共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

令和四年新嘗祭@相模國一之宮・寒川神社

2022年11月23日 16時30分16秒 | 神社仏閣
今日は新嘗祭です。決して勤労感謝の日などという、キリスト教のニオイがプンプンする祝日でありません(笑)。

昨年は大山阿夫利神社の新嘗祭に参詣したのですが、今日はあまりにも雨が強くて寒いのでそちらは断念しました。なので、昨年来なかった相模國一之宮・寒川神社の新嘗祭に参詣することにしました。



冷たい雨の降る中、神門をくぐると



雨のせいか人影も疎らな拝殿が現れます。その前の階段や廻廊には








大小様々な菊の花の鉢植えが置かれ、華やかな雰囲気をかもし出しています。

やがて10時を迎えると



神事に向かう神職たちが歩みを進めてきて、その後ろからは



稲穂を持った巫女が続けて入ってきました。そしてそれぞれが定位置に着くと、新嘗祭が厳かに始まりました。

宮司が一礼して階を登り



和琴の音と魔を祓う「おぉ〜…」という警蹕(けいひつ)の低い声が響く中で本殿に続く扉の内にある御簾が巻き上げられると、



宮司と入れ代わりに階を登った権宮司によって神前に神饌が供えられました。次に宮司による祝詞が奏上された後、





稲穂を持った巫女たちによる優雅な神楽舞が奉納されました。



生演奏の雅楽にのせて稲穂を手にした巫女たちが袖を優雅に翻しながら舞う神楽舞が終わると



神職たちによる拝礼があり、



再び和琴と警蹕(けいひつ)の声が響く中で宮司の手によって本殿の御簾が下げられました。そして、一連の新嘗祭の儀式は滞りなく御披楽喜となり



神職たちが退殿していき



和傘を手に参集殿へと帰っていきました。

こうして今年も古式ゆかしい神事に臨むことができて、身が引き締まる思いがしました。勿論、帰りには



末社の宮山神社にも参詣して帰路につきました。

相模國一之宮の新嘗祭を拝見して、充実した気持ちになることができました。ただ、かなり寒い中でずっと立っていたのですっかり冷えきってしまったので、風邪をひかないよう気をつけようと思います…。

コメント
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