kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

「ほぼトラ」トレード

2024-07-17 05:56:24 | 日記
日経平均に続いてNYダウも12日再び4万ドルを回復しました。一時は消滅した9月利下げが有力に
なってきたことで日米市場とも株式市場が息を吹き返しました。バリエーションは過去の平均水準
を超えるなど割高感も指摘されながらも今年ここまでは大きな波乱もなく高値追いを続けています。

週明けの米国市場ではトランプ前大統領の銃撃事件を受け、15日の米市場では同氏の大統領再選を
織り込む「トランプ・トレード」が加速しました。既に市場は「もしトラ」から「ほぼトラ」を株
価に織り込む段階に進んだようです。16日はさらに上昇が加速しダウは742ドル(1.84%)と大き
な上げ幅でした。

銃撃後に直ぐに立ち上がり拳を突き上げたトランプ氏のエネルギッシュな映像とテレビ討論会や
その後の会見で言い間違いの目だったバイデン大統領の年齢による衰えが対比され大統領選挙で
のトランプ優勢が一段と増したようです。

トランプ氏の勢いに乗る形で野党・共和党が米議会選で上下院の過半数を獲得するとの予想もあり
トランプ氏の政策が進むという連想も働きました。トランプ氏の大統領選での勝利がエネルギーや
金融株に追い風になるとの見方が広がりました。一方バイデン政権下で進められてきた気候変動対
策の先行き不透明感は増し、再生エネルギー関連銘柄は大きく下落しました。

テスラ株にとってはEV普及推進でマイナスとみられましたが、マスク氏が銃撃事件を受けトランプ
維持を表明したことでテスラ株も上昇しました。トランプトレードの勢いが感じられる動きなのでし
ょうか。テスラ株はEV市場の減速が嫌気され年初から冴えない展開でしたが6月に突如として人気化
して大きく上昇しました。

流石にマグニセントセブンの出遅れでロボタクシーへの期待が高くなって来たという材料で出遅れ修
正が一気に進みましたが、主力市場の中国で販売合戦の激化は続いていて同社を取り巻く環境は厳し
いままです。生成AI関連で人気化し高成長が続くエヌディディア株よりも高いバリエーションを正当
化するのは難しそうです。

3連休明けの東京市場は防衛関連が物色されました。また小型株の新興市場は3か月ぶりに高値を更新
しました。証券株が物色されたのも相場活況で潤うという解説がありましたが、銀行株に対して出遅
れていたことも背景にはあるようです。4万円突破の3月相場では生成AI関連で半導体などや一部の大
型銘柄が人気化しました。

しかし今回の4万円突破相場では出遅れ銘柄の活躍が目立ちます。大型株に対して中小型銘柄の上昇が
目立つことや半導体セクターに対して出遅れていた電子部品銘柄の上昇などが示しています。トランプ
の返り咲きが有力にあり大統領選挙をめぐる不透明感は薄れました。これまで接戦だった過去2回の大
統領選挙とは違い見切り発車の株高が始まったようです。

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