海岸林の津波抑制効果確認 スマトラ地震の政府調査団
スマトラ沖地震の津波被害を現地調査した政府調査団は29日、内閣府で報告会を開き、マングローブやモクマオウなどの海岸林が、内陸部への津波の浸入を抑える効果があったなどとする調査報告書を公表した。今後、政府は報告書を基に具体的な支援内容を検討する。
調査団は国土交通省など関係省庁の職員や研究者らをメンバーとする33人。地震発生から約3カ月後の3月13-21日にタイのプーケットや、スリランカの海岸を調査した。
報告書によると、タイの海岸では、津波の威力でヤシの木がほとんどなぎ倒されて根っこから土壌が削られた。これとは対照的にマングローブの密生地では内陸に向かって20-50メートル程度の範囲で津波の威力を弱め、背後のゴム園の被害を減らす防潮効果を発揮した。
また、スリランカでも防風林として海岸に植えたモクマオウの林が、土壌の浸食などを防止する効果を確認したという。
(共同通信) - 7月29日10時55分更新
スマトラ沖地震の津波被害を現地調査した政府調査団は29日、内閣府で報告会を開き、マングローブやモクマオウなどの海岸林が、内陸部への津波の浸入を抑える効果があったなどとする調査報告書を公表した。今後、政府は報告書を基に具体的な支援内容を検討する。
調査団は国土交通省など関係省庁の職員や研究者らをメンバーとする33人。地震発生から約3カ月後の3月13-21日にタイのプーケットや、スリランカの海岸を調査した。
報告書によると、タイの海岸では、津波の威力でヤシの木がほとんどなぎ倒されて根っこから土壌が削られた。これとは対照的にマングローブの密生地では内陸に向かって20-50メートル程度の範囲で津波の威力を弱め、背後のゴム園の被害を減らす防潮効果を発揮した。
また、スリランカでも防風林として海岸に植えたモクマオウの林が、土壌の浸食などを防止する効果を確認したという。
(共同通信) - 7月29日10時55分更新