書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

J. K. ローリング著 松岡佑子訳 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』

2006年06月25日 | 文学
 2000年9月の発売から3か月間で74刷(!)。
 最新作の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』は、図書館で貸し出しの予約をしてある。私の待ち順位は677、つまり676人が借りて、読んで、返却したら、私の番が来るということである。少しばかり時間がかかりそうである。
 というわけで、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』ともども、映画だけ観て原作を読んでいない以前の巻を読むことにしたのである。DVDで映画「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を観て、それまでの話をもう一度おさらいしたくなったこともある。たとえばこの『ハリー・ポッターと秘密の部屋』では、トム・リドル、すなわちヴォルデモート卿の過去について。

(静山社 2000年12月初版第74刷)

 ▲ところでこの映画版「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(2005年)だが、映画ではストーリーがかなりはしょられている感は否めない。しかし原作は上下二巻、量的にこれまでの二倍だから、これは仕方ないだろう。それより心配なのは、リチャード・ハリスの後を承けてマイケル・ガンボンの扮するダンブルドア校長の立居振舞が、少しおたおたしすぎていることだ。これで「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のクライマックス、ヴォルデモート卿との魔法の闘いで、激しい攻防の中にも悠然として余裕を失わないダンブルドアが演じられるのかと、思ってしまうのである。(ちなみにもう一つの心配は、マクゴナガル先生役のマギー・スミスが、ひどく老けこんできていることだ。マイケル・ガンボンより年上のこの人に何かあったらと不安である。万が一の場合、代役を務めるのはスーザン・サランドンか?)

▲「Taipei Times」2006年6月25日、"Chen seeks divine inspiration"
 →http://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/2006/06/25/2003315541

 寺院へ参詣して祈る台湾の陳水扁大統領。この記事を読む限り、べつに公人としてか私人としてかは問題になっていない。参ること自体についても同様。