンストップでいくらでも、くだらない話を続けられる。私もかなり話好きの方だが、内容がない話をずっとしているのは拷問に近い。ましてや人の噂話など永遠に続けられるものではない。噂話をしている時間があったら、私は本を読んでいたい。自分にとって、大切なものとそれ以外のものに区別すると、それ以外のものは誰が何を言おうと、正直どうでもいい。大切なものなんて、じっくり探してみても実はそう多くはない。しかし、一部の人をのぞいて、本も読まない、新聞も読まない、基本的にあまり考えることがない、とないないないがそろったこの環境で、人々が噂話にヒートアップするのはある種、自然のような気がする。それがゴシップや恋愛などであれば、盛り上がるのも必然だ。

カンボジア人のすごいところはその噂の情報収集能力と伝達能力、そして話の拡大能力がはんぱじゃないことだ。勉強や仕事もこの勢いでやってくれればいいのだが・・・。まるで人類皆兄弟かのごとく、噂が広まる広まる。まあ、噂なんてたいていそんなものだが、あることないこと、それはそれはよく広まり、この人までも?と思う人が知っていたりして感心する。驚くべきことは、自分が何をしなくても情報がどんどん入ってくることだ。最近クメール語がだいぶわかってきたこともあり、スタッフみんなが次から次へといろいろ教えてくれる。料理や掃除を担当しているハウスキーピングスタッフさえも、めずらしく「先生!」と呼ばれていってみると「家政婦は見た!」状態で次から次へと新情報を教えてくれる。なかには「どうせ日本人にはクメール語がわからない」と私の隣で日本人についての噂を大きい声でべらべらしゃべっているカンボジア人もいるが、そんな話は私の語学力でさえ、かなりの割合で理解できる。こんなときクメール語がわからない方がいいなと思う。

おそろしいのはその噂にまったく信憑性がかけていようとも、みんなが信じることだ。火のないところに噂はたたないというから、まったくない話ではないだろうが、普段は疑い深いカンボジア人も、噂話となれば別のようで、ガンガン話は誇張される。そして、基本的に「他人事」の場合、彼らの話はどんどんエスカレートしていくのである。これが当人だったら大変なことであろうが、こういうとき、本当にカンボジア人の「他人事」感覚に少し辟易する。当人であれば何をするかわかならいくらいの怒りをあらわしても、他人事となれば何でもありのカンボジア人だ。

噂話に関して思い出したのが日本のワイドショー。くだらないとかなんだかんだといわれても、日本のワイドショー番組はテレビに欠かせないものである。視聴率だってけっこう稼いでいる。朝のゴールデンタイムにあれだけ各局揃って放送しているのだから。もう少しろくな番組がないかと思うが、見たい人がいるからこそ番組が存在しているのである。いつも思うのはカンボジアにこれがあったら、流行るだろうなということだ。新聞に被害者の写真も名前もでるほどに、プライバシーもくそもあったものではないこの国のことだから、大変なことになるだろうけど・・・。マスコミで流すようなゴシップに国民が食いつけば、もう少し市井のくだらない噂は少なくなるかもしれないと思う今日このごろ、カンボジア人から届く新着情報はとどまることをしらない。


無意味なものがまたひとつ

2006-12-11 07:46:39 | Weblog
最近またひとつバイク関連で新たなルールが誕生した。それはバイクのサイドミラーをつけなくてはいけない、というもの。警察にみつかるといまのところ平均でひとつ2$、両サイドであわせて4$の罰金をとられるらしい。といってもまだまだ徹底されていないが、最近どんどんバイクにつけている人が増えているので、だいぶ広まってきているのかもしれない。ちなみにつけるお値段はひとつ1$、両サイドあわせて2$が相場。4$の罰金をとられるなら先に2$出してつけておこう、という計算らしい。

おもしろいのは、ミラーをつけたところで誰一人みていないことだ。だいたい角度がおかしい。明らかに意味のない角度の人が多すぎる。お兄ちゃんたちは、後ろに乗っけている女の子の表情をチェックしているらしい。余計交通事故につながりそうだ。圧巻なのは、日がかんかんとてっている昼間の大通りの光景。ちょうど昼休みでみんなが家路に帰るため、バイクがたくさん走っている道がよい。バイクに乗った人々の胸のあたりに、ミラーが反射した明かりがまるーくふたつ、きらきらと照っている。初めてみたときはちょっとびっくりしたが、誰もかれも、みんなが胸のあたりをひからしていておもしろかった。特に黒っぽいシャツを着ている人は対向車線から見ていて、一体あの光っているのものは何?とびっくりした。そもそも自分の体にサイドミラーの光が反射するような角度って、いったい何を写しているのか?きらきらと丸い光が反射するカンボジアの昼さがり。