欠落

2006-10-07 | 自作の詩
欠落

何かを欠いていた、そして、何かが欠けていた
時には頭をもたげ、時には埋没し、そうやって時は流れた

何もかも正しく、間違っているものなど、ひとつもない
強いて言えば、何かが欠けていただけだ

でも、信じてはいない、むしろ、否定したいくらいだ
でも、沈んだまま浮かんでこない、なぜ

それは、常に問いかけてきた、答えを求めてきた
抽象的な時間の中で夢を見ていた
だから、醒めかけたら消えようとしている

かけひき、虚構、陶酔
そんな言葉の中に存在する真実のひとつひとつを
つなぎ合わせて成り立っていた

いたずらにいじめてみて
何かを見つけようとした結果が、これだ
周期的な憂鬱を呼び起こし
昔の姿に感動を呼び覚ます

一体、何をしているのだろう
求めているものとは、別方向へ導く意思
幸福な状態を夢見、それを打ち砕く
そんな心をどうしたらいいのだろう

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