アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Alias 5-7 "Fait Accompli"

2005年11月19日 | TV: Alias
今回(11/17放送)はローマでシドニーとレネイが電子カードを入手する場面から始まる。この電子カードを使えばザ・シェッドの秘密が隠されたネットワークにアクセスすることができるらしい。

電子カードをAPOに奪われたと知ったゴードン・ディーンはかなりあせっている様子だ。彼の属する組織の秘密が知られてしまう危険があるだけでなく、自分自身が始末されてしまう可能性があるからだろう。そんなディーンを見ながらケリー・ペイトンは「この人はもうダメだわ」という顔をしていた。エイミー・アッカーはこういう顔だけの演技が結構上手いと思う。

ディーンがアーヴィン・スローンに「APOが私の電子カードを持っている。48時間以内に持って来い」と命令する。

スローンがジャックのオフィスに出頭する。ジャックが「ローマでの作戦は成功だった」と言うと、スローンは「知ってたよ」と答える。「知ってたって?どうやって?」と訝しがるジャックにスローンは「ゴードン・ディーンが教えてくれたんだ」と答える。

シドニーのアパートに大きなダンボール箱が配達される。「それ、何ですか?」と尋ねるレイチェルにシドニーは「クリブ(幼児用寝台)よ」と答える。レイチェルは「2人で一緒に組み立てれば30分位しかかからないでしょう?」と手伝おうとするが、シドニーはクリブを組み立てる心境ではないようだ。本来なら、ヴォーンが組み立ててるはずだもんね。

ジャックはシドニーをAPO本部に呼び出し、スローンの話を聞かせる。

スローンは「私が逮捕されて監禁されてた時、ディーンの手の者が『自由の身にしてあげよう』と言ってきた。その交換条件が何かは明言しなかったが、だいたいの想像はできた。とにかく、私としてはナディアの治療法が見つけるのが最優先だったしね」と話し出す。

「だが、ナディアが回復する望みはもう皆無だ。もはや私にはディーンの要求に従う理由は何もない」ということで、スローンは罠を仕掛ける事を提案する。ディーンが電子カードを受け取るためにスローンの前に現れたところで捕えるというのだ。

マーシャルが「スローンは悪玉から善玉になって再び悪玉になったと思ったらまた善玉になって…」と不安な様子を見せるが…?(そりゃそうだよね。)

レイチェルによれば、ディーンにはいつも2人の護衛が着いているという。しかも、こちらから彼らの姿を見つけるのは難しいらしい。

「ディーンは我々全員の顔を知っている。一体、どうやって気付かれずに接近できるのか?」というジャックに助け舟を出したのはトムだった。トムはAPOに配属になったばかりでディーンとは面識がないのである。そこで、トムがこの任務のリードを取ることになった。

ディーンはスローンとの取引場所に競馬場の観客席を指定してきた。出口があちこちにあるために万が一の脱出が容易で、人が多いために銃撃や格闘も困難だ。もちろん、護衛たちも観衆に紛れてるはずである。

やがてディーンが現れると、トムが酔っ払いのフリをして付きまとう。ディーンがトムを振り切って立ち去ると、護衛の1人がトムの腕を取る。トムはスタンガンで護衛を眠らせてしまう。

「護衛は無線で連絡を取り合っている」というトムからの報告を受け、ディクソンはイヤホンを付けた男を観客席に見つけ出す。そして、こちらもスタンガンで一撃だ。

ディーンはスローンから受け取ったカードを小型スキャン装置で読み取る。本物であることを確認した後、護衛たちを呼び出そうとするが、無線が通じない。怪しんだディーンが拳銃をスローンに突きつけ、どこかに連れて行く。

しかし、APOエージェントたちの無線も同時に通じなくなっていた。競馬がゴール間近らしく、観客が総立ちで大歓声を上げてるからのようだ。無線中継車の中のレイチェルにも、本部にいるシドニーらにも、スローンとディーンがどこで何をしているのかわからない。

競馬場の裏手に来たディーンとスローンが格闘を始める。スローンが拳銃を撃ったりするシーンはこれまでにもあったけど、格闘シーンは初めてなのでは?スローン危機一髪という場面になってレイチェルが現れる。

ディーンは「レイチェル、私に勝負を挑もうというのかね?(ザ・シェッドで)君を現場任務に出さなかった理由は何だと思う?君にはその能力が備わってないからだよ」とあざ笑う。「あたしを現場に出さなかったのはそちらの損失よ」と答えるレイチェルだが、やはり、格闘ではディーンが有利なようだ。

ディーンがレイチェルにトドメを指すために拳銃を拾おうとした時、レイチェルが近くにあったシャベルでディーンの頭を殴る。

ディーンは遂に捕えられ、APOに連行される。尋問担当のシドニーにディーンは「カードはあと12時間したら期限切れで役に立たなくなる。私に新しい素性を用意して逃がしてくれるなら、その使い方を教えてやろう」と申し出る。だが、シドニーはキッパリと拒否し、ディーンに幻覚剤の注射をする。

恐ろしい幻覚を見ながら怯えるディーンにシドニーは優しく振る舞い、「ゴードン、秘密を教えてくれれば貴方を守ってあげるわ」とささやく。しどろもどろなディーンの口から名前が挙がる。それはシアトルにある民間企業の名前だった。

後日、スローンに謎の男(写真)が接触してくる。ディーンの上部の者らしい。スローンは「私にはもう何も欲しいものはないから、君たちの要求に応える必要も無い」と言う。スローンの携帯電話が鳴り出すと、謎の男は「電話に出た方が良い」と意味ありげな表情を浮かべる。

スローンが病院にかけつけると、ナディアの意識が戻っていた。「一体、何をしたんです?」と喜ぶスローンに医師は「いえ、何もしてません。突然、目覚めたんです」と答える。しかし、やがて、ナディアに発作が起こり目が赤くなってくる。このままでは5ヶ月前と同じように狂って暴れ出すだろう。結局、ナディアは薬品を投与され、再び眠りにつくのだった。

医師が言うには「ナディアが目覚めたのは事故のようなものです。再び目覚めるのはほとんど不可能でしょう」ということだ。

ナディアを一時的に目覚めさせたのは謎の男が属する組織だったらしい。そう、彼らはスローンが欲しがる物を持ってるというわけである。

APOはカードを使い、シアトルの会社のネットワーク経由でザ・シェッドの上層組織のネットワークに繋ぐことに成功する。この民間会社は組織に勝手に利用されてるだけだ。組織は数時間毎に利用ネットワークを変えているのである。

APOは謎の組織のネットワークには12の結節点がある事を突き止める。どうやら、謎の組織は国家政府の中に根を生やしてるらしいが、それ以上の情報を得るためにはパスワードが必要だった。しかし、カードの期限切れまであと6分程しかない。いくらマーシャルでもそんな短時間でパスワードを割り出すのは不可能だ。「でも、ディーンならそのパスワードを知ってるはず」だということでシドニーは尋問室に向かう。

スローンは謎の男の命令に従い、ディーンを抹殺する。シドニーが尋問室に駆けつけた時にはディーンはすでに息絶えており、スローンも立ち去っていた。

ディーンの後ろには予想以上に大きく深い組織があったという事実を知り、APOのエージェントたちは愕然とする。「これじゃあ、まるでジ・アライアンスの再来だわ」とつぶやくシドニーだった。

謎の男が黒塗りのリムジンに乗り込むと、中でケリー・ペイトンが待っていた。「ゴードン・ディーンにはもはや未来はない」と悟ったケリーはディーンが逮捕される前からすでに彼を見限っていたようだ。ディーンがいなくなり、今後は彼女がザ・シェッドのボスとなる。「これ以上の裏切り行為は君自身のために良くないよ」と忠告する謎の男に「わかっています」と答えるケリーだった。でも、ゴードンの上部組織に従ってることには変わりないわけだから、「裏切り」にはならないのでは?あと、このシーンを見た時、「ケリー・ペイトンってひょっとしたら二重スパイなんじゃないのか?」と思ったけど、果たして…?

スローンが謎の男に「ナディアはいつ治るんですか?」と尋ねる。謎の男は「間もなくだ。しかし、君にはまだしてもらわなければならない事がいくつかある」と答える。つまり、スローンを最大限に利用するつもりらしい。

シドニーのアパートでジャックがクリブを組み立てている。「何か組み立てたことあるの?」と心配顔のシドニーにジャックは「あるよ。お前のクリブだって私が組み立てたんだ…お母さんと一緒にね」と答える。シドニーの両親がクリブを組み立ててる姿はちょっと想像しにくい!?

ところで、マイケル・ヴォーンが再登場するという噂があったが、出たのはフラッシュバックだけだった。

次回は12/7(水)10時枠(新スロット=『LOST』の後枠)で放送予定。

【今日の一言】
Sydney Bristow: What's he doing?
Rachel Gibson: Eating dirt. I just hit him with a shovel.
Sydney Bristow: A shovel? Is he conscious?
Rachel Gibson: Yeah, I think so.
Sydney Bristow: Then hit him again.
(レイチェルがディーンと格闘した後の無線での会話)

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