10年以上ハンディ機ID-51(初期型)を使ってきました。その間、何度も地面に落としたり、防水ゴムはすべて取れてしまっているのに雨で濡らしたり、ボディは傷だらけ、満身創痍という感じになってしまいました。山での使用頻度、総使用時間は相当なものだと思います。それでも大きな故障もなく、安定した性能を維持してはいるのですが、VFOダイヤルがちょっとしたはずみで動いてしまい、周波数が変わってしまうということが頻繁に起こるようになり、これではちょっと・・・ということで、新たなリグとしてID-52を使い始めることにしました。新たなリグといっても、すでに生産終了となって今は在庫限り、今後ID-52PLUSに切り替わっていくようです。本日、大年寺山にて使ってみましたので備忘録として印象を記してみます。
<良いところ>
・アマチュアバンドの受信感度がすばらしい(145MHz、430MHzともID-51と同等)
・GPSの性能はID-51よりもはるかに良く、早く表示される。
・軽めだったID-51のVFOダイヤルに比べ、しっかりしたクリック感がある。
・SDRではありませんが、スコープの反応は良く、違和感なく使えました。
・受信音、送信音
ID-51は全体におとなしい音で、これはこれで悪くないのですが、ID-52はそれよりもパワフルな感じで、音にふくよかさもあって、ハンディ機としては出色といえるのでは? いつもは純正の外部スピーカーマイクを使っているのですが、本体スピーカーの方が明らかに聞きやすいです。相手局からのレポートでは送信音も明瞭度が高く、問題ないようです。DVモードでは受信音、送信音ともに「高音カット」設定にしてちょうど良いかな、といったところでした。この辺りは相手局のリグにもよるし、好みもあるかと思います。
・430MHz 5Wで約1時間40分ほど交信を続けても、本体は温かくはなっても熱くなることはありませんでした(外気温32度)。普通に手に持てます。ID-51やIC-705ではFMフルパワー運用の場合、わりと頻繁に高温警告のピー音が鳴ってしまうのですが、本日は1度も鳴らずじまいでした。意外に効率の良いリグなのかもしれません。
<いま一つなところ>
・大型のカラー液晶なので室内ではとても認識性が良いものの、野外ではそれほどでもなく、少し期待外れなところがありました。時刻表示も小さく読み取りにくいです。
使い勝手はパワー変更ボタンが十字キー側に移行しているくらいで、あとはモニターボタンがホールドできる(スケルチ開放する際に押し続ける必要がない)のは便利かと思いました。本体の大きさは気になりません。自分の場合、外部アンテナ、外部スピーカーマイク、外部電源をつないでポータブル的な使い方をするケースがほとんどなので、どちらかというと認識性の方が重要です。
BP-307バッテリー装着
印象としてはこんなところです。ID-51は良いリグでしたが、改善改良を重ねて、さらに良いリグになったな、というのが実感です。
本日は145MHzFMにて気仙沼市熊山、福島県川俣町の女神山、石巻市上品山の各移動局と、0.1W~0.5Wにて良好に交信することができました。
430MHzではJP7IEL局(距離約36km)にお相手いただき、FMおよびDV(5W)にて約1時間40分ほど、音質(DV)を変更したり、内蔵および外部スピーカーマイクを切り替えたりしながら交信し、このリグの感触を得ることができました(感謝)。
猛暑での山歩きを控えていますが、涼しくなったら再開します。
ハンディマイクの風防、見たところイヤホンのスポンジカバーでしょうか?ナイスアイディアですね。
私はタオルを巻いたりしていますがこれだと付けっ放しで全く嵩張りませんし目から鱗です。
風切り音対策で付けているイヤフォン用の汎用イヤーパッドです。マイク穴の縁に両面テープで貼ってあるだけです。強風時に相手局にレポートをお願いしたところ、効果絶大のようで、以後、すべてのハンドマイクに同じものを貼っています。雨具装着時のナイロン擦れ音にも効果あるようで、重宝しています。