JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550   特小・DCR 山岳移動 

小原温泉

2019年09月02日 | 運用スタイルなど


 近隣にいくつかある温泉地の中で、何度も訪れるところとそうでないところがあります。白石市の小原温泉は二十数年前に一度だけ泊まったことがあり、その時は渓谷沿いの遊歩道のハイキングを兼ね、下流から上流に歩いた先に突如、巨大な旅館が現れ、驚いたのを覚えています。震災後、その旅館が廃業したとの報道を目にしました。もっとも大きな旅館で、川を眺めて過ごすのに絶好の宿でした。この隣に比較的大きな宿がもう一軒あり、それ以外は小さな宿が数軒、まばらに建っていたと思います。以前のパンフレットをみると、かつらや、いづみや、河鹿荘、ニュー鎌倉、上の湯、中の湯、しんゆの7軒あったようで、自分の記憶としても温泉地らしい雰囲気があったように思います。今回お世話になったのは以前に泊った旅館の隣の比較的大きな宿です。もう一軒は国道沿いの離れた場所にあります。なので、渓谷沿いに残るのはこの一軒のみなのです。今はどんな様子なのか、ふと思いたって、訪ねてみました。

 仙台から東北本線に乗り50分で白石駅。ここからバスもなくはないですが、送迎可ということなので、迎えに来てもらいました。トンネルをいくつかくぐり、国道を離れて谷へ下るとそこが小原温泉。旅館と民家十数軒が点在する小さな集落です。

 宿に着いてさっそく周辺を散策してみました。まずは以前歩いた渓谷(碧玉渓)へ。自分は川沿いにある温泉地が好みで、その点、ここはすばらしいです。切り立った断崖が数十メートル下に落ちる深い谷。岩肌を縫うように水面ぎりぎりの歩道が続く、はずなのですが、残念ながら工事中とのことで、先には行けませんでした。ただ、吊り橋の奥に以前はなかった「かつらの湯」という共同湯がありました。せっかく目の前に川があるのに露天ではなく、入ることはしませんでした。








 集落に戻り、上流方向に歩いてみました。かつての温泉旅館は看板のみを残し、すでに相当年月が経っている様子でした。驚いたことに、何軒かあった民家や商店?もほとんどが廃屋となっていました。川を眼下に望み、かつては風光明媚な旅館であったであろう建物も藪の中に消え入りそうに残っていました。そして以前訪ねた際に、今度はここに泊まってみたいなどと話していた旅館は跡形もなく、雑草の更地を残すのみとなっていました。どこの温泉地も旅館の廃墟が目立つものですが、ここはそういうレベルを過ぎてしまっているのかもしれません。














 忘れられたような静かな温泉地を好んで訪れるようにしているのですが、さすがに寂しいです。宿に戻ると、共同湯的な存在にもなっているのか、入浴のみの客は少なくないようで、宿の方々も明るい雰囲気で応対していました。アクセス的に悪くないし、環境は静か、渓谷もある。なにより「眼に小原」と言われる効能豊かな湯がある。ポテンシャルに満ちていると思うのですが、なにが廃れてさせてしまうのでしょうか? しばらくぶりに訪ねてみて、いろんなことが脳裏をよぎりました。


 帰路、白石市内を散策しました。白石城の石垣は復元後二十数年の歳月で苔むし、それらしい雰囲気を醸しておりました。





コメント   この記事についてブログを書く
« 泉ヶ岳8/25 | トップ | 二口峠・糸岳 »

コメントを投稿

運用スタイルなど」カテゴリの最新記事