かつらごのにっき帳

見たこと、感じたこと、言いたいことなどを、気の向くままに綴っています。
開始年月日:平成28(2016)年1月17日

月ヶ瀬~柳生の里

2016年03月17日 | 旅行

梅を見るなら、「一度は’月ヶ瀬’の梅溪」とすすめられた。頼山陽の来遊と詩文が有名で、それに誘われ多くの文人墨客が訪れ、その景観を己が才能を詩文や書画で競って称えたことから、天下に不動の名勝の地位を確立したらしい。その月ヶ瀬に昨日に行ってきた。見渡す限り白梅の世界であった。ほとんどは老木と化していた。一見して寂しげな気持に包まれたが、それでも凛として咲き続けている様から、梅木の逞しさと生命の尊厳さを感じた。感動すら覚えた。写真を並べてみた。

           

           

地元の民家付近で笑顔が素敵な高齢の女性に出会った。話しかけたら、「月ヶ瀬村」であった頃を懐かしそうに語ってくれた。きっと幸せな時期であったのだろう。過疎化が一段と進んでおり、これから先、人がいなくなるのではないかと心配されていた。

 § 柳生の里 §

梅溪を観賞した後、10キロメートル余り離れた場所にある’柳生の里’を訪ねた。 江戸時代に将軍家指南役として天下に権勢を振るった柳生藩一万石の地である。

家老屋敷跡を訪ねた。昭和39年に作家の山岡荘八氏が買取り(現在は遺族が奈良市に寄贈されている)され、以後しばしば滞在されたとのこと。

           

           

柳生を舞台にしたNHK大河ドラマ「春の坂道」の原作は、この屋敷で構想が練られたようである。

’芳徳寺’の裏山の松林の中にある柳生一族の墓所は、いつか訪れることにして帰路についた。

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