共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

今日は《エリーゼのために》が作曲された日〜フォルテピアノによる演奏で

2023年04月27日 15時15分15秒 | 音楽
昨日の冷たい雨はすっかり上がって、今日はいいお天気に恵まれました。今日は小学校勤務が無い日なので、とにかくゆっくりと過ごすことを心がけました。

ところで、今日4月27日は



ベートーヴェンの《エリーゼのために》が作曲された…とされる日です。

《エリーゼのために(Für Elise)》はベートーヴェンが1810年4月27日に作曲したピアノ曲で、『WoO 59』の通し番号をつけて『バガテル第25番』と称される場合もある作品です。因みに、バガテルという名前には『小品』の意味があります。

《エリーゼのために》は1810年に作曲された作品で、



1867年にシュトゥットガルトのルートヴィヒ・ノールが出版した『ベートーヴェン新書簡集』の中で出版されました。上の写真は、その時の初版の楽譜です。

さて、この曲でよく言われるのが

『エリーゼ』って誰?

という問題です。

当時ベートーヴェンの周囲に『エリーゼ』という名の女性が見当たらないために、

「一体ベートーヴェンは誰に向けてこの曲を捧げたのか」

について、これまで様々な説が挙げられています。とりわけ有名なのが、作曲当時ベートーヴェンが密かに心を寄せていた



テレーゼ・マルファッティという女性のために作曲されたというもので、タイトルに書かれた『エリーゼ(Elise)』というのはベートーヴェンが書いた『テレーゼ(Therese)』があまりに悪筆過ぎて読み間違えられたものだ…とする説ですが、他に



後に作曲家ヨハン・ネポムク・フンメルと結婚したエリーザベト・レンケルのことだ…とする説もあって、その真相は現在も不明のままです。

それを置いておいても、この曲は現在でもピアノレッスン中級者たちにとっての人気レパートリーであることに違いはありません。かつて私も練習しましたが、手の小さい人間にとってはかなり酷な曲でもありました…。

そんなわけで、今日はベートーヴェンの名曲《エリーゼのために》をお聴きいただきたいと思います。ロナルド・ブロウティガムによるフォルテピアノでの演奏で、往時の雰囲気をお楽しみください。



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