書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

梅原郁編 『訳注中国近世刑法志』 上下

2015年11月23日 | 東洋史
 このなかでは『明史』の「刑法志」が、モチーフとスタイルにおいてやや特異な気がする。特異といえば『元史』「刑法志」が出色だが、これはもともと「なんでここにあんねん」という体裁と内容の代物だから、ほかとは最初から比較にならない。

(創文社 2002年1月・2003年1月)