アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Alias 5-12 "There Is Only One Sydney Bristow"

2006年04月29日 | TV: Alias
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2006年4月26日】※今回は記念すべき第100話で、懐かしいキャラが2人登場する。

秘密刑務所に囚われているアナ・エスピノサをケリー・ペイトンが訪れ、仕事をオファーする。アナは最初はケリーを相手にしようとしないが、その仕事がシドニー・ブリストウへの復讐になると知り、心変わりする。(この2人は『エンジェル』で共演したことあり。今回の脚本を書いたDrew Goddardも『エンジェル』の脚本陣に参加していた。)

シドニーのアパート。シドニーが娘のイザベルを出産して4週間が経っていた。シドニーは産休を取っていたが、仕事に復帰したくてウズウズしている。ジャックは「休暇を楽しんでおけ。世界がおまえを必要とする日が来たら、すぐ教えるよ」とからかい半分で言う。

ミンスク(ベラルーシ共和国の首都)。アーヴィン・スローンがプロフェット5の首脳会議に呼ばれる。その会議室に入れるのは12人のリーダーたちとスローンだけで、いつもスローンに対して凄みを利かせている男も入る事はできなかった。この12人のリーダーたちはプロフェット5の息がかかっているとされる12の政府の代表なのか?(スローンが男に「そうか、君は入れないんだな?」と言って、急に偉そうになる様子が面白い。)

リーダーたちはスローンに「我々のためにこれまでよく協力してくれた。あと1つの任務を終えさえすれば、君の娘(ナディア)の治療薬を渡そう」と約束する。その任務とはシドニーをおびき出すことだった。スローンは「シドニーはまだ仕事に戻っていない。彼女を引っ張り出すにはそれなりの誘因が必要だ」と指摘し、「シドニーを傷つけない」という条件で協力すると約束する。

夜。ウィル・ティッピンの自宅を見慣れない女性(実はアナ・エスピノサだが、ウィルは面識がない)が訪れ、「ウィル・ティッピンですね?」と訊く。証人保護により、ウィルの本名を知っているのは米国連邦政府のごく一部の者たちだけだ。女性はCIAの身分証明書を出し、「あなたの素性に関する情報が漏れている可能性があります」と言う。

ウィルはとりあえず、女性を中に案内する。彼は来客を待っていたのだが、その客が「まだ来てない」ことを確認したアナはウィルをスタンガンで気絶させる。

「ウィル・ティッピンが拉致された」と知らされたシドニーがAPO本部に出頭する。犯人はシドニーの宿敵、アナ・エスピノサだ。ウィルの居場所はおそらく、連邦政府内部のスパイから知らされたのだろう。スローンは「この事は君に一応知らせておこうと思っただけで、君に出動を命じようというわけではない」と(表面上は)言うが、シドニーは「あたしがウィルの救出に向かいます」と主張する。

プロフェット5のアジト。気絶したままのウィルの頭をケリー・ペイトンが支え、その後頭部にバリス博士(数週間前にシドニーの記憶の底からザ・ホライゾンに関する情報を引き出そうとした)が何かを埋め込む。

スローンはシドニーに「エシェロン(Ecehelon)・サーバがユェリック・セマンコというロシア・マフィアの幹部とアナ・エスピノサの間に交わされた「取引」に関する電話を傍聴したと告げる。取引現場はモスクワで地元マフィアが経営しているナイトクラブだ。

シドニーはアパートに戻り、イザベルの子守役が到着するのを待つ。子守役はジャックが手配してくれた2人の強面の男性エージェントだったが、彼らは子育てに関する特別訓練を受けたエキスパート(!)だった。(「エージェントたちはCIAの身分証明書を見せるのだが、信用しても良いのか!?」と思ったけど、どうやら大丈夫らしい。)

モスクワ。ディクソン、トム、そしてレイチェルが会員になりすましてナイトクラブに潜入する。必要な会員情報はマーシャルがアップロードした。ディクソンが警備員たちの注意を引き付けてる隙にシドニーも侵入する。シドニーたちは特殊メガネで客たちの所持金や銃をスキャンする。セマンコはアナとの取引のために大量の現金を所持しているはずだ。(そんな手の込んだことしなくたって…顔写真とかないわけ?)

潜入チームはセマンコを見つける。レイチェルがセマンコに色目を使ってる間にシドニーが襟に盗聴器を仕掛ける。

やがて、セマンコがVIPルームでアナ・エスピノサと会う。シドニーは2人の会話を盗聴し、その建物内の147号室にウィルが囚われていると知る。(「47」がまたもや登場!)

シドニーが147号室に入ると、ウィルが椅子に縛られていた。シドニーがウィルを助けようとしたところにアナが現れ、争いになる。その様子をケリー・ペイトンとバリス博士とセマンコが別室からIsotope Data Capture装置を通して眺めている。アナがナイフでシドニーの腕に傷を負わせると、装置がシドニーをスキャンし、体内データを収集する。

シドニーはウィル救出に成功するが、アナを取り逃してしまう。

APO本部に戻る途中、ウィルとシドニーは状況を伝え合う。ウィルは監禁中、「ただ拉致されただけで、尋問もされなかった」という。ところで、ウィルには婚約者がいた…いや、正確には拉致された夜にプロポーズするつもりだった。つまり、彼が待っていた来客とは恋人だったのだ。一方、シドニーは赤ん坊が生まれたことと、その父親がマイケル・ヴォーンであることを報告する。「ああ、やっぱり。君たちは遂に結ばれたんだね」と喜ぶウィルにシドニーは「ヴォーンは亡くなったの」と言う。

APO本部。シドニーはジャックに「ウィルに嘘をつくのはつらいわ」と言うと、ジャックは「ヴォーンが生きてるという事実を秘密にしておくことによってのみ、彼の安全は保障されるんだ」と答える。そう、ジャックとシドニーはマイケル・ヴォーンが生きてるという事実をずっと知っており、それを他の皆から隠していたのだ。おそらく、ヴォーンをブータンに隠したのも2人の手配によるものだろう。(これまでのエピソードでの2人のヴォーンに関する台詞を聞き直してみれば納得がいくはず。シドニーは他の人たちには「ヴォーンは死んだ/殺された」と言っていながら、ジャックには「一緒にいられなくて辛い」という曖昧な言い方をしていた。催眠誘導されてた時もそう。)

モスクワの秘密ラボ。シドニーの体内データがアナ・エスピノサの身体にコピーされる。

ウィルがシドニーのアパートを訪れる。ウィルがイザベルを抱っこしていると警報が鳴り出す。子守のエージェントたちがすぐさま駆けつけ、ウィルをシドニーたちから引き離す。

ウィルの後頭部には超小型爆弾が埋め込まれていた。マーシャルによれば、爆弾は手術で摘出できなくもないが、摘出を試みただけで爆発する可能性が高いという。ただ、たとえ爆発しても、死ぬのはウィルだけで、周りにはほとんど被害はないらしい。

その時、アナ・エスピノサからウィルの携帯電話に連絡が入る。「(ウィルの命を救いたければ)ラムバルディ文書の第47ページを持って来い」という。第47ページにはラムバルディが予知した「選ばれし者」の似顔絵と、世界滅亡(?)に関する記述が載っている。

レイチェルにとっては「ラムバルディ」という名前さえ初耳だったが、ラムバルディは15世紀の発明家兼予言者で、類まれな洞察力を持っていた。レイチェルは「選ばれし者」がシドニーにそっくりだと気づく。つまり、選ばれ者とは他ならぬシドニーのことなのか?シドニーは「そう信じてる人たちもいるわ」と答える。

もちろん、そのページをアナに渡したからといってウィルの命が保障されるわけではない。

マーシャルは起爆装置の周波数を変える装置を作る。ただ、それを使うためにはウィル自身が起爆装置に接近する必要がある。

リスボン特急列車の個室内。ウィルはシドニーに「僕の結婚式のベストマンになってくれないか?」と訊く。ベストマンというのは花婿の未婚の親友が務めるものだが、シドニーは男性ですらない。でも、ウィルは本気らしい。(最近、『Boston Legal』でも女性にベストマンをやってくれと頼むエピソードがあった。)

シドニーとウィルは列車の保安システムにハッキングし、アナが食堂車にいることを突き止める。シドニーがアナと取引の話をする間、ウィルは周波数変更の作業を行う。やがて、シドニーとアナは無人の車両に移り、シドニーがラムバルディ文書の第47ページをアナに渡すが、アナは起爆装置のスイッチを入れてしまう。すると、ウィルの頭の中で「ピー、ピー、ピー…」とカウントダウンが46秒から始まる。周波数変更が完了するまでにはまだ数分かかるだろう。

シドニーがアナから起爆装置を奪い取り、あと2秒というところでカウントダウンを止める。アナは別室に逃げ、シドニーを閉じ込める。突如、シドニーに赤い液体が降りそそぐ。アナはケリー・ペイトンに電話し、「シドニーのDNAを確保できたわ」と報告する。

物陰に隠れていたウィルがアナを殴って倒し、シドニーを救出する。だが、すぐに意識を取り戻したアナは再び起爆装置のスイッチを入れ、それを列車の外に投げ捨ててしまう。列車はちょうど湖の上の橋を渡っているところだった。爆破まであと数十秒しか残されていない。周波数変更ももう間に合わない。

シドニーとウィルは咄嗟に湖に飛び込む。シドニーは起爆装置を見つけ、爆破寸前でスイッチを切ることに成功する。(夜中でほとんど何も見えないだろうに…しかも、起爆装置とシドニーたちの落下地点は数メートル、ズレてるのでは?)

スローンがペイトンと会う。スローンが「シドニーを傷つけないという約束だったじゃないか」と責めると、ペイトンは「彼女は傷つかなかったでしょ?お医者さんたちも『異常は何も認められない』って言ってるんじゃないかしら?」と答える。

ペイトンはスローンにナディアの治療薬を渡す。これ以上、スローンはプロフェット5に協力しなくて良いというが、本当なのだろうか?

モスクワにあるプロフェット5の秘密ラボ。アナ・エスピノサが赤い液体が満たされた水槽に身体を沈める。

ロサンジェルス。シドニーとウィルは乳母車を押しながら公園を散歩している。シドニーが「あたしのせいで、次々と辛い目に会わせてしまってごめんなさい」と謝ると、ウィルは「君が世の中の悪行に責任を感じることはない。それどころか、僕は君が世界を守ってくれてるおかげで夜、安心して眠れるよ」と答える。また、ウィルは「普通の生活をしている普通の人間はたくさん知ってるが、シドニー・ブリストウはたった1人しかいない」と補足する。

アナが水槽から再び出て来る。彼女の顔はシドニー・ブリストウそっくりに変わっていた。


【今日の一言 その1】
(アナ・エスピノサの独房)
Kelly Peyton: Miss Espinosa, my name is Kelly Peyton. I work for an independent organization interested in retaining your services.
Anna Espinosa: Get out of my cell.
Peyton: If I'm interrupting your busy schedule with invasive interrogation, I do apologize.... This facility you're in doesn't exist on government record. You're being held here without charge, which means you don't exist anymore. I can't imagine that thought's appealing to you. My employer will secure your immediate release, in exchange for which you'll undertake a long-term deep cover operation for us.
Espinosa: I told you... to get out of my cell, which means, if you don't take your things and back down that hallway right now, you won't exist anymore, either.

【今日の一言 その2】
Jack Bristow: Sydney, you do not leave edged weapons within the reach of children.
Sydney Bristow: She's four weeks old, Dad.
Jack: Particularly young Bristow women.
Sydney: She can't even hold her head up. I think we're safe.

【今日の一言 その3】
Jack: Sydney, try to enjoy your time away. Right now, you only need to concern yourself with being a mother. As soon as it fares that the world require your attention, I'll let you know.

【今日の一言 その4】
Agent Rance (to Sydney): (無表情で) In addition to our field officer training, Agent Dalton and I are both fully trained in infant development, including emergency care. With your permission, ma'am, we'd like to go through the house, baby-proof it from top to bottom; socket protectors, safety latches, gates for the stairs, spread spectrum R/F detectors, perimeter sensors, explosive sniffers ... all the usual stuff.

【今日の一言 その5】
Sydney (to Isabelle): It won't always be like this, I promise. I'm just trying to make the world a safer place so you can grow up and have a regular life. Someone I love is in trouble. I have to go and help him out. It's my job. (溜め息をついて) Mom's gotta go to work.

【今日の一言 その6】
Thomas Grace (in disguise): (ロシア語訛りの英語で) My apologies. My wife... she's a... bit of a whore.

【今日の一言 その7】
Sydney: Oh, I can't belive this. How can you be marring a girl I haven't even met yet?
Will Tippin: Well, you know, I think the government-mandated isolation might have something to do with that.

【今日の一言 その8】
Sydney: It's just... I'm sorry. None of this would've happened if I wasn't in your life.
Will: Syd, stop. Are you kidding me right now?! My life is so much better because you're in it.

【今日の一言 その9】
Marshall Flinkman: Oh, it's a subdermal device placed just below the skull... the brain stem. I've never seen one this small before. It looks like they patched a radio receiver to a powerful micro-charge.
Will Tippin: So what... what does that mean?
Marshall: It means that they... they ... they put a bomb in your head.
Will: What?!
Marshall: I know, I know. Um, but there's good news. It looks like the charge is small enough that the blast will be localized.
Will: Wait, wait, wait, wait, wait... so it might not kill me.
Marshall: No, it will definitely kill you. There just won't be any collateral damage.

【今日の一言 その10】
Sydney: Will, calm down.
Will: Syd, how can I calm down?! There's a bomb in my head!

【今日の一言 その11】
Will: Sydney, Sydney, my head's beeping.

【今日の一言 その12】
Dr. Burris: I've given you something to help with the pain, but if our prior experiences with genetic manipulation serve as an indicator, I'm afraid the narcotics won't be of much help.
Anna Espinosa: I'm sure I've been through worse.
Burris: I really don't think you have.
Espinosa: (赤い液体に浸されて) Aaaaaaah!!!

【今日の一言 その13】
Sydney: I'm sorry you've had to go through all this, Will.
Will: If you apologize one more time, I'm goint to slap you.
Sydney: (笑う)
Will: OK, it's not your fault.
Sydney: It is, actually. The people I love... sooner or later, something terrible happens to them. It happens over and over and over. They're kidnapped, they're tortured... they're killed... because they know me. I feel like I'm this plague (涙が出てくる) and everyone I love is infected. I just... I just want you to know how sorry I am... for all of it.
Will: Yes, I've been tortured and I've been kidnapped... several times, actually. And most likely, none of that would've happened if I hadn't helped a clumsy girl pick up her books in the freshman bio class.
Sydney: (思い出し笑いをする)
Will: But it's not your fault. You can't blame yourself for the evils of the world. Since I've known you, I've seen a lot of horrible things. There're people out there that are capable of more cruelty and more hatrid than I even thought possible, but I still sleep all night. You know why? Because I know you are out there fighting against them. Sydney, you save the world everyday and you never ask for anything in return. I think I speak for everybody who loves you when I say, "Thank you for watching over us."
Sydney: But if you'd never met me, you'd have a regular life.
Will: Who wants it? I wouldn't trade you for anything. I know a lot of regular people who live regular lives. There's only one Sydney Bristow.


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ウィル (tinker)
2006-04-30 17:02:03
ウィルってほんとにイイ人ですね。毎週、懐かしの人々が出てくるのでなんだかおもしろいです。来週はナディアが出るのかなー?と楽しみです!

返信する
懐かしい面々 (ジョウ)
2006-05-03 03:52:00
tinkerさん、ウィルはホントに心優しいというか、思い遣りがあるというか、凄い人格者ですよね。



ところで、台詞をいくつか書き取りましたので、のちほどアップします。
返信する
エンジェルつながり (josetangel)
2006-05-07 16:42:49
確かにそうですね、Gina Torresはエンジェルにゲストでずっと出ていたし、Amy AckerとGina Torresも単に共演したと言う以上に、Joss Whedonのお気に入りの2人ですからこの2ショットはうれしいです。

それとDrew Goddardにしても、結局ANGELが早期に終了させられたおかげで優秀な脚本家たちがそれぞれ他のドラマに出て行ってしまったんですね。

LOSTのDavid Furyそうですし、彼は「24」もやっている。SmallvilleではSteven S. DeKnightとか、彼らが入るなら面白いのは当然だと思います。(ほめすぎ?)
返信する