アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Alias 5-8 "Bob"

2005年12月09日 | TV: Alias
今回(12/7放送)も入り組んだ話で、舞台もシベリア、ヨークシャー、サン・パウロ、マラガ、バハマ諸島、チュニジアと、あちこちに移動する。

シベリア特急の車中。男(ルーカス・バサロフ)が客席に時限爆弾(?)を仕掛ける。やがて爆弾が閃光を発し、その車輌に乗っていた乗客全員が一瞬のうちに黒焦げになって死亡するが、車輌そのものには影響がなく、被害者たちの服でさえ元のままだ。

隣の車輌で控えていたバサロフが現場に戻り、「爆弾」を回収する。まだ爆発から数秒しか経ってないのに、バサロフには何の影響もないようだ。つまり、空気も汚染されてないらしい。

APO本部。マーシャルによれば、シベリア特急での事件は「マイクロ爆弾(Micropulse Bomb)」=通称「MPB」の実験に違いないという。そして、どうやら、MI-6(イギリスの諜報局)がMPBを購入しようとしてるらしい。だが、表立ってそんな事をすれば、あらゆる国際協定に違反することになるだろう。何か裏があるのだろうか?

シドニーはヨークシャー(イギリス)のガーデン・パーティーにジャックとともに潜入していた。シドニーは品の良い中年女性に紙ナプキンを渡す。その女性はエリザベス・パウウェルという名で、フランス大使夫人だ。その紙ナプキンにはジャックからのメッセージがしたためられていた。

実はエリザベスはMI-6のエージェントで、その事実は夫にも知られてないのだが、ジャックとは旧知の間柄だった。(もしかすると、ロマンスもあった?)

ジャックとエリザベスが書斎にいる。2人が会うのは何年ぶりだろうか?庭のパーティーの喧騒がなんとなく聞こえてくるが、ここなら静かに話せる。「シドニーちゃんは元気?」と尋ねるエリザベスにジャックは「さっき、会っただろう?」と答える。エリザベスは「あら、もうあんなに大きくなってたのね」という表情で「(妊婦の)変装はキマってるわよ」と褒める。ジャックは「実は私もお爺ちゃんになるんだよ。とても若いお爺ちゃんにね」と(ジャックなりの)照れ笑いをする。

ジャックがふとピアノに目をやったのに気付いたエリザベスは「今でも弾いてる?」と尋ねる。ジャックは「いや、長い間、弾いてないよ」と答える。

ジャックはエリザベスに「MI-6に潜入してる2重スパイがMPBを買おうとしてるらしい」と用件を切り出す。MI-6に直接問い合わせたりすればその2重スパイにも悟られてしまうので、旧友のエリザベスに調べてもらおうというわけだ。また、この件は「プロフェット・ファイブ(Prophet Five)」(ヴォーンの父やレネイの父が関わっていた組織)にも関係あるかもしれない。ジャックはシドニーのお腹の子の父親がヴォーンである事も明かす。

エリザベスの協力により、APOはバサロフがサン・パウロ(ブラジル)にいることを突き止める。レイチェルは学会に出席するためにイギリスから訪れた技師に成りすましてサン・パウロのホテルにチェックインする。彼女の任務はマーシャルが作った監視プログラムをバサロフのラップトップ(ノートパソコン)にアップロードすることだ。そうすれば、MI-6の2重スパイとの取引場所&日時がわかるはずだ。

彼女がホテルに到着するのと前後して、アメリカ人らしき若い男(実はジュリアン・サーク)もチェックインする。

レイチェル(「リディア」という偽名を使っている)はサーク(「ボブ」という偽名を使っている)とエレベータに同乗する。この2人は初対面でお互いの正体を知らない。アメリカ人のレイチェルがイギリス訛りで喋り、イギリス人のサークがアメリカ訛りで喋るところが面白い。

「リディア」と「ボブ」の部屋は同じ階…しかも、向かい同士だった。レイチェルの隣の部屋にはバサロフが泊まっている。レイチェルとサークはそれぞれ、バサロフの部屋に監視カメラを仕掛けるが、お互いには気付かない。

学会に紛れ込んだレイチェルはバサロフのファンに成りすましてサインをねだる。バサロフは「私にもグルーピーがいたか」とニヤけながらサインする。彼女の狙いはバサロフの指紋をコピーすることだった。

レイチェルはバサロフがシャワーを浴びてる隙に部屋に忍び込み、バサロフの指紋コピーを使ってラップトップにログインする。だが、その時、ルームサービス(実はサーク)が現れたため、レイチェルは咄嗟に窓の外に隠れるが、わずかな足場を利用して立つのがやっとなので、部屋の中の様子を見ることはできない。

サークは部屋の中にあったバサロフの持ち物から指紋をコピーし(この方が簡単じゃん)、ラップトップにログインする。そして、何かのプログラム(おそらく監視用)をアップロードする。

やがてサーク(レイチェルはルームサービスだと思っている)が立ち去った後、レイチェルは部屋の中に戻る。その時、シャワーの音が止む。だが、バサロフが身体を拭いて服を着て出てくるまでの僅かな時間を利用してマーシャルの監視プログラムをアップロードすることに成功する。あとはバサロフがラップトップを使って誰かに連絡を取ればレイチェルのPDAに通知が届くはずなので、それをAPO本部に転送するだけだ。

とりあえずやることがなくなったレイチェルはホテルのバーでくつろいでいた。そこにサークが現れ、2人は意気投合する。やがて、部屋の前まで戻って来た2人は「さよなら」と言いながら軽いキスを交わすが、それが熱烈になり、結局、ベッドを共にすることになる。ただし、レイチェルが「部屋の鍵を忘れちゃった」ため(実は嘘)、サークは少し迷いながらもレイチェルを自分の部屋に入れる。

翌朝(?)。「ボブ」ことサークが起き上がり、バスルーム(?)に行く。「リディア」ことレイチェルがベッドのサイドテーブルにあった「ボブ」のパスポートや航空券を何気なく見ていると、携帯電話(PDA?)が鳴り出す。レイチェルは慌ててハンドバッグを掴み、部屋を出ようとする。そこに「ボブ」が戻って来て「リディア」を引きとめようとするが、彼自身のラップトップ(?)も鳴り出したため、「リディア」を帰すことにする。

レイチェルは自分の部屋に戻り、バサロフのラップトップから得た情報をAPO本部のマーシャルに転送する。

やがてAPO本部に戻ったレイチェルはニヤけているのをシドニーに見抜かれ、「男の人と会ったの」と告白する。

マーシャルが解読した情報からバサロフとMI-6の2重スパイはマラガ(スペイン)で取り引きする手はずになっている事がわかり、ジャックとエリザベスが待ち伏せする。だが、そこに現れたのはMI-6のエージェントではなく、ベンジャミン・マサリというテロリストが率いるグループだった。マサリのグループはバサロフのグループを皆殺しにし、ジャックとエリザベスを捕える。だが、ジャックは捕まる前、現場の様子をAPO本部に生中継していた。

APO本部。ジャックがマラガから送ってきた映像を分析したシドニーとスローンは「レイチェル以外にもバサロフの信号を受信した者がいたに違いない」という結論に達し、ホテルの防犯カメラの映像を入手する。その映像の中にサークの姿があった。

トムが「サークっていうのは何者ですか?」と質問し、スローンたちがサークの略歴を紹介するとレイチェルの顔が青ざめる。(このぐらいの事、あらかじめ研修で教えておいてくれても良さそう?)

レイチェルは自分の不甲斐なさを呪うが、「ボブ」がバハマ諸島行きの航空券を持っていたことを思い出す。

サークがバハマの空港に着くと、レイチェルとシドニーが待っていた。シドニーは「マサリが父(ジャック)ともう1人のエージェントを捕虜にしたので、その救出に協力してほしい」と言ってサークを雇う。

その頃、チュニジアではマサリがエリザベスを拷問しながら、ジャックに「あの(マラガでの取引/襲撃の)映像は誰に送ったんだ?」と尋問していた。エリザベスは左手をマサリの拳銃で撃ち抜かれながらも「ジャック、言っちゃダメ!」と我慢する。次は右手を撃ち抜こうかという時、マサリにサークから電話がかかってくる。

サークがマサリに「あなたが捕まえたのはCIAとMI-6のエージェントです。私が2人を買い取りましょう」とオファーする。

シドニーは自分でジャックたちを救出したかったが、ディクソンに「お父さんはそんな事を望んでないよ」と説得されてあきらめる。チュニジアにはサーク、ディクソン、レイチェル、そしてトムが行くことになった。

マサリのアジトに向かうトラックの中。サークはまだレイチェルに興味がある素振りだ。だが、レイチェルは逆にツッケンドンだ。

やがてアジトが近づき、サークが助手席に移り、ディクソンが地元で雇われた運転手に成りすます。レイチェルとトムはトラックの下に隠れる。

サークがマサリのオフィスに入り、アタッシュケースに入った金を渡すと、マサリはサークに銃を向けるのだった。

外ではディクソンがトラックのエンジンを調べるふりをしながら見張りの男と話していた。そこにマサリからの連絡が入り、見張りはディクソンを撃とうとする。だが、それを察したディクソンが逆にエンジン部に隠していた銃で見張りたちを撃ち殺す。

ディクソンとトムがジャックたちを探す一方、レイチェルはMPBを探す。ジャックたちは無事救出されるが、MPBにはサークが手錠で繋がれていた。しかも、MPBの爆発までにはあと8分程しか残されておらず、それでは安全圏(半径20マイル以上)まで逃げるのは不可能だ。

しかし、レイチェルはマーシャルの無線による指示に従い、MPBのタイマー解除に成功する。

任務が完了し、ディクソンがサークに「口座番号を教えてくれればそこに手数料を送金するよ」と言う。だが、サークは「今回はタダ(freebie)でいいよ」と言ってどこかへ去って行くが、それがかえってレイチェルの興味をひいたようだ。

ジャックはエリザベスに別れを告げた後、シドニーに電話をする。2人は朝食をともにする約束を交わす。そして、シドニーはジャックに「パパ、愛してる」と告げる。

後日。アメリカに戻ったジャックは久々にピアノを弾いていた。


【今日の一言 その1】
Jack Bristow: What's a little treason between old friends?
(エリザベスに「MI-6に探りを入れたりしたら反逆行為になるわ」と指摘されて)

【今日の一言 その2】
Sydney Bristow: When is the last time you did something just for fun?
Rachel Gibson: Hitting Gordon Dean on the head with a shovel. That was fun.

【今日の一言 その3】
Rachel Gibson: So... what happened?
Julian Sark: I overestimated my friendship with Masari. He assumed I was betraying him and he took the money and he left.
Rachel Gibson: Oh, so then he knows you pretty well.


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ボブ (ジョウ)
2005-12-13 05:34:55
今回、サークが使った名前が「Bob Brown」という、いかにも偽名っぽい名前なのが笑えました。
返信する