JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

手作りアローライン3 

2009年01月05日 | アローライン
移動用バージョン  ロッド式


 アローライン2を実際に移動地で使ってみたところ、組立にやや難がありました。寒風の山頂で、小さいボルトとナットを操って組み立てるのは、少々無理があったようです。
 今回は改良版として、ラジアル4本に折り曲げ式のロッドアンテナを使ってみました。
 ロッドアンテナは全長57センチのものを4本、マルツで調達。角座Mコネクターの四隅の穴に3mmボルトとナットで固定します。エレメント(ラジエータ)は前回同様、4mm銅パイプをコネクター心線突起に差し込むだけ。工作は以上です。重さ150グラムに仕上がり、全体的に頑丈な作りになりました。





《調整》
 ロッドアンテナは1カ所折り曲げ式になっていますので、エレメントに対する角度と長さの調整を自由自在にできます。はじめ、160度の角度で折り曲げ、ロッドの長さ50センチでSWRを図ったところ、高めに出ましたので、いろいろと調整したところ、1)ラジアル角度130度、2)ラジアル長さ51センチ、3)エレメント長さ48.5センチの状態で、145.000MHZ近辺で1.1、バンド内1.3以下と良好な状態になりました。

《組立、設置》
 ロッドを最短にして、上向きにすると、アンテナ全体が50センチ程度になりますので、袋に入れて簡単に持ち運びできます。現地での組立は、MP-MPコネクタを取り付け、さらにMJ-SMAP変換ケーブルをつなぎ、塩ビパイプにセット。最後にロッド式のラジアルを伸ばして、角度を調整するだけです。特に組み立てというほどのものはないので、設置も撤収もずっと楽になりました。ロッドの長さと角度は、コツを掴めば、いちいち計らなくとも大丈夫です。





《使用感》
 三方塚山で使ってみましたが、組立撤収が簡単なので、使うのが楽しくなりました。こちらはいつもの4wハンディ機ですが、岩手県一関市、福島県大玉村移動局や県内各局と交信することができました。レポートもまずまず。何と言っても、ロッドアンテナにしたことで、カットアンドトライなしに、ほぼ完全に調整ができるところが利点ではないかと思います。作るのも調整するのも使うのも楽なアンテナでした。
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