
話題の映画「天使と悪魔」を観に行った。
久し振りの映画館だ。「少年メリケンサック」以来だ。ワーナーマイカル弘前では「マトリックス・リローデッド」以来の御無沙汰だ。
ワーナーマイカルは18時以降千円ポッキリで観れるので、18:40開演の回を狙っていった。
中に入ると結構人がいた。平日の夕方なのになぜこんなに人がいるんだろうと思ったが、恐らくは先ごろ公開された「ウルトラミラクルラブストーリー」と「ルーキーズ」の目当てっぽい。ほとんどが若い女子だったからそうに違いない。
だって「天使と悪魔」の客は10人もいなかったからね・・・。
「天使と悪魔」は「ダビンチコード」と同じくダン・ブラウンによって書かれた長編ミステリー小説を元にした映画。
映画は「ダビンチコード」の続編みたく扱われているが、実際の著書は「天使と悪魔」の方が先である。
「ダビンチコード」は2006年著で、「天使と悪魔」は2000年著(日本語訳版は2003年にやっと発行)
「ダビンチコード」は小説を読んでブッタまげるくらい面白い内容だったので、「天使と悪魔」も読みたかったのだけれど、如何せんハードカバーは高過ぎるので、文庫版が出るのを待つかと思っててそのまま忘れてて、いつのまにか映画化されて話題になっていた。
「ダビンチコード」の映画化は周知の事実の通り、失敗だったと思う。
巨大なテーマのサスペンスなのに、終止淡々と進む展開に唖然の連続。名画をチラッとしか映さないし、歴史回想シーンの無駄、数えたら切りが無い散々たる内容だった。
本作の監督は前回に続いてロン・ハワード。本当に大丈夫か?と不安になるが、名誉挽回となるか?
そしてこちらも前回に続いて主役のロバート・ラングドン役にトム・ハンクス。
名優だが、ラングドンっぽくはないなぁと前回思ったものだが、連続登板になっちゃったので、ハンクスがラングドンだと認めざるを得ない。
ストーリー
~ローマ教皇が病死し、次の教皇を選出するコンクラーベが行われようとしているヴァチカンに、400年前に弾圧された秘密結社「イルミナティ」が復讐を開始する。
彼らは4人の教皇候補を誘拐。科学の四大元素“土”“空気”“火”“水”を表わす焼き印を胸に押しつけ、一時間ごとに惨殺すると予告する。さらに街を吹き飛ばすほどの破壊力を持つ反物質を、ローマのどこかに隠したのだった…。この恐ろしい計画を阻止するため、ヴァチカンは宗教象徴学者のロバート・ラングドン教授に助けを求める
これまた「ダビンチコード」並みにブッタまげる超巨大なテーマ。
科学者弾圧をしたカトリック教会の闇が暴かれる。
タイムリミット迫る展開が手に汗握る緊張感を生んでいる。
著書には「イルミナティ」の詳細が書いてあるらしいが、映画ではほぼ触れられていない。
だからただのテロ組織による犯行みたくなっちゃってる。犯行の動機が大事だが、深く掘り下げなくてもそんなに無理が生じない構成にはなっている。
さらに著書には「セルン」での反物質の近未来のサイエンスが重要なシフトを持っているらしいが、映画ではほぼ描かれていない。
実際には反物質の兵器は今後も開発されるかどうかは未定らしいとの事だ。
ロケはローマ・バチカンの教会・広場・市街地など。
ちょっとだけでも観光した気分になれるくらい美しすぎる街である。
教会ロケが素晴らしく、中でもシスティーナ礼拝堂のロケは圧巻だ。ミケランジェロの「最後の審判」の映像はチラッとしか映らないけど、恐ろしく美しいものだった。
他にも本作に重要な教会が存在するが、「ダビンチコード」の時と同様、撮影許可が下りなかった教会もあったとの事。
前作と違ってストーリー性に凝っており、淡々と進む様な展開ではなく、しかしスピーディーで危機感覚える展開にはなっていた。
最後の最後は前回同様、大ドンデン返しがあるが、そこはちょっと無理があるようにも思えたが、サスペンスなので仕方なしか。
ヒロインはイスラエル女優アィエット・ゾラ-。美人だけどそんなに華が感じられないような・・・。もうちょっと若い人の方がいいような・・・。
キーマンのカメルレンゴはユアン・マクレガー。これは彼でなくてもよかったような・・・。別に無名の役者でもよかったような・・・。
それでも全体的にはとても面白かった。
何よりテーマがデカ過ぎていいです。こんな世界規模のミステリーはダン・ブラウン以外無理だもの。そこらへんのミステリーがポンコツに思えてしまう。
キリスト教の過去の功罪がもたらした事件をテーマにした小説を今後も作っていくそうなのでとても楽しみである。
ま、あくまでフィクションとして観るぶんには最高峰のミステリーでありました。
オススメ度(映画評価)・☆☆☆
久し振りの映画館だ。「少年メリケンサック」以来だ。ワーナーマイカル弘前では「マトリックス・リローデッド」以来の御無沙汰だ。
ワーナーマイカルは18時以降千円ポッキリで観れるので、18:40開演の回を狙っていった。
中に入ると結構人がいた。平日の夕方なのになぜこんなに人がいるんだろうと思ったが、恐らくは先ごろ公開された「ウルトラミラクルラブストーリー」と「ルーキーズ」の目当てっぽい。ほとんどが若い女子だったからそうに違いない。
だって「天使と悪魔」の客は10人もいなかったからね・・・。
「天使と悪魔」は「ダビンチコード」と同じくダン・ブラウンによって書かれた長編ミステリー小説を元にした映画。
映画は「ダビンチコード」の続編みたく扱われているが、実際の著書は「天使と悪魔」の方が先である。
「ダビンチコード」は2006年著で、「天使と悪魔」は2000年著(日本語訳版は2003年にやっと発行)
「ダビンチコード」は小説を読んでブッタまげるくらい面白い内容だったので、「天使と悪魔」も読みたかったのだけれど、如何せんハードカバーは高過ぎるので、文庫版が出るのを待つかと思っててそのまま忘れてて、いつのまにか映画化されて話題になっていた。
「ダビンチコード」の映画化は周知の事実の通り、失敗だったと思う。
巨大なテーマのサスペンスなのに、終止淡々と進む展開に唖然の連続。名画をチラッとしか映さないし、歴史回想シーンの無駄、数えたら切りが無い散々たる内容だった。
本作の監督は前回に続いてロン・ハワード。本当に大丈夫か?と不安になるが、名誉挽回となるか?
そしてこちらも前回に続いて主役のロバート・ラングドン役にトム・ハンクス。
名優だが、ラングドンっぽくはないなぁと前回思ったものだが、連続登板になっちゃったので、ハンクスがラングドンだと認めざるを得ない。
ストーリー
~ローマ教皇が病死し、次の教皇を選出するコンクラーベが行われようとしているヴァチカンに、400年前に弾圧された秘密結社「イルミナティ」が復讐を開始する。
彼らは4人の教皇候補を誘拐。科学の四大元素“土”“空気”“火”“水”を表わす焼き印を胸に押しつけ、一時間ごとに惨殺すると予告する。さらに街を吹き飛ばすほどの破壊力を持つ反物質を、ローマのどこかに隠したのだった…。この恐ろしい計画を阻止するため、ヴァチカンは宗教象徴学者のロバート・ラングドン教授に助けを求める
これまた「ダビンチコード」並みにブッタまげる超巨大なテーマ。
科学者弾圧をしたカトリック教会の闇が暴かれる。
タイムリミット迫る展開が手に汗握る緊張感を生んでいる。
著書には「イルミナティ」の詳細が書いてあるらしいが、映画ではほぼ触れられていない。
だからただのテロ組織による犯行みたくなっちゃってる。犯行の動機が大事だが、深く掘り下げなくてもそんなに無理が生じない構成にはなっている。
さらに著書には「セルン」での反物質の近未来のサイエンスが重要なシフトを持っているらしいが、映画ではほぼ描かれていない。
実際には反物質の兵器は今後も開発されるかどうかは未定らしいとの事だ。
ロケはローマ・バチカンの教会・広場・市街地など。
ちょっとだけでも観光した気分になれるくらい美しすぎる街である。
教会ロケが素晴らしく、中でもシスティーナ礼拝堂のロケは圧巻だ。ミケランジェロの「最後の審判」の映像はチラッとしか映らないけど、恐ろしく美しいものだった。
他にも本作に重要な教会が存在するが、「ダビンチコード」の時と同様、撮影許可が下りなかった教会もあったとの事。
前作と違ってストーリー性に凝っており、淡々と進む様な展開ではなく、しかしスピーディーで危機感覚える展開にはなっていた。
最後の最後は前回同様、大ドンデン返しがあるが、そこはちょっと無理があるようにも思えたが、サスペンスなので仕方なしか。
ヒロインはイスラエル女優アィエット・ゾラ-。美人だけどそんなに華が感じられないような・・・。もうちょっと若い人の方がいいような・・・。
キーマンのカメルレンゴはユアン・マクレガー。これは彼でなくてもよかったような・・・。別に無名の役者でもよかったような・・・。
それでも全体的にはとても面白かった。
何よりテーマがデカ過ぎていいです。こんな世界規模のミステリーはダン・ブラウン以外無理だもの。そこらへんのミステリーがポンコツに思えてしまう。
キリスト教の過去の功罪がもたらした事件をテーマにした小説を今後も作っていくそうなのでとても楽しみである。
ま、あくまでフィクションとして観るぶんには最高峰のミステリーでありました。
オススメ度(映画評価)・☆☆☆