アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Alias 5-15 "No Hard Feelings"

2006年05月19日 | TV: Alias
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2006年5月17日】※「no hard feelings」というのは「気を悪くしない」「恨みっこなしよ」というような意味だが、「誰と誰のことかなあ?」と考えながら見るのも楽しい。

ロサンジェルスのAPO本部。ジャック・ブリストウはマーカス・ディクソンに「シドニーがアナ・エスピノサのふりをしてプロフェット5に潜入した」と告げ、ハンブルグにいるマイケル・ヴォーンを補佐するよう命じる。なお、このことはラングリー(CIA本部)には知られてはならない。プロフェット5のスパイがまだいる可能性があるからだ。

ヴォーンがシドニー・ブリストウに持たせたコンピュータ・チップには追跡装置が仕掛けられており、その信号をマーシャル・フリンクマンが追う。

シドニー(アナ扮する偽シドニーのふりをしている)とペイトンはプロフェット5のアジトに向かう車中で祝杯を挙げる。(飲酒運転じゃないの!?)

シドニーが「あなたのボスたちはさぞ喜ぶことでしょうね」と言いながらペイトンにコンピュータ・チップを渡す。だが、ペイトンは「こんなのは邪魔なだけよ」と言って、チップをワイン(シャンペン?)の中に入れてしまう。

その瞬間、マーシャルのモニターがノイズだらけになる。追跡装置の信号が途切れてしまったのだ。だが、マーシャルは人工衛星を使ってシドニーたちの追跡を再開することに成功する。

ヴォーンがハンブルグ国際空港にいるシドニーに追い着き、追跡装置付きの携帯電話をそっと手渡す。

チューリッヒにあるプロフェット5のアジト(屋敷)。アーヴィン・スローンがラムバルディ文書の第47ページの解読を終えていた(実はかなり以前に解読は済んでいたのだが、時間稼ぎをしていた)。スローンによれば、ローマ郊外のサン・チエロ修道院にある「バラ (the rose)」を「選ばれし者」が手に入れた時に「輪 (the circle)」が完成するのだという。

その時、シドニーとペイトンが到着する。スローンは本物のシドニーがどうなったのかを知りたがる。アナに扮したシドニーは「シドニーは死んだわ」と答える。

アナ(実はシドニー)の任務はサン・チエロ修道院に潜入して「バラ」を入手することだ。ラムバルディの予言によれば、本物の「選ばれし者」でなければ「バラ」を得ることは不可能なはずだが、シドニーの姿をしたアナでもどうにかなるだろうと期待をかける。(スローンはシドニーが本物だと気付いてるのではないか?ラムバルディの予言を信じるなら、シドニーはまだ死ねないはずなのだから。)

アナことシドニーは休憩と準備のため(という名目で)、個室に下がる。

APO本部。マーシャルはレイチェル・ギブソンに「アラン・コーマンがトムに連絡を取ったらしい」と告げる。コーマンといえば、トム・グレイスの妻を殺した男だ。そのコーマンがトムに何の用があるというのだろうか?レイチェルは「トムはコーマンが家族といる様子を見て、復讐を断念したのよ」と明かす。だが、マーシャルが調べた範囲ではコーマンに家族などいないのである。マーシャルは「ジャックに報告すべきだ」と主張するが、レイチェルは「24時間だけちょうだい。あたしに調べさせて」と説得する。

シドニーは自分にあてがわれた個室に盗聴防止措置を施し、ヴォーンから受け取った携帯電話を使ってジャックに連絡を取る。ジャックはシドニーのアパートでイザベルの相手をしているところだった。電話の向こうからイザベルの笑い声がする。彼女が声をたてて笑うのはこれが初めてだ。

ハンブルグ。ディクソンがヴォーンに合流する。ヴォーンは「葬式の時はsodium morphateを注射されて人工的な昏睡状態になってたんだ」と説明する。葬儀終了後、ジャックに解毒剤を投与してもらって息を吹き返した時、「やっとジャックに家族として認めてもらったって感じたんだ」と、ヴォーンは苦笑しながら言う。ディクソンは「ジャックは君がシドニーと結婚するのを遅らせたくて、君を死んだことにしたんじゃないのか?」とからかう。ディクソンはイザベルの写真をヴォーンに渡す。ヴォーンの顔から笑みがもれる。その時、ジャックから電話があり、ローマに行ってシドニーを助けるようにとの指示を受ける。

イタリアに向かうプロフェット5の専用機内。スローンがシドニーに「シドニーをどうやって殺したのか?」と尋ねる。スローンは彼なりにシドニーを娘のように愛していたので、どうしても気になるのだ…いや、それとも、目の前にいるのが本当にアナなのかどうか、探ろうとしてるのかもしれない。

シドニーは「後ろから撃ってやったのよ。『選ばれし者』も普通の人間と同様、簡単に死んだわ」と冷たく言う。

シドニーとの話を終えたスローンはペイトンの座席に行き、「この任務が終わったら、アナを始末する役目は私に任せてほしい」と頼む。スローンはシドニーの復讐をしようというのだろうか?それとも、シドニーが本物だと知っていて、逃がしてやろうというのか?

ローマの町角。新聞販売スタンドの前でシドニーはヴォーンに並び、こっそりと話す。ヴォーンは「イザベルの写真をもらった」と言って微笑み、「サン・チエロ修道院なんてものは記録に残っていない」と伝える。通りの向こうにはディクソンが張り込んでいる。2人でシドニーを援護する手筈になっているのだ。

シドニーは馬券パーラー(正確な呼称は不明。酒を飲みながら競馬等に賭けられるらしい。ローマにはこういう場所が多いんだろうか?)に入り、ジュリアン・サークと落ち合う。シドニーは自分がアナだということをあらためてアピールするため、「あんたがCIAに協力したおかげで、あたしは刑務所行きになったわ」と恨み言を言い、サークを殴る。パーラーの客たちはほとんど意に介さない。こういったパーラーでは多少の暴力沙汰は日常茶飯事なのだろう。

ロサンジェルスの倉庫街。トムがコーマンと話している。コーマンが「ザ・カージナル (The Cardinal) を見つけた」と言い、トムにメモを渡す。その様子をレイチェルが少し離れた場所に停めた車の中から眺めている。

やがてコーマンが車に乗って走り去った後、レイチェルがトムにアプローチし、説明を求める。

トムはレイチェルに「コーマンが妻を殺したのは『ザ・カージナル』という者に依頼されたからだ」と言う。トムは「妻は学校の先生だった。この世界とは何の関係もなかったのに、どうして殺されなければならなかったんだ?」と嘆く。その答を見つけるため、これまで4年間、ずっと調査を続けており、やっとここまで辿り着いたのだという。

コーマンは「詳しい情報を知りたければ、CIAに押収された車を取り返してくれ」と言ってるらしい。レイチェルは連邦政府のデータベースに侵入し、問題の車の保管場所を突き止める。

馬券パーラー。サークはアナのふりをするシドニーに「サン・チエロ修道院は現在、警戒厳重な刑務所として使われてるんだ」と明かす。そして、「バラ」は独房棟にあるらしい。その刑務所に囚人として入るため、サークは爆破強盗事件を起こし、かけつけた(実はサークが自分で呼んだ)警察に「共犯」のシドニーとともにあっさりと捕まる。

シドニーとサークはラ・フォッサ刑務所に収容される。APO本部にいるマーシャルとジャックは同刑務所の見取図をダウンロードし、ヴォーンとディクソンに指示を与える。

サークは奥歯に仕込んだ薬品を飲み、服毒自殺を図ったと見せかける。

トムとレイチェルは連邦政府管理下の駐車場に侵入し、コーマンの車を見つける。最初はトムが自分でエンジンを始動させようとするが、実はレイチェルの方が車の構造に詳しいとわかり、彼女に任せることにする。トムは「その日は結婚してから半年の記念日で、お祝いの夕食に出かける予定だった。俺が妻を仕事場に迎えに行くことになってたんだけど、緊急の仕事が入ったんだ。(妻が殺されたのは)昔の任務で恨みを買ったからかもしれないけど、それなら俺自身を狙えば良いのに…」と話す。

ヴォーンとディクソンはラ・フォッサ刑務所内の監視システムに侵入し、その映像をAPO本部に送る。シドニーは独房に入れられたようだ。

刑務所内の医務室に「瀕死」のサークが運び込まれる。すると、サークは突如、暴れ出し、警備員や医師を気絶させる。そして、医務室内のコンピュータを操作すると、シドニーの独房のドアが開く。

シドニーは独房に入って来た警備員たちを倒し、建物の中を探る。すると、ある老いた囚人(?)がシドニーの顔を見て、「あんたのことを待ってたんじゃ…ずっと長い間」と言う。

シドニーが「人違いでしょう」と言うと、老人は「あんたの顔を間違えるなんてことは絶対にないよ」と答え、スローンが言っていた「選ばれし者がバラを見つけたる時、輪が完成するだろう」という予言を復唱するのだった。

シドニーが老人に導かれて辿り着いた地下の壁には第47ページのものと同じ「選ばれし者」の顔と、それにまつわる破滅(?)の予言が描かれていた。ラムバルディ本人が書いたものなのだろうか?老人は自分の手首にある「バラ」の刺青を見せ、「『バラ』はわしなんじゃ」と明かす。

刑務所の受付。弁護士(?)に扮したスローンが警備員にシドニーとサークの釈放を求める。警備員が「検事総長宅に電話してみなさい」と言われるまま電話をかけると、ペイトンが割り込み、検事総長の妻になりすまして釈放を許可する。

老人は壁の中に隠された革袋を取り出してシドニーに渡す。中には大きな赤い宝石が嵌め込まれた護符が入っていた。それは「ラムバルディの最も偉大な贈り物かつ呪い」なのだという。これがもし、破滅をもたらす物なのだとしたら、悪人たちから遠ざけねばならない。しかし、老人は「彼らを食い止めることは不可能じゃ。それが運命なんじゃよ。『光』が無くなるのは時間の問題じゃ」と説明するのだった。

ペイトンがサークを迎えに来る。サーク「アナは?」と訝ると、ペイトンは「アナは来ないわ」と告げる。

シドニーが独房に戻ると、スローンが待っていた。スローンは「『バラ』は手に入れたか?」と訊く。シドニーが「いいえ」と答えると、スローンはスタンガンでシドニーに電流を浴びせ、ポケットを探って護符を見つける。そして、「シドニーは後ろから撃つんじゃなく、もっとちゃんとしたやり方で殺してやるべきだったのに…この卑怯者め!」と意って首を絞める。シドニーにはスローンを払いのける力は残っていなかった。

その映像はAPO本部のコンピュータ画面にも転送されていたが、シドニーを直接助ける術はない。そこでマーシャルは刑務所の非常ベルを発動させる。すると、警備員が独房に現れ、スローンに「ここを出なさい」と指示する。

続けて入って来た数人の警備員たちがシドニーを押さえつけるが、その時、ヴォーンが救助に駆けつける。

トムがコーマンに車を届ける。コーマンは車のシートに隠してあったダイヤモンド(小さいのが20個位)を取り出す。そう、彼が目当てだったのは車そのものではなかったのだ。

トムはあらためて、「どうして、妻が殺されなければならなかったんだ?」と訊く。コーマンは「本当の標的はあんただったんだよ。あの日、あんたは奥さんと待ち合わせしてただろう?俺が襲撃した時、あんたも一緒にいるはずだったのに、奥さんだけしかいなかった。つまり、間違えたってわけだ」と、しゃあしゃあと言う。そして笑いながら、車に乗って走り去る。

数秒後、トムが腕時計のボタンを押すと、コーマンの車が爆発する。

シドニーのアパート。眠っているイザベルを眺めながら、シドニーとヴォーンが笑顔で話している。こんな時が来るのをどれだけ待ち望んだことだろうか?

だが、幸せの時は長くは続かなかった。スローンから電話がかかって来たのだ。

スローン(おどろおどろしいBGM付!)は「あれはやっぱり君だったな、シドニー。もちろんだとも。私がそれ以外の可能性を考えるわけはないだろう?一番最初に出会った時からわかってたんだ…君はサバイバーだって…私と同様のね。そして、君のおかげで、私は必要な物を全て手に入れることができたよ」と告げる。


【気になる台詞 その1】
Marshall Flinkman: You know, I cried at your funeral.
Michael Vaughn: Er... yeah... er, sorry about that.
Marshall: No. No. Thank you. I need a good cry now and again.

【気になる台詞 その2】
Sydney Bristow (as Anna Espinosa): (スローンに向かって) Sydney Bristow is dead.

【気になる台詞 その3】
(偽シドニーのふりをした本物のシドニーが第47ページを見る)
Arvin Sloane: Remarkable likeness, isn't it?
Sydney (as Anna Espinosa): So this is why you need her... or should I say, "me"?
Sloane: In his prophecies, Rambaldi referred to Sydney as the Chosen One. He foretold that she would bring forth his final works.
Sydney: And you really believe that --- that a man who lived five hundred years ago... had intensions for Sydney Bristow.
Sloane: Excuse me. I may be mistaken, but I always believed you to be a follower of Rambaldi's works.
Sydney: Only when it suits my checkbook. I'm not someone who'd guide my life by some perverted sense of... faith.

【気になる台詞 その4】
Sydney (to Sloane): Sydney was no martyr or legend. She was just a person... who deserved nothing more than to be shot in the back... and so she was. The Chosen One --- she died just as easy as anyone.

【気になる台詞 その5】
Sloane: I know what you have planned for Anna after this mission is over.
Kelly Peyton: You have reservations?
Sloane: Oh, no. I want to be the one who kills her.

【気になる台詞 その6】
Sydney (as Anna Espinosa): Julian, last time I saw you, it was Venice.
Julian Sark: (頷く)
Sydney: ... Where, as I recall, you betrayed me to the CIA.
Julian Sark: And yet, Anna, here you are, looking better than ever.

【気になる台詞 その7】
(サークを数度殴った後)
Sydney (as Anna Espinosa): Sorry, folks. That's all for now. I'll let you know if I'm gonna hit him again.

【気になる台詞 その8】
Old Man: The Circle will be complete when the Chosen One finds the Rose.

【気になる台詞 その9】
Sloane: (電話で) It was you, Sydney. Of course. How could I have ever thought otherwise? I saw it in you the first time we met. You're a survivor, just like me. And now, thanks to you, I have everything I need.


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (モリー)
2008-05-21 23:15:40
>「気を悪くしない」「恨みっこなしよ」というような意味だが、「誰と誰のことかなあ?」

アンナがシドニーに成りすまし、今度はシドニーがアンナに成りすましたこと!?
それとシドニーがサークを殴ったこと(笑)。

返信する