-何で、いつも校庭を見ているんだい。
君は、何も言わなかった。
-どうして?
-昨日も聞いたわよね。あなたには、関係ないでしょう。
君は怒っているいようだった。
-関係ないけど・・・・。
-ないけど?
-関係ないけど・・・・気になるんだ。
-なぜ?
一瞬、ドッキリして、僕は口をつぐんだ。
なぜ?なぜだろう?自分でも、はっきりしなかった。
-なぜだろう。たぶん、同じ校庭を眺める同志としてかな。
-理由なんかないわよ、ただ、眺めるのが好きなだけ。
いつも聞くから、これでいい。
今度は、私から質問。
あなたは、なぜ、さっさと病院に行かないの?
ベランダに出て、君にいつもように質問をしようとした瞬間に、君が言った。
突然の質問に、僕は戸惑いながら、
-なぜだろう?
-自分のことなのにわからないの?
それなら、私に質問する資格なんてないと思うわ。
-そうだね。ホシには勝てないな。
ひとつ聞いていいかな。
-また、質問。
-俺の名前、知ってる?
-マツシタくんでしょ。マツシタ ヒロト。
-知ってたんだ。
-なんで?
-いつも、”あなた”っていうから、名前を知らないのかなって。
-名前で呼ばれたいの?
-別に、そういうわけではないけど。
-けど?
-ただ、単純にうれしいよ。
つづく
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-どうして?
-昨日も聞いたわよね。あなたには、関係ないでしょう。
君は怒っているいようだった。
-関係ないけど・・・・。
-ないけど?
-関係ないけど・・・・気になるんだ。
-なぜ?
一瞬、ドッキリして、僕は口をつぐんだ。
なぜ?なぜだろう?自分でも、はっきりしなかった。
-なぜだろう。たぶん、同じ校庭を眺める同志としてかな。
-理由なんかないわよ、ただ、眺めるのが好きなだけ。
いつも聞くから、これでいい。
今度は、私から質問。
あなたは、なぜ、さっさと病院に行かないの?
ベランダに出て、君にいつもように質問をしようとした瞬間に、君が言った。
突然の質問に、僕は戸惑いながら、
-なぜだろう?
-自分のことなのにわからないの?
それなら、私に質問する資格なんてないと思うわ。
-そうだね。ホシには勝てないな。
ひとつ聞いていいかな。
-また、質問。
-俺の名前、知ってる?
-マツシタくんでしょ。マツシタ ヒロト。
-知ってたんだ。
-なんで?
-いつも、”あなた”っていうから、名前を知らないのかなって。
-名前で呼ばれたいの?
-別に、そういうわけではないけど。
-けど?
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