書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

杉本つとむ 『江戸時代翻訳語の世界 近代化を推進した訳語を検証する』

2017年09月26日 | 人文科学
 出版社による紹介
 本書「である zijn蘭 to be英」項。「である(あった/あろう)」は、江戸時代も19世紀に入ってから蘭日翻訳の過程で造語され、のち英日翻訳においても使用された由。具体的には初出は『ドゥーフ・ハルマ』(1816年成〔原文ママ〕)の和訳部分であり、語の造り手はドゥーフのもと、またドゥーフの帰国後は単独で編纂・翻訳の両作業に当たった長崎通詞たち。

(八坂書房 2015年11月)