JO7TCX アマチュア無線局

せんだいSD550  山岳移動運用 

春の姥ヶ岳

2010年05月06日 | 奥山 移動運用
 この山でのQRVは4度目となります。これまでの3回は、いづれも夏場で、ロケーションに加えてコンディションも良く、9エリア各局と交信できたことが脳裏に残っています。QTHは山形県西村山郡西川町。標高1670m。




 今の時期、姥ヶ岳は残雪に覆われ、なだらかな斜面は天然のゲレンデと化しています。晴天のこの日、朝8時というのに、リフト乗り場は多くのスキーヤーで賑わっていました。この中に混じって、数組の登山者らしきグループが月山をめざして歩いて行きました。こちらは同行者Xと共に、月山を右に見ながら目的地に向かいました。今回は、姥ヶ岳で春のコンディションを確認しながらのんびり運用してみるつもりです。雪は締まって、快適そのもの、左手に朝日連峰の山並みを見ながら、30分ほどで山頂に到着しました。夏なら高層湿原が広がり、運用場所も限られるのですが、一面の雪原でどこでもOKです。風のあたらない場所を選んで、さっそく無線の準備を始めました。

 三脚を雪で踏み固めて、HB9CVを設置。リグはDJ-S17(4W エネループ電池)。
ワッチしてみると、ローカル局に混じって、佐渡島移動局のCQが聞こえていました。パイルになっているようなので、後でお声がけさせていただくことにして、さっそくCQを出してみました。




 はじめに、耶麻郡北塩原村移動局より応答があり59-59。標高1400m程の地点からモービル半固定とのこと。続いて飽海郡遊佐町、新潟市北区、酒田市、田村市(移動)と59-59。アンテナは南西方向に向けているのですが、指向性がブロードなのか、バックからもそれなりに入ります。田村市移動局は移ヶ岳山頂付近(940m)からハンディ機5Wとのこと。距離約150Km。続いて、小国町からもハンディ機(RH-770使用とのこと)にて54-55。長岡市の多宝山から同じくハンディ機にて57-57のレポート。鳥海山小浜小屋の局ともハンディ機で59-59。連休中とあって、山岳移動も多いようです。

 今度は、那須連峰茶臼岳山頂より応答があり、59-57。この場所で1エリアとの交信は2度目です(前回は日光男体山山頂の移動局)。ハンディ機に付属の十数センチのホイップアンテナだそうです。意外なほど安定した信号で、もっとQSOしたかったのですが、「そろそろ下山の時間」とのこと。距離約180Km。その後、「JP1・・・」の強力な信号が入感。先ほどからワッチして、2段2列のFBな八木を慎重に向けていただいたとのことで、栃木県下野市から59のレポートをいただきました。こちらからも59。この山で1エリアの固定局とは初交信でした。途中、10WにパワーダウンいただいたところSが下がって、それでも55。距離約260Km。

 この他、山形、新潟各局に応答いただき、約2時間で18局と交信。最後に、佐渡島どんでん山移動局にお声がけさせていただき、QRTとなりました。




 今回、9エリアとの交信はできませんでした。夏と春のコンディションの違いなのか、単なるタイミングなのかはわかりません。そのかわり、1エリアとの交信や多くのハンディ移動局と交信できました。ハンディ機同士の交信というのは、せいぜいパワーは5Wですし、アンテナも簡素なケースが多いです。なので、信号はけっしてパワフルではないのですが、意外にしっかり届いて驚かされたり、スリリングな交信が楽しめたりします。今回も付属ホイップの局が思いのほかきれいに入感、山頂(ロケーション)はパワーに勝る、を実感した次第です。





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