脱！

自分の中である時期が過ぎ去ったな、というのを最近強く感じます。
それは自分の中でかなり長く続いたもので、「時期」とは認識してなかったのですが、今思うとそういうものなのかな、と。
おそらく入院が脱却の直接のきっかけになったのですが、そろそろ脱却する段階に来ていたような気がします。

なんというか、もやもやとかイライラとか、そういうものがどうでもよくなった気がします。
よく言えば落ち着いたし、悪く言えば冷めたような。
あれもしたいこれもしたいというのはあるのですが、以前のようなガツガツした気持ちじゃないんですよね。
もちろんその時は「自分ガツガツしてるわー」なんて思ってないわけですけど。

江国香織の言葉を借りれば「過ぎたことを箱の中」にしまってしまったのかもしれないです。

この「過ぎたことは箱の中」というフレーズが登場する『神様のボート』という本は、江国さんの作品の中では『きらきらひかる』と並んで大好きな１冊です。
なんとも危うい雰囲気の作品で、今無性に読みたいのですが、この本が読みたいってことは自分が「真っ当」じゃない時なんだろうな…。