杉並の純一郎(3)

2009年12月で68歳に!
先の戦争が一体なんだったのかを今一度勉強し、次の世代に伝えてゆきたい。

進まぬ六カ国協議

2006-09-17 10:00:59 | Weblog
六カ国協議

 日本は米国とともに北朝鮮への制裁の強化、いよいよイランへの金融制裁を開始するが果たして効果のほどは?対北朝鮮・イラン政策のリンケージが鮮明に現れてきた。日本のアザデガン油田開発への姿勢が見えずフランスの開発参入の話が伝わってきているが、どうなっているのか?

 おそらく北は米国他のイランとの交渉の決着がつくまで、もしくはブッシュの後任が決まるまで、六カ国協議には戻ってはこまい。いずれにせよ、長期化は免れ得まい。ひょっとすればその前に北が金政権がつぶれないまでも、国内疲弊してつぶれるに等しい状況が出来上がっているかもしれないが、これもありそうも無い。
韓国もこれまでのよう融和一方では行くまい。宥和派の先頭に立っている金大中が突然と見えるほどに、国内の講演で米中関係の重要性を強調したりして、同国の大統領のぶれを調整する動きに、出始めてきた。中韓歴史問題もある。
 
 後は中国の動き、即ち対北支援、であるが中国にとっては北を対米、対日の悪代官の位置に置いておくことは必ずしも不利ではない。韓国が充分に中国に事大し続け、北と一つにしても半島が中国にとって安全とならないなら、急いで北の力を日米のために削いでやる必要も無いと言う事なのだろう。ミサイル発射にもかかわらず日本も北朝鮮も日朝共同宣言を破棄していないが、中国から見れば日本の支援は北が中国の言うことを聞かない理由の一つにもなろうから短期的には邪魔者であるに違いない。対北国連決議のあと北が日本を非難する中で、北のテレビにイル・ソンホがわざわざ「日朝共同宣言は破棄しない」と伝えてきているのもそういうことと受け止めることも出来る。

 このところ中ロの再結束を初めとして反米連合が形成されつつあり、世界全体の中で先進自由主義連合の旗色が悪い。軍事的選択を除いて外交だけでこれをどうして行くのか、難しい先行きとなってきている。もし、北が核実験を行うなどしたら対イランも見据えてアメリカが軍事的手段に訴えることも充分ありうる話であろう。