考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『平成史12.(被災地訪問、心に寄り添う)』≪温故知新≫

2021-05-11 19:00:35 | 英作 解答

英作問題『平成史』

12.天皇皇后両陛下は、公務の一環として、被災地等への訪問を積極的に行われ、被災者の心に寄り添うべく努めて来られた。

(かなり以前のテーマだが、まだ終わっていなかったので、今回考察したい)

⇒ 公務の一環とは、それがお仕事、ということなので、
 
・It's their job to ~
 
・It's one of their job to 等。
 
被災地(への訪問)。 これは、ズバリで言うと、disaster-stricken areas 等だが、知らなくても、考えたらよい。考えることで、難しい事柄であっても、自分の知っている、簡単な英語で言うことが可能となる。
 
被災地とは、自然災害の被害にあった地域。具体的には、地震、津波、台風、洪水等。
 
被災するということは、問題を抱えると考えて、誰でも知っているhave a problem が使える。被災するということは、すごく困っているので、a lot of problems として、
 
・Emperor and Empress go to see people who have a lot of problems after natural disasters like earthquakes. 
 
・People have a lot of problems after they have a big earthquake, tsunami or floods. Emperor and Empress think it is very important to go there and see those people. 
 
積極的に訪問を行っていた。積極的と言っても、ポジティブというのでもないだろう。積極的とは、頻度のことと考えたら、often を使い、
・They often go and see people in the areas where there was a big earthquake. 
 
積極的、ということは、毎回必ずする、と考えられるので、every time を使い
・Every time a big earthquake hits somewhere and people have a lot of problems, Emperor and Empress go there and see those people. 
 
被災者の心に寄り添う、を考える。
 
心に寄り添うとは、どういうことだろう。
 
心に寄り添うために、我々ができることは、何だろうか。
 
差し当たり、耳を傾けることだろう。listen を使い
 
・Emperor and Empress go there and listen to people. So many things happened to them when the earthquake happened. 
 
耳を傾けるということは、話すことでもあるので、
・Emperor and Empress go to the areas hit by the earthquake. (=where there was an earthquake).  They talk with people and hear their stories. 
 
さらに考える。
 
心に寄り添うということは、具体的な行動としては、先に挙げた通り、話を聞くことであり、話をすることだろう。では、我々は、そもそもなぜ話をして、耳を傾けるのだろう。
 
理解するためである。
 
悲しみを、理解するためである。英語で言うと、誰でも知っている understand を使って、
 
・The Emperor and Empress talk with people and try to understand people's sadness. 
 
・The Emperor and Empress listen to people's stories. They want to understand how sad these people are. 
 
・The Emperor and Empress want to hear people's stories, because they want to understand people's emotions. 
 
 
理解することは、知ること。know でもよい。
 
・They want to know how sad the people are (after the earthquake 等). 
 
 
心に寄り添うということは、前提として、すでに悲しく感じているはずなので、
 
・They are very sad about people's problems. 
 
 
心に寄り添うということは、悲しみを想像すること。
・ They imagine how sad those people are. 
 
心に寄り添うということは、悲しみを分かち合うこと。
・They talk to those people, because the emperor and empress want them to share thier sadness with them. 
 
心に寄り添うということは、そこに共にいること。 be there ということ。
・The Emperor and Empress go to the area where there was an earthquake, and talk to people. People had a lot of hard time. Emperor and Empress want to be there for them and see what they can do to help those people. 
 
考えると色々とあるが、この辺りで。
 
簡単な英語だけで言うということは、自分の英語という道具の可能性を徹底的に探究することである。我々は、自分の知っている簡単な英語の可能性を、あまり顧みることなく、次々と目新しい表現に心を奪われる。新しい、今どきの表現を覚えるのは面白いし、語学の醍醐味である。しかし、一方で、目新しいものを求めるということは、その分、自分の持っているものの価値を見過ごすことにもなりかねない。
 
温故知新という。
 
古きをたずねて、新しきを知る。
 
孔子においては、温故とは、先人の事績を調べ、その生き方を学び、人間性を高めるという努力であっただろう。
 
語学において、尋ねる/訪ねるべき、古きものは何か。
 
同じく論語で、本(もと)を務(つと)むという。論語は、務本(むほん)の学とも呼ばれるが、枝葉末節に惑わされず、物事の本質を見て、大事なことをせよということ。言ってみれば、当たり前のことだろう。しかし、我々は本当に、その大事な事をできているのだろうか。
 
とかく、やることの多い語学である。
 
本当に大事なことを、我々は学ぶべきである。
 
限られた人生である。
 
子供ならいざ知らず、我々大人には、あまり回り道をしている時間もないだろう。
 
目新しい、さもカッコいい表現にばかり目を奪われて、道草を食っていると、日暮れて途遠し、といったことになりかねない。
 
大事な事を見極める、眼力が問われている。
 

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