JO7TCX アマチュア無線局

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HS3000Aを使ってみる

2016年01月10日 | 移動用市販アンテナ


 気になっていたナテックのハンディ用ホイップアンテナHS3000Aを年末に入手。本日、初めて使ってみました。 

 40cmのアンテナ本体と51cmのラジアル線、ラジアルリング(取付金具)がセットになっており、145MHzではラジアルなしで1/4λ、ラジアルありで1/2λとして動作します。ホイップアンテナのほとんどはハンディ機本体をボディアースにしますが、あえてラジアル線を取り付け、垂直ダイポールアンテナとして動作させます。これだけなら、特段、面白味はありません。丸端子でラジアルを作って、取り付ければ良いだけのことです。HS3000Aはラジアル線を付けた場合の特性のズレを勘案して設計されているとのことで、このあたり、はたしてどうなの?ということで、自作ラジアルと比較してみました。







 本日の移動地、いつもの大年寺山。JP7IEL局(大崎市)にお付き合いいただき、さっそく145MHzDVデジタルにて実験開始。大崎市との距離、約38km。DCR5Wで多少フワフワ感があるものの何とか交信できる位置関係です。IEL局は固定GPアンテナ。当局は、アローライン→HS3000Aラジアルなし→純正ラジアルあり→自作ラジアル→純正+自作ラジアルの2本、の順で取り換え、レポートを交換しました。その結果は下記の通り。

 アローライン 59-56(その後なぜか51に落ちたとのこと、原因不明)
 HS3000Aラジアルなし まったく復調せず(受信ランプのみ点灯)-51
 HS3000A純正ラジアル 51(Sメーター振れないものの安定復調)ー55
 HS3000A自作ラジアル 31(断続ケロケロ)ー52
 HS3000A純正+自作ラジアル 51(純正のみより安定)-55

 純正ラジアルの効果は明らかでした。送信よりも受信の効果が大きいようです。ラジアルはダラリと垂らした状態で、しかも手持ちなのでフラフラしているわけですが、フェージングはみられず、安定度とパワフル感が一気に増加する感じがします。一方、丸端子にアルミ線50cmの自作ラジアルは、今一つで、純正ほどの効果は得られませんでした。特性のズレ? 純正+自作ラジアルは、純正1本よりも信号が若干安定するとのレポートをいただきました。印象としては、純正ラジアルを付けた状態では、アローラインと比べて遜色なしとの感触です。エレメント自体は1/4λ、ラジアルは細い線、なので取り回しが良く、長さを気にせず1/2λの性能を得られるのが最大の利点と言えます。ラジアルの向きによる多少の指向性も確認できました。ラジアルリングに別の1/4λホイップを挿してみたらどうなの?、とか、いつも使っているRH770との比較でどうか、なども機会をみて試してみたいと思います。

 JP7IEL局はじめ、本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。




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