kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

実りの秋は日本株の出番?

2020-09-15 06:36:49 | 日記
日経平均はコロナショックで急落した3月以降相場の主役は入れ替わり
つつ結果的には6ヶ月という短い期間で下落分を取り戻しました。まず
急落後に人気を集めたのはコロナの治療薬候補や医療機器を手掛けて
いる企業でした。

薬品では中外製薬や塩野義製薬、製薬子会社の開発薬が脚光を集めた
富士フィルムHG、人工呼吸器の日本光電やECMOのテルモも忘れては
いけません。一瞬でしたがマスク不足を背景にマスクメーカーも人気
化しました。

そして次に人気を集めたのはウィズコロナあるいはアフターコロナで
注目された企業です。究極の予防策である人との接触を避けることが
対策の基本になり小売りではリアル店舗からECへ。

ビジネスの現場でも対面からオンラインが進み在宅勤務で利用が進ん
だWEB会議やオンライン勤務に関連する銘柄が人気を集めました。米
国企業のZOOMの人気ぶりは異常でした。日本でもオンライン診療の
拡大をはやし新興企業のメドレーが大きく上昇しました。

またネット上での書類作成でハンコに代わり電子契約サービスの弁護
士ドットコムは3月安値から4倍になりました。また(EC)のプラット
ホームを手掛けるBASEは1年前の初値から株価がほぼ10倍になりテン
バガー銘柄になりました。

海の向こうの米国ではFANGだけでなくテスラやエヌビディアZOOMと
いったテック銘柄が夏相場を大きく盛り上げました。そして9月相場入
りとともに米国ではテック銘柄に調整が入りこれまで人気の圏外だった
バリュー株全般が見直されています。

多くの企業が開発にしのぎを削っているワクチン開発の進展が景気敏感
株の多いバリュー株相場の復活に繋がっているのは間違いないようです。
9月相場では米国株の調整の影響が軽微だった日本株は景気敏感株が多く
経済が正常化へと向かうことで業績回復が期待できるという流れになっ
てきたことがあるようです。

またハイテク株については11月の大統領選挙が迫る中でトランプ大統領
が一段と強硬な中国叩きで選挙戦を有利にするという思惑もあり米中で
のハイテク摩擦激化を懸念する動きもあります。特に半導体分野では中
国の台頭を阻止するような動きが激化していますからハイテク銘柄には
逆風です。日本株が幅広く上昇する中で半導体関連銘柄が蚊帳の外なの
は急上昇の反動だけでなく政治面での不安もありそうです。

ただし大きな流れで見ればDX(デジタルトランスフォーメーション)の
流れは変えることはできません。従来型の景気敏感株がコロナ後に完全
復活するとは思えません。業績不振が景気循環だけでなく構造的な要因
になっている企業もあります。高値覚えや深追いは禁物です。
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