試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ100-68,サハ100-227[ツヌ110F] [西ムコ]電略標記変更試行 (ボナファイデプロダクト製電略標記インレタ試験採用)

2018-08-07 22:05:27 | 国鉄/JR101系
転属。

KATO製国鉄101系ツヌ110F(Mc195)の改修が完了した。
再出場直前になりボナファイデプロダクト製国鉄電略標記インレタの入手に至った。
在籍する101系のうち借入車仕様,改番車,塗装変更車を中心に電略標記再現が成されていない車両が存在する。


国鉄101系サハ100-68(ツヌ110F)。

KATO製101系では一応電略標記まで拘っている。
可能な範囲で所属区に合致する電略標記へ変更してきた。
しかし手持ちのインレタが尽き途中から転写準備だけを施した車両が増加してしまった。
インレタ転写準備施工車は何処か締まりに欠ける印象が強く現れた。
そのため転写準備は中止され製品印刷を残し電略インレタが入手出来次第変更する方向へ切り替えている。
電略インレタの新規入手は困難を極めた。
ところがボナファイデプロダクトから新製品の国鉄電略標記インレタがリリースされたと判った。
この時点で電略インレタ転写試行候補はツヌ131F(Mc70:塗装変更車+旧製品)が最有力であった。
所要数を抑えたところでツヌ110Fの改修が一区切りを迎えた。
武蔵小金井区借入編成ながらサハ100-68,サハ100-227(ツヌ110F)は種車都合により[西トタ]電略標記車となっていた。
そこでサハ100-68,サハ100-227が電略標記変更試作車に急浮上し再入場となった。


サハ100-227(ツヌ110F)。

サハ100-68,サハ100-227は電略標記インレタ転写準備施工対象から外れた。
これはムコ3F-1(Mc78)での[西トタ]印刷消去結果が思わしくなかったためである。
まだラプロス式印刷消去へ移行する前でペイントリムーバーに頼った時期だった。
電略標記こそ消去出来たが塗装被膜の変質と側面見附の低下に悩まされた。
結局朱色1号車両の電略インレタ転写準備施工はムコ3F限りで打ち切りとなっている。
種車がサハ100-36(旧ムコ3F:Mc78),サハ100-38(トタ5F:Tc14)のサハ100-68,サハ100-227はその出自を強く表す車両だった。


入工中のサハ100-68,サハ100-227

一連の改修入場でツヌ110Fの側面窓セルは101系800番代LOTで統一された。
編成見附は向上しLOT差は大凡吸収出来たと思える。
数少ない差異が[西トタ]電略標記印刷で残るサハ100-68,サハ100-227であった。
取り揃えたボナファイデプロダクト製国鉄電略標記インレタには当然[西ムコ]も含まれた。
印刷とインレタでは発色度合いが異なる。
しかし色温度の違いより電略標記統一を重視した。
前途の通りムコ3F-1はペイントリムーバー式印刷消去を採用した。
車両番号標記に比べ擦過面積が極端に小さくなるため主力とするラプロス式印刷消去も不安がある。
今後クモハ100-191(ツヌ109F:Mc202)のATS標記変更が控えており比較を込めラプロス式印刷消去を採り入れる。


[西トタ 定員144]:サハ100-68(2-4位側)。

サハ100形は1-3位側の電略標記とエンド標記が近接している。
エンド標記は印刷再現のままとしたい。
先ずサハ100-68の2-4位側から印刷消去に着手した。
クモハ100-191(ツヌ109F)の改番ではラプロス#4000を当てる時間が長過ぎた。
二の轍を踏むわけには行かず[西トタ]電略標記は全体を崩す程度に留めている。
その後ラプロス#6000に持ち替え完全消去へと至った。
勢いに乗り2-4位側の電略標記消去へ移った。
エンド標記をマスキングテープで養生しラプロスを当てる。
敢えて1-3位側から取り掛かったがその必要は無かった。
2-4位側も無事[西トタ]電略標記印刷が消え去りインレタ転写を待つのみに仕上げられている。


[西トタ 定員144]:サハ100-227(1-3位側)。

転写を同時に進めるためサハ100-227の[西トタ]電略標記印刷も消去する。
消去進行方法はサハ100-68と同一である。
ところがラプロス#6000で仕上げている最中に成形色を露出させてしまった。
1-3位側で失策した後の2-4位側は気を付けて作業に当たった。
しかしまたもや朱色1号の色温度を生じさせ両側とも失敗に終わっている。
トタ5F及びトタムコ3F(Mc78)出自車は改番してしまうとLOT識別が難しくなる。
電略標記インレタ転写準備施工編成のムコ3F-1は成形色の露出を防げた。
ラプロス式より影響を及ぼすペイントリムーバー式印刷消去に耐えうる塗装被膜だったと言える。
恐らくトタムコ3Fはトタ5Fよりも塗装被膜が厚かったと推測される。
従ってサハ100-227の種車はサハ100-38(旧トタ5F:Tc14→旧ムコ3F)だった可能性が高いと思う。


[西ムコ 定員144]:サハ100-227(2-4位側)

電略標記インレタ転写は成形色を露出させたサハ100-227の2-4位側から開始した。
ボナファイデプロダクト製インレタは初採用となる。
どの様な転写力か判らず先ずはバーニッシャーで軽く擦った。
すると全標記とも一発で車体に移った。
1-3位側も無難に収まり[西ムコ]電略標記へと改められた。
この取扱いであれば初心者にも優しいインレタと言える。
引き続きサハ100-68にも[西ムコ]電略標記インレタを転写し全工程を終えた。




モハ100-809+サハ100-68 (ツヌ110F:元モハ100-806+元サハ100-36)。

サハ100-68,サハ100-227では[西ムコ 定員144]標記印刷まで消去する全変更とした。
製品印刷の白文字標記が薄く各々の釣り合いを重視している。
インレタは目安線を有していたが今入場では電略消去痕を基準に転写を行った。
特にサハ100-227は印刷消去に失敗しており隠蔽を図りたかった。
しかし狙いは外れインレタで覆うまでには達していない。
目安線との差は僅かだった上に製品印刷も個体差があるためインレタに倣った方が良かったと思う。
なお黄色5号車両では印刷による定員標記を残す簡易式の試行も考えている。
黒文字標記ではフォント再現の差異が縮小すると思われる。
また塗装被膜の保持が重要であり電略標記印刷消去方法も再考したい。




サハ100-68+サハ100-227 (ツヌ110F:元サハ100-36+元サハ100-38)。


サハ100-227+サハ100-94 (ツヌ110F:元サハ100-38+元サハ100-40)。

クモハ101-195以下8両(ツヌ110F)はムコ10F(Mc194)が種車であり[西ムコ]電略標記印刷が存置されている。
2両だけ印象が異なるものの全車[西ムコ]電略標記で揃えられた。
失策こそ惜しまれるが実車通りの所属区電略標記に変更され納得はしている。
またボナファイデプロダクト製国鉄電略標記インレタが即戦力になると判った。
電略インレタ転写準備施工車から徐々に展開を図る予定である。