高山(1804m)での無線運用はちょうど1年ぶり。昨年はだいぶ登山道が荒れていましたが、今年は笹の苅払いもされているようでした。吾妻小富士あたりは晴れているものの、高山登山口では雨。西から雨雲を伴ったガスが次々流れてきます。8時前山頂着。ときどきガスが切れ、青空も。
鳥子平
山頂より一切経方面
本日の装備は、いつもの通り、ID51、DPR3、DJ-R20D。アンテナはRH770(アマチュアVU)とMA351-03M(DCR)。リグが3台になった分、アンテナは簡略化するばかりで、ついにアマ無線はRH770(ロッドアンテナ)のみとなってしまいました。でも、このアンテナによって思いもかけない交信ができてしまったのです。
山頂に着いて、まずはDCRにて、我が家にいるXを呼んでみました。さすがに今回は、厳しいかと思っていたら、あっさりと応答あり。メリット5。自宅側は若干フワフワした信号だったようですが、山頂側はアンテナマークこそ立たないものの、まったく問題ありませんでした。蔵王や栗駒と違って、高山との間は、大小いくつもの峰々が障害となっているはず。今回、自宅側の設備(5W+GP)を整えたことも交信成功の一因かもしれません。距離約85km。
自宅側 リグ DPR1 5W (増設)
アンテナ 長さ82cmのGP(300MVDU)ベランダ設置(新設)
高山側 リグ DPR3 1W
アンテナ 60cmのホイップMA351-03M(ハンディ機直付け)
続いて145MHz。ワッチしてすぐ、「・・・・/9」のCQが聞こえてきました。富山県黒部市の清水岳。各局に呼ばれているようで、頃合いをみて呼んでみたところ、コールバックあり。55-55でレポート交換。標高2603mの山頂からVX5+RH770とのこと。この局長さんとは4月地蔵山登山の時にも妙高市の鍋倉山からお相手いただいています。双方RH770、相性もよいようです。距離約250km。
RH770 三脚設置 地上高2m
ノンラジアルなのでこれでOK
ID51の液晶画面に結露が・・・
そして430MHz。この山頂の何が楽しいかと言えば、1エリアと十分交信可能なことです。7エリアではほとんど相手のいない430ですが、ここなら存分に楽しめます。ワッチすると東京近辺とともに、神奈川県内の交信がいくつも入感。これまでは埼玉、千葉の局が多かった記憶ですが、今日はすこし様子が違うようです。聞こえている何局かに応答後、CQを出してみました(パワー2.5W)。
神奈川県中郡大磯町 鷹取山移動局 51-55
横浜市神奈川区固定局 52-55
川崎市多摩区固定局 59-59
神奈川県逗子市 二子山移動局 51-52
神奈川県相模原市緑区 城山湖移動局 53-53
など。いづれも距離250km~270km程。高山ー鷹取山はカシミール3Dで277kmありました。安達太良山や那須連峰、日光男体山の間をすり抜け、丹沢あたりもかいくぐって絶妙な位置関係にあるようです。
鷹取山ー高山
一段落して430メインに戻ると、「・・・・/3」のCQが。兵庫県養父市移動・・・??? 弱いものの安定感があり、十分了解可能。サブ周波数にQSY後も信号は衰えません。さっそく呼んでみると一発で応答いただきました。鳥取県境にある氷ノ山移動局。氷ノ山は標高1510mで兵庫県最高峰。1100m地点からとのことなので、山頂ではないようです。28エレ八木スタックをお使いとのこと。53-51でレポート交換。距離576km。信号はダクトという感じではなく、通常のグランドウェーブの印象で、5分程の交信中、特に弱まる気配もありませんでした。相手局のFBなアンテナに助けられているとはいえ、たかだか93cmのロッドアンテナの信号が氷ノ山まで届いている・・・にわかに信じがたい体験でした。
氷ノ山ー高山
ということで、今回は、430メインの運用となりました。こんな体験をしてしまうと、430の装備をもう少し強化してみたくなりました。
今回、特小の出番はありませんでした。DCRはみちのくロールコールもあり、下記の各局と交信できました。北は岩手県奥州市の阿原高原、南は筑波山。
トチギK246局 栃木県大田原市 御亭山 5/5+2本(0.2W)
ニイガタIS50局 新潟市 多宝山 DPR3+7エレ 5/5+3本(0.2W)
イバラキAB399局 茨城県つくば市 筑波山 5/5(0.2W)
ミヤギKI529局 移動地不明 5/5(1W)
ミヤギBA102局 一関市室根山 4~5/5(1W)
ミヤギIT03局 石巻市上品山 5/5+2本(1W)
イワテAA169局 奥州市阿原高原 5/5+1(1W)
ミヤギAZ17局 一関市石倉山 5/5(1W)
フクシマFK123局 東吾妻山 5/5+3(0.2W)
交信いただきました各局様、ありがとうございました。