今日は昨日の穏やかな天候から一転して、朝から寒い一日となりました。昼を過ぎても気温が上がらず、家にいても一枚羽織っていたくらいでした。
そんな中、買い物しなければいけないことに気づいて、仕方なく雨の中を出かけることにしました。駅前に着くと
本厚木駅東口の交差点にある《お菓子の千石》という菓子問屋が、いつもよりも賑わっているのに気がついたのです。
近づいてみると、店頭に張り紙がしてあることに気づきました。それを見てみると
なんと東口周辺の再開発に伴って、年内で廃業されるとのお知らせだったのです。
ショックでした。このお店は
お煎餅やおかき、ビスケットといったお菓子の量り売りで有名なお店で、私もよく利用していたのですが、ここしばらくはご無沙汰していたのです。
まさか、その間に閉店だけでなく廃業まで決まってしまったとは…。
それでも、今日ここを通りかかったのも何かの縁と思い、久しぶりの買い物で
ジャムサンドクッキーと『松永のしるこサンド』を買いました。ここは厚木に居ながら愛知銘菓である『松永のしるこサンド』が手軽に買える店として貴重な存在だったのですが、それも年明けからはもう叶わなくなります。
私が平成元年に厚木に移住してきて30数年、様々な店が無くなっていく中で、この《お菓子の千石》はその頃の厚木の駅前の記憶を残すほぼ唯一の存在となっていました。それが遂に無くなってしまうという事実に、言い様のない淋しさを感じずにはいられません。
『再開発』という錦の御旗の下で様々な店が姿を消していくのは、何とも言えない気持ちになります。だからといって一市民に過ぎない私にできることは、そう多くはありません。
せめて年末に閉店してしまう前に、少しでも通って買い物をしようと思ったのでありました。