kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

海外投資家に逆らうな

2018-10-04 06:10:38 | 日記
27日の投稿で日経平均が高値(2万4129円)を更新するとしても
一旦揉み合う展開になる可能性もありそうです。と書きましたが
27年ぶりの高値ですから目標達成感も出るでしょう。かといって
このまま2万4000円割れから下落してしまうと考えるもの早とち
りかもしれません。当面はどうやら揉み合う可能性半分一段高に
なりそうな展開になる半分という判断で対処しましょうか。

日本株は米国株次第という側面があります。今週の米国株はナス
ダック市場の下落、NY市場の大幅高でスタートしました。ナスダ
ック市場を代表する銘柄群であるFANG銘柄は上値の重さが目立ち
ます。反対に米中貿易戦争の影響を受けやすいという銘柄のボー
イングが高値を更新ダウの上昇の立役者になりました。

同じく中国関連銘柄のキャタピラーは先々週の反発から売りが目
立つ展開ですが、再び上値を追う展開も予想されます。東京市場
にはFANG銘柄のような大型ハイテク企業は見当たりませんがダウ
採用銘柄に連動する銘柄は存在します。石油メジャーの上昇は日
本の石油や商社株の支援材料になります。東京市場の足枷だった
中国関連銘柄の機械や素材株が反発局面を迎えたとしたら東京市
場の一段高に一役買うでしょう。

そしてこの上昇相場は長く続かないとみている個人投資家の存在
です。強気型ETFの口数が減少して弱気型のETFの口数は8ヶ月ぶ
りの高い水準です。弱気派の目論見通り相場が下げなければ損失
覚悟の反対売買で一段高する可能性も出てきます。

日米首脳会談で当初懸念されたように日本にとっての最悪の事態
は回避できました。また北米FTAも維持されることになりました。
しかし最大の懸念材料の米中貿易戦争の解決には目途が立ちませ
ん。個人投資家の間で先高期待が高まらないのも一様は理解でき
ます。

中国向け工作機械受注の急減やメモリー価格の下落が続く半導体
銘柄は景気敏感株という位置付けもあり先行きに不安が残ります。
世界景気のピークアウトは1年前だったいう見方もあり足元の株
高もどこまで続くのか懸念が消えません。

しかし忘れてはいけないことがあります。東京市場の売買高の7割
は海外投資家が占めています。彼らが売りに動けば下げ、買いに動
けば上げる流れは変えようがありません。しかも初動段階では海外
投資家の中でもヘッジファンドのような短期筋の動きです。そして
相場上昇の持続力を左右するのが短期筋に年金などの長期投資家が
追随するかです。

相場が短命に終わるかどうか、中長期的な上昇を続けられるのかは
海外投資家層が広がるかどうかです。現時点では日本株を積極的に
売買しているのは短期筋中心です。2万5000円への道はやはり海外
長期投資家が命運を握っているようです。潮目が変わったのかどう
か慎重に相場を見極めるべきです。
コメント
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