ニュースウオッチ９の
長崎大学熱帯医学研究所、
山本太郎教授の言葉が印象的だった。
近年のSARS, MERS, 新型コロナウイルスなどの
度を超えた出現頻度の原因は、
「人間の営み」であると言う。
無秩序な生態系への進出、
（グローバル化、人口の増加、都市の出現、人の移動）
そして地球温暖化による野生動物の生息域の縮小により、
人と野生動物の距離が縮まり
野生動物が本来持っていたウイルスが人に感染し、
世界同時多発的なパンデミックに至ったと。
変化をすることは必要だが、
「発展」ではなく、適応する生き方の模索が必要で、
ウイルスの感染に対して人的被害を最小にしながら
ウイルスとの共生を目指し、
一人一人が希望を持って
明るい未来を思い描きながら
次の社会を考えることが大切だと言っていた。
感染症は撲滅できない。
万能薬はなく、
小さな積み重ねでしか向き合えないのだ、と。
地球は人間だけのものではないことを
みんなが思い知らされているのかもしれない。
大切にしなければ、
この美しい場所にいられなくなる。
一人一人の意識が
今とは違う世界に変わる力につながる、
と信じたい。
