アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Supernatural 2-9 "Croatoan"

2006年12月14日 | TV: Supernatural
【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2006年12月7日】※街中の人々がウィルスによって魔物化してしまうという話。アメリカ史初期の幻の植民地とも関係がある?

サムはディーンが無実(?)の青年を撃ち殺すヴィジョンを見る。ディーンはその青年がデーモンに憑依されてると思っていたようだ。場所はリヴァー・グローヴ(River Grove)らしい。

リヴァー・グローヴという地名は2つの州にあるのだが、ヴィジョンの中にはクレイター湖(Crater Lake)の看板もあったから、オレゴン州に間違いないだろう。(Crater Lakeというのも数箇所にあったような…?)



サムとディーン(USマーシャルのフリをしている)はリヴァー・グローヴで、「サージ」(sergeant=「軍曹、曹長」の略だろう)という退役軍人と出会う。サージはサムのヴィジョンの中にもいたから、ディーンが撃ち殺すことになるかもしれない青年と関係ありそうだ。

サージは最初、警戒心からトボけようとするが、ディーンが「俺の親父も退役軍人だったんだ」(これは事実)と明かすと、少し打ち解け、「それは多分、デュエイン・タナーのことだろう。アスペン通りをずっと行った所の家に住んでるよ」(これだけでわかるの?)と教えてくれる。

サムは街を歩きながら、柱(電柱?)に刻まれた「CROATOAN」という言葉に気付く。それは16世紀(ピルグリムの殖民よりも早かった!)に一夜にして無人になってしまったと言われる幻のコロニー、Roanokeの街中にも刻まれていたとされる。(サムはこんなのに、よく気付くなあ。ちなみに、『Supernatural』ではネタ拾いのため、2人のスタッフが毎日数時間にわたってググってるらしい。)

まさか、リヴァー・グローヴも間もなく無人になってしまうということなのか?サムとディーンは「ボビーかエレンに相談してみよう」と携帯電話を取り出すが、電波が遮断されているらしく、使えない。公衆電話もダメだ。

ディーンとサムはタナー家に行ってみる。呼び鈴に応えて出て来たのはデュエインの弟のジェイクだった。デュエインは森に小旅行に出かけているらしい。間もなく、父親(タナー氏)も出て来る。彼らの様子がなんとなく変だ…と感じたディーンとサムは一旦、立ち去るフリをして、家の裏に回る。すると、なんと、彼らは母親(タナー夫人)を椅子に縛り付けて傷をつけ、その傷口にジェイクの血を垂らそうとしていた。

ディーンとサムが中に飛び込むと、タナー氏が襲い掛かって来る。ディーンが父親を撃ち殺す。一方、サムはデュエインに狙いをつけるが、一瞬、躊躇する。デュエインはその隙に逃げてしまう。

サムはリー医院にタナー夫人を連れて行く。ディーンはタナー氏の死体を担いで行く。タナー夫人はリー医師に、「夫と息子が悪魔に憑依されたかのように振舞った」と説明する。だが、デーモンの仕業にしては黒い煙もなかった。新種の伝染病なのだろうか?

リー医院でも電話が通じず、保安官にも連絡が取れないため、ディーンは隣町まで車で行って助けを求めることにする。しばらく行くと、フロントガラスに銃弾を撃ち込まれた車が停まっていた。中を覗いてみると、シートが血だらけだったが、誰もいない。車の近くには大ぶりのナイフが落ちている。

リー医師がタナー氏の血液を検査してみると、白血球が通常より多かった。何かに伝染していたのは間違いなさそうだが、ウィルスを特定できない。また、どういうわけか、硫黄らしき成分も混ざっていた。硫黄といえばデーモンだ(ということらしい)。

ディーンが町外れの橋に差し掛かると、車のバリケードができており、ジェイク・タナーを含む数人の男たちが立ちふさがっていた。これでは町を出られない。ディーンが車を停めてジェイクたちを睨みながら、「どうしたものか?」と考えていると、1人の男がボンネットを叩く。男は「ちょっと、車を降りてもらえませんか?」と要求する。ディーンはそれには従わず、車を後方に急発進させる。男は怪力ですがりつくが、結局、振り落とされてしまう。ディーンは方向転換し、町に戻る。男たちが発砲するが、弾は届かなかった。

リー医院。リー医師はタナー夫人もタナー氏と同じ病気に罹っているかどうかを確認するため、その血液を採取しようとする。ところが、タナー夫人は急に凶暴になり、襲い掛かって来る。サムは消火器で彼女を殴り、気絶させる。

ディーンが町に戻ると、今度はサージが立ち塞がる。お互い、相手が感染していると思っているのだ。2人はしばらく睨み合った末、お互いに大丈夫そうだと判断し、リー医院に一緒に行くことにする。(車に乗った後も拳銃を突き合せてるんだけど…。)

リー医院。看護婦のパムが半パニック状態で「恋人を探しに行く」と主張するが、サムは「今はここにいる方が安全だ」(本当に安全なの?)と説得する。ディーンがサージを連れて戻って来る。

サムはディーンに「父さんのジャーナルには『Croatoanというのは伝染系の魔物(ゾンビや吸血鬼や人狼みたいなやつ?)の名前なのではないか』って書いてあるんだ」と伝える。

タナー夫人はとりあえず、診療室の1つに閉じ込められ、おとなしくしている。サージは「俺の近所の人たちは感染後、時間が経てば経つほど強くなっていった」と明かす。つまり、タナー夫人も早く殺さければ手に負えなくなってしまうだろう。リー医師も「ウィルスが特定できないから、治療方法がわからない」と認める。診療室に行ってみると、タナー夫人は普通の人間のように振舞うが、ディーンは躊躇せずに引き金を引く。しかし、その判断は本当に正しかったのだろうか?

それにしても、今のところは外にいるよりは安全とはいえ、リー医院に永遠に閉じ籠もっていることはできまい。ここが魔物化した市民たちに襲われるのは時間の問題だ。サムは医院に置いてある薬品を調合し、火炎瓶を作ることにする。(さすが、元大学生のサムは賢い!でも、専攻は法律じゃなかったっけ?)

しばらくして、デュエイン・タナーが現れる。彼は見た目は正常だが、魔物化した者たちと戦って傷を負っているので、感染した可能性がある。そこで、ディーンたちは念のため彼を椅子に縛り付ける。リー医師によると、タナー夫人の例からして、感染直後の血液を調べても感染の有無はわからないから、数時間待つ必要があるという。

デュエインはたしかに、サムのヴィジョンの中でディーンが撃ち殺した青年だ。サムはディーンがタナー夫人を躊躇なく射殺し、今度はデュエインをやはり躊躇なく殺そうとしていることに危惧を示す。もし、殺した後に相手が無実だったとわかったら、どうするのだ?

だが、ディーンからすれば、背に腹は変えられない。デュエインは今はマトモに見えるが、彼を生かしておくことによって、ここにいる全員が感染させられてしまうかもしれないのだ。ディーンはサムを閉じ込め、デュエインがいる部屋に向かう。

ディーンは椅子に縛られたままのデュエインに拳銃を向ける。デュエインは命乞いをする。リー医師は「感染の有無はまだ断定できない」という。サムのヴィジョンそのままだ。

ディーンは拳銃を構えたまま、しばらくデュエインを睨みつけるが、結局、撃たない。サムがヴィジョンで見た無為(?)な殺人が回避できたのだ。

数時間後。サムとディーンは火炎瓶を作り、薬品室のテーブルいっぱいに並べている。看護婦のパムは薬品室の奥の棚のあたりにいる。リー医師とサージは別室でデュエインを見張っている。やがて、リー医師はディーンを呼び、「もう、十分な時間が経過したでしょう。デュエインは感染してないわ」と報告する。ディーンはデュエインの縄を解き、自由にしてあげる。

その時、パムが突然、薬品室のドアを内側からロックし、「2人きりになる時を待ってたのよ」と言ってサムに襲い掛かる。パムはサムと自分自身に傷をつけ、お互いの傷口をこすり合わせる。ディーンがドアを蹴破ってパムを撃ち殺すが、手遅れだった。サムが発病するのは時間の問題だろう。

サムは「症状が出る前に殺してほしい」と主張し、サージやデュエインも賛成するが、ディーンには自分の弟を撃つことなど、できない。サージたちはディーンの勧めに従い、先に逃げることにする。

ディーンはサムと2人きりになると、「もう、この仕事には疲れた」ともらす。そして、父のジョンの話をしようとする。そこにリー医師が戻って来て、「街には誰もいなくなってしまったわ」と告げる。全ての感染者が忽然と消えてしまったのだ。

さらに数時間後。サムの血液を調べたリー医師は「感染していない」という診断を下す。一体、どういうわけなのか?サムには免疫があるのだろうか?

夜のハイウェイ。サージが車を運転し、デュエインが助手席に乗っている。デュエインは「ちょっと、車を停めてもらえませんか?」と頼む。サージは脇に車を寄せ、停める。すると、デュエインはナイフでサージの咽喉を掻き切り、そこから流れ出る血液をゴブレットで受け止める。デュエインはゴブレットを両手に持ち、デーモンに「もう実験は必要ないでしょう。思った通り、サムには免疫があります」と報告する。デュエインの目が黒く濁る。(あ~、メグと同じだぁー!)

ディーンとサムはリー医院を去る。リー医師は1人で残るという。

サムは「さっき、何を言おうとしたの?」と訊く。ディーンは「父さんには口止めされてたんだけど…父さんは死ぬ前、おまえに関して、ある事を俺に言ったんだ」と明かす。(というところで今回はお終い。続きは多分、来年だろう。ああ、気を持たせるなあ。)


★名言・迷言集

【その1】
Dean Winchester: What does that mean? I mean, I'm not gonna waste an innocent man. I wouldn't!
Sam Winchester: I never said you would.
Dean Winchester: Fine.
Sam Winchester: Fine. Look, we don't know what it is. But whatever it is, that guy in the chair is part of it. So let's find him, and find out what's what.
Dean Winchester: Fine.
Sam Winchester: Fine!

【その2】
Sam Winchester: Roanoke? Lost colony? Ring a bell? Dean, did you pay any attention to history class?
Dean Winchester: Yeah, the shot heard 'round the world, how bills become laws...
Sam Winchester: That's not school; that's Schoolhouse Rock!
Dean Winchester: Whatever.
『Schoolhouse Rock』というのは1973年にABC系列の(土)朝の児童向け枠で放送された番組。

【その3】
Dean Winchester: That was creepy. A little too Stepford, right?
※主婦がロボット化して「完璧な主婦」になるという内容の映画『The Stepford Wives』(1975年)のこと。2004年にもマシュウ・ブローデリック&二コール・キッドマン主演でリメイクされている。

【その4】
Sam Winchester: (ジェイク・タナーを撃たなかった事に関して) I hesitated, Dean. It was a kid.
Dean Winchester: No, it was an It.

【その5】
Man: Say, why don't you get out of the car and we'll talk a little?
Dean Winchester: Well, you are a handsome devil, but I don't swing that way. Sorry!

【その6】
Sarge: (凶暴化した隣人を殺さなければならなかったと説明しながら) My neighbor, Mr. Rogers...
Dean Winchester: You've got a neighbor named Mr. Rogers?
Sarge: Not anymore.
『Mister Rogers' Neighborhood』という有名な児童向け番組があり(1968年~2001年に主にPBS局で放送)、2003年に主役が亡くなった後も再放送がずっと続いている。

【その7】
Dean Winchester: I feel like Chuck Heston in The Omega Man.
※ウィルスによって人類が凶暴化し、ほぼ全滅してしまうという内容の映画(1971年)。邦題は『地球最後の男オメガマン』。Chuck Hestonというのは主演のチャールストン・ヘストンのこと。

【その8】
Dean Winchester: Night of the Living Dead didn't exactly end pretty.
※ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画第1作(1968年)。邦題は『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』。数々の続編やリメイク版もある。

【その9】
Duane Tanner: You were gonna shoot me!
Dean Winchester: If you don't shut your pie hole, I still might.

【その10】
Sam Winchester: This is the dumbest thing you've ever done.
Dean Winchester: I don't know about that. Remember that waitress in Tampa?

【その11】
Dean Winchester: I just think we ought to go to the Grand Canyon.
Sam Winchester: What?
Dean Winchester: Yeah, you know, all this driving back and forth cross country, you know, I've never been to the Grand Canyon. We could go to TJ, or Hollywood... see if one of us can bang Lindsay Lohan.


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