JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

1200MHz 5エレプリンテナ

2013年02月11日 | 八木アンテナ


 FCZ研究所の1200MHz用5エレプリンテナを作ってみました。大阪のキャリブレーションというところから通販で購入しました。キット価格1180円。良心的ですね。2種類あるらしく、購入したのは、BNC-Rというタイプです。

 1200MHz用の測定器類は何も持ち合わせなく、アンテナを自作しても調整ができません。このキットは、その名の通り、プリント基板がブームとなっており、そこにUバランがプリント配線されています。無調整でも何とかいけるのでは。5エレなので、そこそこゲインも期待できます。



 キットの内容は、基板、真ちゅう線(エレメント材料)、BNCコネクタ、バックビーズ(エレメント先端につけるケガ防止材)、組み立て説明書。

 説明書に実物大の図面が付いており、エレメント寸法など図面通りに作りました。
 
 はじめに、BNCコネクターを固定するため、基板をカットします。金ヤスリで少しづつ基板を削っていきます。慣れないこの作業にもっとも時間がかかりました。いかにもど素人の削り方ですが、なんとかコネクターを納めることができました。次にバラン側とアース側をそれぞれハンダ付け。基板への固定も兼ねているので、特にアース側は両面からしっかりとハンダ付けしておきました。





 続いてエレメントの取付け。丸まった状態になっているので、きれいに伸ばすように書いてあるのですが、うまくまっすぐにはなりません。少し曲がったまま、図面通りの寸法にカット。
D3 97mm
D2 100mm
D1 107mm
Ra 129mm
Rf 140mm


Uバランと給電部


 ラジエータ(Ra)はフォールデットダイポール型となっており、折り曲げてプリント基板のUバランにハンダ付けします。裏側(アース側)もハンダ付け。続いて各エレメント。取付位置は基板にプリントされています。それぞれ基板裏側にハンダ付けして完成。見た目以上に強度もありそうです。説明書に裏側の図面があるとよりわかりやすいと思いました。


完成 プリントのある表面(上) 裏面(下)



 本当はここで調整に入るべきでところですが、残念ながら何も持ち合わせておりません。145や430なら、バンド内をワッチして、信号の強弱で調整もありえますが、1200は信号の片りんすら聞こえず。とりあえず、電界強度計で、電波が出ているかどうか確認してみることにしました。パワー0.3W。恐る恐るPTTを押してみると・・・・。しっかりと振れてくれました。付属ホイップと比較すると、大きく振れる位置や振れ方に違いがありますが、八木ならではのパワーは感じられます。

 <使用>
 10エレループ+1WでCQを出したところ、市内のOM局(固定)より声をかけていただきました。RS52-55。相手局はモービルホイップ。何度かお付き合いいただいており、ホーム同士で弱めながら安定して交信できています。さっそくプリンテナに切り替え、呼んでみると41-51に低下。こちらは弱くなったとはいえ、すべて了解可能。相手局からは信号が低下し、ところどころ了解できなくなるとのレポートでした。厳しいようです。

 とはいえ、アンテナとして機能していることは確認できました。SWRなど追い込めれば良いのでしょうが、これ以上のことはできません。全長17.5cm、重さ約28g。5エレでこのコンパクトさ。まずは1エリア出張の際にでも、使ってみようと思います。




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