kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

バズーカ砲2顛末記

2014-11-10 05:20:08 | 日記
10月中旬以降のNY市場の反発と105円台から反転した円安で10月末に
かけて東京市場は予想以上の上昇でした。そして31日に飛び出した黒田
日銀の追加緩和で東京市場は2弾ロケットのごとく勢いよう上昇しました。
連休明けの4日は売買代金が5兆円を超える大商いでした。通常なら1ヶ月
かけて達成できるような1200円上昇を僅か2日間で成し遂げました。

5日以降の東京市場は短期間に大幅高したことによる警戒感や週末の雇用
統計を前にした様子見ということもあったのでしょう。足踏み状態が週末まで
続きました。今回の急騰劇が売り方の買戻しを梃にした上昇であったことも
事実であり上昇の目立った銘柄は年初来低迷が続いていた銘柄であり空売
り比率の高い銘柄が多かったことも上昇に拍車がかかった要因のようです。

予想外の追加緩和は緩和メリット業種の不動産、銀行、ノンバンクに買戻しと
新規買いを呼びました。しかし日足チャートを眺めると既にメッキは剥がれた
ようにその後多くの銘柄はじりじりと下げる展開でした。5日以降は決算内容
や自社株買いという材料に個別銘柄物色が目立ちました。

下値には年金資金や日銀のETF買いこの急騰でポジションが軽くなった個人
投資家の押し目買いが期待できるという安心感はあります。しかしこれらの資
金は下値での押し目買いで株価を押し上げるような投資家層ではありません。
上値を追うには海外投資家の買いが今後も続くかどうかです。

特に急騰した内需関連銘柄は当面は押し目買いと利益確定売り攻防が続き
そうです。三井不動産の決算は好調でしたが株価は下落しました。この動きを
見る限りある程度の好材料を株価は織り込んでしまったようです。

今週は週末のミニSQを控え先物主導による展開が一層激しくなりそうです。
海外投資家による大幅な現物買いも多くは短期筋による買いで長期投資家
はまだ本格的に動いてないとも言われています。先々週は現物株の1.6倍近
い先物買いが日本株急騰の背景にあるようです。短期間に反対売買をする
傾向の強い先物売買の動向が日本株のボラを高めそうです。

ここから先狙うなら業績の裏付けがある銘柄と勢いだけの銘柄とで株価に
差が出てきそうです。急騰した後だけに銘柄による選別がより一層重要です。
円安が一服した後どんな銘柄が物色されるのかまずはよく観察しましょう。
コメント
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