秋のウグイス

鈴鹿の数日前にワタシの自転車にはフロントにアウターがついてる事に
やっと気がついたのだが…

いえ一年ほど前に気づいたのだけど…
プチブルベのために一生懸命に走ってるウチに
アウターが重くって膝を痛くしたので、
「53はワタシには無理や」と記憶から消したのでした


レースやったらアウターつかわなあかんのんちゃうん。
と思い立ったのが、２日前。
気づくの遅すぎるっちゅうねん…

なんやかんやでレースまでにアウターを使えたのはたったは5kmほど。
う～ん。
それでレースでれたんやから、ご立派というか。
さっすがビギナー


使えるんやん
足太なるやん
…あ、いやもう十分に太いです

あ、そうそう体重はすっかり戻りました。
悩んでやせました。うっそよ～ん
自転車通勤するなら少々食べても大丈夫やろって、
毎朝トーストにクリームチーズ塗って食べてました
大好きなクリームチーズの誘惑をすっぱり、きっぱり断ち切りました。
…ほんとは食べ飽きたのですが。

で、体重は戻りました。あ、幅2kgです。
あと2kg痩せたいところですが風邪引くのでここで我慢します。


いつの間にかちゃんと(?)どうにかこうにかアウターが使える太い足に成長してました

ほんとにちゃんと使えるかどうか、今日は会社へ行ってみます。

センターをトップまで入れると、わりかしスムーズとまで言えませんが
どうにかこうにかレバー操作ができるみたいです。
あ、一回じゃ入りません、２、３回くじけず試すって事なんですよぉ。


家を出るとすぐに下りが始まる。
どんどん上げて、よっこらしょっとアウターに入れる。

はっや～い
…と期待したいところだけど…
近所の偏差値お高い中高校も今日から学校が始まる。
学生たちでいっぱいだ

ごめんよぉ～とおしてぇ～
人と車を避けるにはアウターは不向きなんだ。


きゅん、と短い急坂をあがると、軽自動車しか通れないような
山の斜面に張り付いた、黒い板壁、白い土塀のレトロな町並みになる。

道が狭すぎて坂が多いので車も人もほとんど使わない道だ。

せ～の～で！と駆け上がるスペースもないので、
下からじわりとあがる。
この間まで存在を忘れていたアウターでだよ…
をぉ…。うぐぐぐぐ…っ、よっこらどっこいしょ！ギリOK!

上まで登り切ったら道が荒れてるので、そろりそろり急坂を下る。

下からは、選挙カーが狭すぎる坂道をなんやかんや言いながらゆっくりあがってくる。もうすぐ選挙なんだ。

下り方向へは軽自動車２台の後ろにワタシ。
クリート滑りそうだけど、道が狭いので、
ブレーキを力一杯引いて、なんとか踏ん張って車の通過を待つ。

「お車をお待たせしてご迷惑をおかけしますぅ～申し訳ありませ～ん
　こちらは議員候補の○○△男でございます～ぅ」

２台の軽自動車は選挙じゃ、しゃあないのんびり待とう。
というムードだがこっちはそうは行かない。
タイミング最悪の急斜面で変な角度で自転車にまたがったまま、
ブレーキとクリートで踏ん張ってるんだ。

ウグイスちゃん！こっちはずり落ちるって！はよしてぇ～！


「自転車のおねえさんもお待たせいたましますぅ、大変ご迷惑をおかけしていま～す」

ええっちゅうねん！はよ行ってぇ～すべるぅ～


応援団満載の軽自動車がのろのろと前を通り過ぎる…
議員候補○○△男が窓からさわやかな笑顔で手をだして握手を求める。

こっちはちっちゃい手にでかいブレーキ、足りない握力。
必死にブレーキ握りしめてこらえてるのに…
こ、殺す気ですか…

気が弱いので口にこそ出せないが
引きつった笑顔を返して、あほっ早よ行け！必死でアピールする。


「この待たせする間に議員候補○○△男、議員候補○○△男、議員候補○○△男を是非おぼえてくださ～い」

…　

議員候補○○△男！
よ～っく覚えとくよ！絶対！あんたには入れん！




そんなに楽しい自転車通勤の。
距離の記録ははいつもの半分。


…パンクした。


どうやって家に帰ったかは、たぶん明日書きます…



走行距離【13.3】km Max49.5km/h 39分