PC6からはレシートチェックに変わります。
まずはハロゲンライトの電池を交換して、コンビニに買い物に入ります。
買うものを決めてレジにいくと財布がありません。ポケットもウェストバックも探しましたが見つかりません。レジの人も少し笑っています。よく思い出します。もしかしたらとさっき電池を交換した駐車場のところに行くと、ありました。電池交換の時にふたを外すのにコインを使ってそのまま財布を駐車場におきっぱなしにしてしまったのです。もう深夜ですから頭が回っていないのでしょう。恥ずかしい思いをしました。
駐車場で寝転んでいる人もいます。私もちょっと寝転びましたが目が回ってそのまま本当に寝てしまいそうになったので、すぐ起きました。
そのあと出発です。ここからは走ったことのない距離になります。
もう、速く走る力は残っていません。メーター読みで19~22kmぐらいのスピードで走ります。
暗い夜道を3人で走ります。空を見上げると所々に星が見えます。もう雨の心配はないでしょう。
パテラさんに引いてもらっているとbossさんが遅れて行きます。パテラさんに声をかけてペースを落としてもらいます。きくとbossさん走りながら居眠りしそうになったようです。そんなこともあるのですね。恐ろしいです。
眠気覚ましに話をしながら進んでいくと道の端で止まっている自転車がいます。夜中の4時とかですから当然ブルペ参加者です。止まって声をかけると何でも橋で溝に車輪を落としてリアディレイラーをぶつけたらしいです。しばらくは大丈夫だったらしいですが、ここまで来てディレイラーが折れてしまったとのことです。チェーンを切って直結するしかないです。と話しておられますが、我々にはどうすることもできません。回収の車もだいぶ時間がかかると思います。申し訳ないですが、先に行かせていただきます。
この辺りは信号もほとんど点滅に変わり代わり止まりもしない代わりに変化もない道が続きます。この信号がないというのは私にとってはつらかったです。靴のサイズが合わないのかビンディングをはめて長距離を走ると必ず足が痛くなります。今回は気をつけて信号ごとにビンディングを外して何とかごまかしていましたが、この道では信号がなくて足を休める場所がありません。我慢できなくなりお二人にお願いして少し休んでもらいます。
このころになってもパテラさんはほとんど疲れていないように見えます。休憩をしたときも自転車にまたがったまま休まれていたのには驚きました。走ってもペースの落ち込みが少なくコンスタントに進んでいかれます。伊豆の時に最後についていかさせていただいた方を思い出してしまいました。
これぐらいから私のペースは明らかに落ち込んでいきます。
お二人についていくのがやっとです。上りでおいていかれ下りで追いかけるということの繰り返しです。頭の中はPCはまだか、あとどれくらいだろうとしか考えていません。
空が白みかけたときにやっとPC7に到着です。ほっとしました。
ここでもパワージェルをのみ、おにぎりと手巻き寿司を食べます。これでハンガーノックはないはずです。
残り時間もあと6時間程度、距離も50kmですから、休憩を入れても時速10kmあれば完走できるはずです。でも、今回はメカトラブルを多く見てきていますから、油断は禁物です
残る難関は雄の山峠だけ、少し休んでPC7を出発です。
出発しても足が重いです。ずるずると遅れていきます。PC7到着前と同じで遅れては信号で追いついていくことの繰り返しです。当然平地でもインナーローです。
少しづつ坂になって行く道をよろよろと上ってゆきます。すでにパテラさん、bossさんには追いつけません。旧道から新道に合流するあたりから坂の角度が急になってゆきます。すこし立ち漕ぎをして、新道に合流します。見上げると往路で見上げた九十九折れの道が見えます。一つ目のカーブまでシッティングで行って、見上げるととてもシッティングでいける角度ではありません。後は全部を立ち漕ぎで行きます。最後の難関ですからもう体力を残しておく必要はありません。
ゆっくりと上ります。二つ目のカーブをどう曲がろうか一瞬迷います。カーブを曲がろうとしたところで外側を車が追い抜いてゆきます。一瞬ひやりとしますが、コケもせず当たりもせず抜けることが出来ました。
一番急なところは抜けたので、あとは頂上に向けて最後の力を振り絞り駆け上ります。
頂上ではbossさんとパテラさんが待っていてくださいました。
お待たせしてすみません。
あとは下るだけです。下りも集中力がなくなっていて怖いのでゆっくり下ります。あとは少し坂を上り、踏切を越え、橋を越えて通過チェックのコンビに到着です。
もうなにも食べたくないのでヨーグルトドリンクだけのんで休みます。
残りは25km。400kmを考えればたいした距離ではありませんが、普通に考えれば結構あります。気が滅入ります。
あとは信号地獄の道だけです。bossさんパテラさんにちょっとゆっくり目に行ってもらえるようにお願いしてしまいました。そのため普通なら1時間半でいける道を2時間以上かかってしまいました。お気遣いありがとうございました。
途中、おいちゃんさんに追いつかれましたが、こちらは体力がなくペースが上がらないので先に行っていただくようにサインを出します。20km手前ぐらいからサイコンの表示を距離に切り替え10m単位に減ってゆく距離を眺めてゴールに向かいます。歩道を走るママチャリにも抜かれてゆきます。
数え切れないぐらいの信号を越え大浜公園が見えてきます。ゴール直前の信号で赤信号に引っかかったところでゴールの場所を確認します。
信号が変わってゴールに向かうとたくさんのロードバイクが止まっています。
都古もyunさんもいます。
とうとうゴールにつきました・・・・
で、本当は書かないでおこうかと思ったのですが書いてしまいます。
ゴールに着いたとき涙が出てしまいました。自分でも訳が分かりませんでした。ボロボロ泣いています。格好悪くて都古を見ることもできません。サングラスも取れません。
なんとかゴールのチェックを済ませ、パテラさん、bossさんに頭だけ下げます。
何かいえば声を出して泣きそうなのでしゃべることもできません。
bossさんやパテラさんに迷惑をかけてしまったという悔しさからでしょうか。
ボロボロになった自分が情けなかったのでしょうか。
達成感や、満足感というものとは違った気がしますが、本当はそうなのでしょうか。
今でもわかりません。
伊豆の時もそうでしたが、ブルペは思い出すたびに少し涙目になってしまいます。
今回はいろいろな方と一緒に走れてとても勉強になりました。
自分に足りないものがわかった気がします。
今年はもうブルペ参加は無理ですが、来年に向けて練習して一度でも納得できる走りで完走をしたいです。
長文を読んでいただきありがとうございました。
まずはハロゲンライトの電池を交換して、コンビニに買い物に入ります。
買うものを決めてレジにいくと財布がありません。ポケットもウェストバックも探しましたが見つかりません。レジの人も少し笑っています。よく思い出します。もしかしたらとさっき電池を交換した駐車場のところに行くと、ありました。電池交換の時にふたを外すのにコインを使ってそのまま財布を駐車場におきっぱなしにしてしまったのです。もう深夜ですから頭が回っていないのでしょう。恥ずかしい思いをしました。
駐車場で寝転んでいる人もいます。私もちょっと寝転びましたが目が回ってそのまま本当に寝てしまいそうになったので、すぐ起きました。
そのあと出発です。ここからは走ったことのない距離になります。
もう、速く走る力は残っていません。メーター読みで19~22kmぐらいのスピードで走ります。
暗い夜道を3人で走ります。空を見上げると所々に星が見えます。もう雨の心配はないでしょう。
パテラさんに引いてもらっているとbossさんが遅れて行きます。パテラさんに声をかけてペースを落としてもらいます。きくとbossさん走りながら居眠りしそうになったようです。そんなこともあるのですね。恐ろしいです。
眠気覚ましに話をしながら進んでいくと道の端で止まっている自転車がいます。夜中の4時とかですから当然ブルペ参加者です。止まって声をかけると何でも橋で溝に車輪を落としてリアディレイラーをぶつけたらしいです。しばらくは大丈夫だったらしいですが、ここまで来てディレイラーが折れてしまったとのことです。チェーンを切って直結するしかないです。と話しておられますが、我々にはどうすることもできません。回収の車もだいぶ時間がかかると思います。申し訳ないですが、先に行かせていただきます。
この辺りは信号もほとんど点滅に変わり代わり止まりもしない代わりに変化もない道が続きます。この信号がないというのは私にとってはつらかったです。靴のサイズが合わないのかビンディングをはめて長距離を走ると必ず足が痛くなります。今回は気をつけて信号ごとにビンディングを外して何とかごまかしていましたが、この道では信号がなくて足を休める場所がありません。我慢できなくなりお二人にお願いして少し休んでもらいます。
このころになってもパテラさんはほとんど疲れていないように見えます。休憩をしたときも自転車にまたがったまま休まれていたのには驚きました。走ってもペースの落ち込みが少なくコンスタントに進んでいかれます。伊豆の時に最後についていかさせていただいた方を思い出してしまいました。
これぐらいから私のペースは明らかに落ち込んでいきます。
お二人についていくのがやっとです。上りでおいていかれ下りで追いかけるということの繰り返しです。頭の中はPCはまだか、あとどれくらいだろうとしか考えていません。
空が白みかけたときにやっとPC7に到着です。ほっとしました。
ここでもパワージェルをのみ、おにぎりと手巻き寿司を食べます。これでハンガーノックはないはずです。
残り時間もあと6時間程度、距離も50kmですから、休憩を入れても時速10kmあれば完走できるはずです。でも、今回はメカトラブルを多く見てきていますから、油断は禁物です
残る難関は雄の山峠だけ、少し休んでPC7を出発です。
出発しても足が重いです。ずるずると遅れていきます。PC7到着前と同じで遅れては信号で追いついていくことの繰り返しです。当然平地でもインナーローです。
少しづつ坂になって行く道をよろよろと上ってゆきます。すでにパテラさん、bossさんには追いつけません。旧道から新道に合流するあたりから坂の角度が急になってゆきます。すこし立ち漕ぎをして、新道に合流します。見上げると往路で見上げた九十九折れの道が見えます。一つ目のカーブまでシッティングで行って、見上げるととてもシッティングでいける角度ではありません。後は全部を立ち漕ぎで行きます。最後の難関ですからもう体力を残しておく必要はありません。
ゆっくりと上ります。二つ目のカーブをどう曲がろうか一瞬迷います。カーブを曲がろうとしたところで外側を車が追い抜いてゆきます。一瞬ひやりとしますが、コケもせず当たりもせず抜けることが出来ました。
一番急なところは抜けたので、あとは頂上に向けて最後の力を振り絞り駆け上ります。
頂上ではbossさんとパテラさんが待っていてくださいました。
お待たせしてすみません。
あとは下るだけです。下りも集中力がなくなっていて怖いのでゆっくり下ります。あとは少し坂を上り、踏切を越え、橋を越えて通過チェックのコンビに到着です。
もうなにも食べたくないのでヨーグルトドリンクだけのんで休みます。
残りは25km。400kmを考えればたいした距離ではありませんが、普通に考えれば結構あります。気が滅入ります。
あとは信号地獄の道だけです。bossさんパテラさんにちょっとゆっくり目に行ってもらえるようにお願いしてしまいました。そのため普通なら1時間半でいける道を2時間以上かかってしまいました。お気遣いありがとうございました。
途中、おいちゃんさんに追いつかれましたが、こちらは体力がなくペースが上がらないので先に行っていただくようにサインを出します。20km手前ぐらいからサイコンの表示を距離に切り替え10m単位に減ってゆく距離を眺めてゴールに向かいます。歩道を走るママチャリにも抜かれてゆきます。
数え切れないぐらいの信号を越え大浜公園が見えてきます。ゴール直前の信号で赤信号に引っかかったところでゴールの場所を確認します。
信号が変わってゴールに向かうとたくさんのロードバイクが止まっています。
都古もyunさんもいます。
とうとうゴールにつきました・・・・
で、本当は書かないでおこうかと思ったのですが書いてしまいます。
ゴールに着いたとき涙が出てしまいました。自分でも訳が分かりませんでした。ボロボロ泣いています。格好悪くて都古を見ることもできません。サングラスも取れません。
なんとかゴールのチェックを済ませ、パテラさん、bossさんに頭だけ下げます。
何かいえば声を出して泣きそうなのでしゃべることもできません。
bossさんやパテラさんに迷惑をかけてしまったという悔しさからでしょうか。
ボロボロになった自分が情けなかったのでしょうか。
達成感や、満足感というものとは違った気がしますが、本当はそうなのでしょうか。
今でもわかりません。
伊豆の時もそうでしたが、ブルペは思い出すたびに少し涙目になってしまいます。
今回はいろいろな方と一緒に走れてとても勉強になりました。
自分に足りないものがわかった気がします。
今年はもうブルペ参加は無理ですが、来年に向けて練習して一度でも納得できる走りで完走をしたいです。
長文を読んでいただきありがとうございました。
いろんな思いが詰まった涙だと思います。
でも、一番は400キロを走りきったという達成感じゃないかなと思います。自転車って、本当に自分との戦いですよね。ブルベを走り終えた後って、しみじみそう思います。格好なんて悪くないッスよ。素敵な涙ですよ。
私も来月、400キロに初挑戦します。ヒロさんのライドに元気をもらいました。頑張ります。
ゴールした時のエピソードは気がつきませんでした(^_^;)
多分ヒロさんパテラさん私と三者三様の思いでゴールしたと思います。
次は都古さんですね(*^_^*)
私も最後のエピソードは気づきませんでした.
私もブルベの最後はいつも高ぶってしまいます.
今回,ご一緒させて頂いて前を走るヒロさんの力強い走りに勇気づけられました.
本当にありがとうございました.
本当にお疲れ様でした。
最後の涙に、涙もろい私はボロボロ来てしまいました。
お疲れさま & すばらしいレポートをありがとう!
それが、苦しんで、自分だけの力じゃなくて、もう力尽きてゴール。こんな感動を経験できたこと、それをブログに書けること全部すばらしいと思います。
昨年のゴール前では私もなかなか止まりませんでした。
ブルベは僕の憧れなんですよねぇ。いつか参加してみたいと思いながら、いまだに果たせずにおります。
「俺はやり遂げたぞぉっ!」っていう感動に浸ってみたいもんだと、ヒロさんのレポート読ませてもらって、いま心からそう思っております。
僕の実績では二日かけて330㌔というのが最長記録です。時間制限内の200㌔というのも未経験。今度6月3日にJCA主催の日本列島横断センチュリーランに参加します。ブルベへの予行演習のつもりで走ってみます。いつかご一緒できると嬉しいです。
怒涛の2ヶ月間でしたね
いきなり300キロのブルベを
しかも一人で完走されて
今回400キロも完走!!
すごいですね
自転車と言う趣味を通じて
普段は会えない
いろんな人と知りあい
共通の目的を達成できるなんて
やめられませんね
400キロに挑戦されるのですね。
masaさんなら完走できますよ
頑張ってください。
それなら書かない方がよかったかな。
今度は、都古と琵琶湖200kmです。
私も楽しみにしています。