ドタバタ乳癌闘病記

34歳で乳癌発覚。涙あり笑いありの乳癌闘病記と、B級映画やマニアックな海外ドラマの話題など。

偶然の出来事

2005-06-04 23:59:25 | Weblog
痛みでぐりぐりに気付いた日の数日前、当時同居してた末っ子妹が買ってきていた『女性特有の病気』の雑誌。
テーブルの上にあったのを暇だったのでぱらぱらとめくっていました。
病院勤務の妹と同居してたわりにはまったく病気についての知識がなかったことに、その雑誌を読んでいて気付きました。まぁ自分は世界一健康だと思ってたからねぇ。
とはいえやはり他人事。「へぇみんな大変ねぇ」なんて呑気なことを思っておりました。どのくらい呑気だったかっつーと、「乳癌は自分でさわって発見出来ることが多い」などと書いてあるのにまったく試さずに読んでただけ。数日後に痛みを感じるまで、触ってもみなかった・・・えっ!風呂は入ってたよ・・・・・・・
その雑誌がテーブルに置いてあったのは本当に偶然。そこで読んでた妹がたまたまそのまま置いていっただけでした。
でもまぁなんだか見えない力というか何か説明のつかない救いの手があったんじゃないかと思ったりもしました。

ちなみに私は超常現象とか幽霊話とかだーい好きなんだけど、「私幽霊見ちゃったー」とか「私って霊感あってぇ・・・」とか言う話は全く信用せず、そんなこと真剣に言ってる人の前で笑ってしまったりする(失礼なヤツ)くらいに現実主義者。
そんな私がその時ばかりは見えない力を感じたなぁ。

以前に盲腸で入院した時のこと(入院してばっか)、麻酔をうった穴がうまく閉じずに脊髄の水がどんどん出ちゃうっていう状態になりました。
頭痛がひどくて頭が起こせないんですよ。つまりトイレに行くにも身体を半分に曲げて頭を下にしていかなくちゃいけない。やっとご飯が食べられるようになっても不自然な姿勢でしか食べられない。
痛みはひかずどんどんひどくなって行き、とうとう寝る時でさえベッドから頭をぶらさげた状態じゃないと寝られないというひどい状態になりました。当然毎日熱が出ていました。
入院7日目の夜中、頭痛も最高潮に達しました。比較的我慢強い私が、純粋に痛みで泣いておりました。
意識もだいぶ朦朧としてきて、最後の力でナースコールを押そうと思ったその時、入院の一週間前に他界してしまったインコのピーちゃんが私のそばでキョトンとした顔で首を傾げています。かなり朦朧としていた私は、他界した事実は理解しつつも「あれー、ピーちゃんどうしてここにいるの?」なんて思っておりました。そのうち痛みもおさまりいつの間にか眠っていました。
翌朝、目が覚めていつものように頭を下げてトイレに行こうとベッドを降りた時、頭痛がないことに気付きました。おそるおそる頭をあげてみると・・・なんと昨夜まであった頭痛が全くない!それには同室の患者さんや(なぜか隣の病室の患者さんまで)、看護士さんお医者さんもびっくり。
まぁ私が一番びっくりしたけどさ。そんなことあるわけないと思いつつも、ピーちゃんが助けてくれたんだと感じました。そんなことが以前にあったのですよ。

たまたま置いてあった雑誌。医療関係者がわざわざ買うはずのない、イラスト満載の素人向けの雑誌がそこにあったという偶然に、心の中でばあちゃんとじいちゃんに手を合わせました。
その雑誌、妹も本屋でたまたまみつけて買っただけらしい。ちなみにうちの妹、教科書や教本以外の本(小説に至っては、作り話なんか読んでる暇ないと豪語する)はほとんど読みません。

そんな出来事があって、またあの盲腸の時のピーちゃんのキョトンとした顔を思い出したなぁ

中々闘病生活の話に入りませんなぁ・・・。

痛っ!

2005-06-03 18:58:45 | Weblog
ある土曜日の朝、寝ていたら左胸に「チクッ」という痛みが走り目が覚めました。
「なんだ?」と思いその部分に触ってみたら鶏卵くらいの大きさの塊が・・・・
ぐりぐりと動くのでなんだか怖くなりました。数日前にたまたま読んでいた『乳癌』の本。そこに思い当たることが書いてあったような気がして読み返しました。しかし当てはまらない点が数点。
『痛みはない』『しこりが動かない』『胸に不自然なひきつり』
痛くて目が覚めたし、ぐりぐり動くし、ひきつりもない。やっぱり乳癌じゃあないよなぁと思いつつも怖かったのを覚えてます。たまたま家族の半分近くが病院勤めなのでどっちに相談しようかと贅沢なことを考えつつ、先につかまった妹(ガン専門病院に勤務)に相談。一応症状を説明。
「多分違うと思うけど、気になるからすぐ来なよ」

数日後、さらに下の妹(総合病院に勤務)と3人で診察に行きました。とりあえず触診。
「少し大きさは気になるけど、癌はこんなに動かないので多分水がたまっているんだと思う」
とのこと。念のため細胞診。えーっ!直接注射針ですか!痛かないけどさ。

仕事も休みとってたしせっかく3人姉妹が集まったから豪勢なランチでも(おごってもらおう)なんて思ったが豪勢な店がない・・・・・むぅ・・・・・近所の場末な喫茶店(意外と好きなんだよね、場末な喫茶店・・・)で場末なランチをして診察室に戻る。

結果をじーっと見ている先生。
「ごめんね、やっぱり悪性だったの・・・・・」
「はぁ・・・・・」(私の反応)
妹達がどんな顔してたかあまり覚えてないんだけど、やつらは慣れてるからね。

丁度、お医者様達の学会の時期だってことで入院患者をセーブしてた直後だったので早いうちに入院出来ることになりました。

ここから私のドタバタ闘病生活が始まるのでした。