JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

栗駒山 山頂運用

2012年08月19日 | 奥山 移動運用


 昨日の低気圧も去り、好天に恵まれそう、ということで、栗駒山に登ってみました。これまで春や秋に登ることはあっても、真夏に登ることはほとんどなかったと記憶しています。いつも午前4時頃の天気図をみて、どの山にするか、最終的に決定するのですが、午前中早い時間であれば間違いなく山頂は晴れそうということで、この山にしました。



 案の定、登山口のいわかがみ平を少し登ると青空が広がってきました。午前7時30分、中央コース途中の小ピークからは、栗駒山の全容が見えてきました。振り返れば、一面の雲海。ぐいぐいと高度を増し、午前8時20分、登頂。標高1627m。この山は7エリアのほぼ中央に位置する独立峰で、遮るものは何もなし。雲海の彼方、南に蔵王連峰、西に新庄神室の峰々。その奥にひときは端正な鳥海山。北に目を転じれば目の前に焼石連峰、そしてかすかに見えるのは、岩手山。まさに絶景。


焼石連峰

秣岳と鳥海山


 まだ登山者もわずか。静かな山頂の一角でさっそくアンテナを設営し準備に取りかかることに。今回は久しぶりに2mで山岳運用を楽しみたいということの他に、エネループプロ(容量2400mAh)の電池持ちを確認することが目的です。装備はいつものJ型アンテナとハンディ機DJ-S57。5W運用(といってもエネループなので4W程度)。


雲上のアンテナ


 8時30分。無線運用開始。CQを出してみると、パイルの連続に。ありがたいことです。7エリアの中央に位置する山頂だけあって、青森、岩手、秋田、山形、宮城、福島、東北全県の各局よりほぼ途切れなく応答いただきました。

 北は青森県弘前市の岩木山山頂と59-55。相手局はハンディ機1W。帰宅後カシミールで調べてみると、岩木山は標高1625mで栗駒山とほぼ同等。距離は192.7km。しかも「見通し」であることがわかりました。どうりで安定した信号のはずです。八幡平の見返り峠移動局と59-59。距離約110km。南は吾妻連峰の東吾妻山と59-59。東吾妻山は標高1975m。距離147km。パワーは確認しませんでしたが、強力な信号でした。山形は、米沢、酒田、寒河江。岩手は、盛岡、花巻、西和賀。秋田は大仙、由利本荘、横手など。宮城も気仙沼から丸森までほぼ全域の各局に交信いただき、11時43分終了。3時間13分の運用時間で、38局との交信。オペレーションの未熟さゆえコールいただいたのに拾いきれなかった局もあったような・・・。各局にご迷惑をおかけしたことと思います。


 さて、エネループプロは、この時点でまだ、6つの残量表示中、1個が点灯していました。電池が完全に切れるまで運用を続けるつもりでしたが、オペレーターの体力消耗と下山時間が迫ってきたこと、山頂部にガスがかかりはじめたこと、などから運用終了としました。

 帰宅後、バッテリーの電圧を測ってみた結果は
 使用前 8.13V(1本あたり1.35V)
 使用後 7.32V(1本あたり1.22V)


使用後の状態


 途中、実験のため1回だけパワーを0.5Wに下げて交信、最後の10局とは2Wで運用を続けました。3時間以上のとぎれない交信で、7.32Vをキープ。あと2~3局とは交信できそうな感触はあります。エネループプロ、そうとうなスタミナといえるのでは?ただし、自己放電は通常のエネループより大きいです。充電してあるからと過信せず、使用前日などに再充電した方が無難ですね。


 今回は、自分のスタミナ不足の方を思い知らされました。真夏の山頂、そして久しぶりの3時間を超す連続運用は少しこたえました。


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