アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Alias 5-11 "Maternal Instinct"

2006年04月25日 | TV: Alias
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2006年4月19日】※4ヶ月ぶりに再開されて2時間一挙放送されたうちの後編。後編はオープニングなしで、前編終了とともにほとんどシームレスで始まる。

ダヴェンポート長官を乗せた救急車が病院に向かっている。武装した警備員が2人付き添っている。

突如、大型トラックが救急車に激突し、救急車が横転する。ダヴェンポート長官は「奴らが来たんだ!」と怯える。警備員の1人が外の様子を窺おうとするが、撃たれてしまう。そして、もう1人の警備員もダヴェンポート長官に撃たれる。長官はスーツの袖に超小型銃を隠し持っていたようだ。(このぐらい、取り上げとけよー。それに、エスコートも少な過ぎ。)

ダヴェンポート長官は両手を挙げ、「私だ。撃たないでくれ!」と言いながら外に出る。

そこには銃を構えたイリーナ・ジェレフコが立っていた。イリーナは長官がどこまでジャックに白状したのかを知りたがる。長官が「ザ・ホライゾン(The Horizon)については何も喋ってない。本当だ!」と命乞いをする。

イリーナは「あなたを信じるわ」と言い、長官を撃つ。

APO本部。マーシャルがレイチェルに「トムがボクの解読プログラムを使ってデータ解析をやったらしい」と話す。そのデータはトムの妻が殺された事件のものだった。2人はトムに妻がいたことさえ知らなかった。

レイチェルが「話があるの」と言ってトムを外に誘う。トムは一旦、レイチェルと一緒に出かけようとするが、CIAのデヴリン長官(ABコードを持つ7人の1人)と話しているスローンに呼ばれる。

ダヴェンポート長官が殺されたこともあって、デヴリン長官は「APO内部にもプロフェット5のスパイがいるのではないか?」と疑い、内部調査のために来たのだった。スローンはトムに協力を命じる。

ジャックはシドニーとディクソンを外に呼び出す。ジャック釈放の条件はCIA本部による内部調査の間、プロフェット5の調査をとりあえず保留にすることだという。もちろん、そんな条件には従えないが、調査は秘密裡に続けなければならない。連絡を取り合う際もAPOのサーバを経由してはならない。

シドニーは貨物船内に監禁されていた時の退行療法(regression therapy)について話す。プロフェット5はSD-6(The Alliance)の数年前の任務に関する情報をシドニーの深層記憶から引き出そうとした。シドニーは途中でその企みに気付き、間違ったコードネームを伝えたのだが、その任務の本当のコードネームは「Leo-47 Norte」だった。

ディクソンは「Leo-47 Norte」(またもや「47」!)のことを覚えていた。それは7年前の任務で、その舞台となったのはフランスだった。ジャックはシドニーに「レネイ・リーンと連絡を取ってディクソンに協力してもらうようにしてくれ。それからアパートに戻って身の回りの物をまとめ、安全な場所に隠れるんだ」と指示する。(そんな呑気なこと言ってないで、すぐにどこかに隠れるようにしないと危ないよ。身の回りの物なんて、新品を手配すれば良いんだし…。)

シドニーがアパートに戻ると、イリーナが待っていた。シドニーはイリーナを抱きしめ、再会を喜ぶ。シドニーは事情を説明しようとするが、イリーナはすでにプロフェット5のことも、そしてシドニーが彼らに監禁されていたことも知っていた。

イリーナいわく、プロフェット5というのは30年以上も前から存在する伝説的な裏組織だったが、しばらくは休業状態にあったらしく、スパイたちの間でも「本当は存在しないんじゃないか?」とまで思われていたらしい。ところが、半年前になって、突如として再活動を始めたのだという。

イリーナは「プロフェット5はザ・ホライゾンという物を手に入れようとしていて、その場所をあなたが知ってると思ってるのよ」と説明する。シドニーに探りを入れてるのだ。しかし、「ザ・ホライゾン」という名称はシドニーには初耳だった。

シドニーは「プロフェット5に偽のコードネームを渡した」という事実と、それをジャックに報告したことを話す。イリーナは少し顔をゆがめるが、「そう、それは良かったわ」と言うのだった。(ちっとも「良かった」とは思ってないのは視聴者にはわかるんだけど、シドニーは気付いてないらしい。)

デヴリン長官らによる内部調査が続く中、ジャックとマーシャルはどうにかCIAのアーカイヴに侵入し、「Leo-47 Norte」作戦に於ける現地の連絡相手を探り出す。それはジャン・バートランドという男だった。2人はその情報をフランスにいるディクソンに伝える。ディクソンはレネイと協力し、バートランドからザ・ホライゾンの隠し場所を聞き出すことに成功する。

ザ・ホライゾンはヴァンクーヴァーの銀行のセーフティ・ボックスに保管されているという。

シドニーの連絡を受けたジャックがアパートに到着する。イリーナが「あたしたちもお祖父ちゃんとお祖母ちゃんになっちゃうのね」と笑いながら指摘すると、ジャックは「それはできるだけ考えないようにしてるんだ」と答える。

イリーナはジャックに「あたしが取って来るわ。APOが内部調査を受けてる今、あなたは動きにくいでしょうし、あたしの知り合いがヴァンクーヴァーにいるから、渡航手続きもすぐできるわ」と言う。

だが、ジャックは「2人で一緒に行こう」と応じる。

すると、シドニーも一緒に行きたがる。身重で飛行機に乗るのは大変だが、シドニーとしては一刻も早くカタを付けてしまいたいのだ。

ジャックはイリーナに「それじゃあ、(3人分の)渡航手続きを取ってもらってくれ」と言う。

レイチェルはようやくトムと話す機会を得る。レイチェルは「トムが奥さんを殺した男に復讐するような馬鹿な真似をしないうちに止めなければ」と意気込んでいたが、トムは「実はもう会ったんだ」とあっさり言う。「奴を殺すつもりで駐車場で待ち伏せていたんだ。やがて、車が到着し、奴が車から出て来た。でも、続いて奥さんと子どもが出て来るのを見て、『復讐したって、妻が帰って来るわけじゃない』って思ったんだ。それで、何もせずに戻って来たっていうわけさ」というトムの説明を聞き、レイチェルは安心する…トムが別の目的で男に会いに行ったとは知らずに。

出発前、イリーナはこっそりとケリー・ペイトンに連絡を取り、行き先を伝える。知らせを受けたケリーはイリーナが裏切る可能性も考え、自分もチームを率いてヴァンクーヴァーに向かうことにする。

ジャックとイリーナとシドニーはイタリア系の家族に扮し、高層ビル内の銀行に潜入する。支店長がジャックとイリーナをセーフティ・ボックスの部屋に案内している間、シドニーはレイチェルが割り出してくれたパスワードを使って支店長のコンピュータにハッキングする。

イリーナが支店長に麻酔針を打って気絶させる。シドニーから「ザ・ホライゾンがしまってあるセーフティ・ボックスは315番よ」という連絡を受けたジャックは当該のセーフティ・ボックスに薬品で穴を開け、中身を取り出す。

それと前後して、ケリー・ペイトンたちが銀行のビルに到着し、警備員たちを射殺する。

ジャックがザ・ホライゾンを袋から取り出そうとするが、それは簡単には開けられない仕掛けになっていた。イリーナが麻酔針でジャックを襲う。ジャックがそれを察知し、2人は争いになる。そこにシドニーが入って来る。

シドニーは自分の拉致と監禁はイリーナの仕業だったのだと気付く。「あの時、壁の向こうにいたのはママだったのね」とイリーナに詰め寄る。ああ、どうして、あたしは何度も何度も母に騙されてしまうのだろう。父のジャックもそうだ。

だが、マイケル・ヴォーンだけは最後までイリーナを絶対に信用しなかった。イリーナいわく、「あたしはマイケルがプロフェット5の調査を行ってることを知っていたわ。それで警告したんだけど、マイケルはあたしの言う事を聞こうとはしなかった」から、殺されてしまったのだという。少なくとも、イリーナ自身がマイケルを殺す手配をしたわけではないらしいが、本当だろうか?

イリーナが「ペイトンはあたしも殺すつもりだわ」と言うと、ジャックは「いや、その前に私がおまえを殺してやる」と応じる。

その時、シドニーの陣痛が始まる。

APO本部。デヴリン長官たちは電話の記録を調べていた。APOからの外線通話は全てサーバに記録されている。もし、APO内部の者がプロフェット5と通じていたなら、その証拠があるはずだ。スローンはレイチェルに「我々がプロフェット5の調査を続けていることを悟られてはならない」と言い、ジャックやディクソンらの通話記録だけでなく、自分自身とプロフェット5の間の通話記録も消去させてしまう。

ペイトンのチームが階上に向かう。1人だけは1階の保安デスクに残り、コンピュータで階段の監視をする。もし、誰かが階段を使えば、どこにいるかがすぐにわかる。

やがて、ジャックとイリーナとシドニーの3人が階段を使い始める。15階だ。しかし、彼らは下ではなく上に向かっていた。

ケリー・ペイトンは「屋上からヘリコプターで逃げるつもりに違いない」と悟るが、自分たちは4階分の遅れを取っているので、このままでは間に合わない。ケリーは12階の窓ガラスを撃ち破り、そこからロケットランチャーでヘリコプターを撃墜する。(このシーンは迫力満点。ケリー役のエイミー・アッカーもこれまでで一番魅力的に撮れている。)

ジャックはシドニーに銃を渡し、イリーナを見張るよう命じる。そして、自分はケリーたちと対決するために階段を降りて行く。

ジャックはやがて、16階でケリーの部下たちを仕留め、次にケリーとの一騎打ちとなる。ジャックは消火器をケリーの近くに投げつけ、それを目掛けて弾丸を放つ。消火器が爆発し、ケリーが倒れる。(ケリーは死んだように見えるけど、これから最終回までずっとレギュラーなので、ここで死んでないのは明らか。ちゃんとトドメを刺さないとダメだよー。)

ジャックが立ち去った後、ケリーの指がピクリと動く。(ほらねー。)

屋上の1つ下の階。シドニーはイリーナに「真実は時間がかかる…って、何年も前にママが言ってたわよね。その真実って、このことなの?」と訊く。

イリーナはシドニーに「真実って、そんなに単純なことじゃないのよ。実はね…あたしは子どもなんて産みたくなかったのよ」と打ち明ける。「でもKGBに強制されたの。そうすれば、ジャックがあたしをもっと信頼するようになるからってね」

そして、シドニーが生まれた時、イリーナは「優秀なスパイと優秀な母親の両立はできないと悟り、両方とも失敗するよりは優秀なスパイであることを選んだ」のだという。

その時、シドニーが産気付く。ちょうど戻って来たジャックがイリーナとともにシドニーのお産を助ける。

シドニーは泣き顔で「こんな場所で産みたくない」と言う。ジャックは「じゃあ、どこで産みたいか言ってごらん」と優しく問いかける。シドニーは「海辺で…ヴォーンと一緒に…」と答える。すると、ジャックは「じゃあ、ここは海辺で、ヴォーンも一緒だ」と言ってシドニーの想像力を補助する。

シドニーは女の赤ん坊を産む。イリーナは赤ん坊をシドニーにわたし、ジャックとシドニーが赤ん坊に気を取られている隙にザ・ホライゾンの袋を持ち去ってしまうのだった。

イリーナはAPO本部にいるマーシャルに連絡し、ジャックとシドニーの脱出を手配するよう伝える。イリーナは「脱出チームにはオムツを持たせなさい」と付け加えるのを忘れなかった。

ジャックとシドニーはAPO専用機で帰還する。

ブータン。馬に乗った男が山上の小屋に駆けつけ、中にいる僧に何かのメッセージを伝える。

僧は奥の部屋に入り、「女の子が生まれましたよ」とマイケル・ヴォーンに伝えるのだった。(ヴォーンは今回、最後の最後に一瞬だけ登場というわけ。)


※今後の放送予定:
  • 4/26(水) - 第12話
  • 5/3(水) - 第13話
  • 5/10(水) - 第14話
  • 5/17(水) - 第15話
  • 5/22(月) - 第16話&第17話(最終回)



【今日の名言 その1】
Marcus Dixon: Let's be honest, Syd. Right now, you waddle.

【今日の名言(?) その2】
Marshall Flinkman (to Jack Bristow): I love secret conspiracies... you know, as long as I'm a co-conspirator.

【今日の名言(?) その3】
Irina Derevko: Look at us. We are about to become grandparents.
Jack Bristow: I'm doing my best to ignore that.

【今日の名言(?) その4】
Rachel Gibson: Please promise me that you are not going to do anything stupid, that you are not going after him.
Thomas Grace: I already did.
Rachel: ....
Thomas: I saw him last night. I followed him to a parking garage. I watched him get out of his car. And there he was. I was ten feet away from the man that killed my wife.
Rachel: ....
Thomas: Then I watched his wife get out of the car. And their little son. And I watched his life. And I just walked away... I mean, killing him is not going to bring back my wife.
Rachel: No, it won't.
Thomas: I should've told you about her. I guess we just,,, we get so comfortable keeping secrets around here.
Rachel: ... Yeah.

【今日の名言(?) その5】
Rachel Gibson: (電話で) Try this: 8438220.
Sydney Bristow: (アクセス成功) Someday you'll have to show me how you do that.
Rachel: Magician never reveals her secrets. Be safe.
Sydney: Thanks.

【今日の名言(?) その6】
Sydney Bristow: That was you. On the ship. Wasn’t it? Behind the glass. You orchestrated the whole thing. Because you wanted this? And when... when you couldn’t torture it out of me, you came to me as my mother.
Irina Derevko: I am your mother.
Jack Bristow (to Irina): Call off your team right now.
Irina: They're not my team.
Jack: I don't believe you.
Sydney: Dad...
Irina: You need to believe me... 'cause if Peyton’s here, she is here to kill me, too.
Jack (to Irina): She’s going to be very disappointed because I'm about to beat her to it.
Sydney: Hey, Dad….
Jack (to Irina): I thought I killed you once. This time I'll be more thorough.
Sydney: Hey, Dad!
Jack: (シドニーを見る) ....?
Sydney: Baby's coming.
Jack & Irina: (同時にシドニーを見る) ....!!
Sydney: (うなずく)

【今日の名言(?) その7】
Jack Bristow: Here. (シドニーに銃を渡し) Cover your mother. I'll go down and take care of Peyton and the men. I'll be right back. Whatever happens, keep that pointed at your mother. If she even blinks…
Sydney Bristow: I'll shoot her.

【今日の名言(?) その8】
Sydney Bristow: The truth takes time. That's what you said. Years ago. Is this what you meant?
Irina Derevko: You'd like it to be simple. It's never simple.
Irina Derevko: In time you'll learn you can’t do both (優秀なスパイと優秀な母親の両立).
Sydney Bristow: Watch me.

【今日の名言(?) その9】
Kelly Peyton: This really is no place for you, Grandpa. By the way, where's Sydney registered? I'd love to get her a gift for the baby.

【今日の名言(?) その10】
Marshall Flinkman: (電話に出て) Flinkman.
Irina Derevko: Listen me very carefully, Marshall. Jack and Sydney are at Vancouver. Queens Bank. They need extraction.
Marshall: OK, um... is this who I think it is?
Irina: Tell the team... they need diapers.

【今日の名言(?) その11】
Sydney Bristow: Would you like to hold your granddaughter?
Jack Bristow: Yes, I would. (赤ん坊を抱く)
Sydney: She has Mom's eyes.
Jack: Yes, she does.
Sydney: Dad...
Jack: I'll take care of her (イリーナのこと).


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