試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-289[ツヌ302F-2] ModelTrainPlus製103系用LEDライト基板装着 (KATO製純正電球ライト基板交換品)

2018-01-16 21:20:54 | 国鉄/JR103系
個体差。

ModelTrainPlus製103系用LEDライト基板はラシ321F(Tc188),ツヌ325F(Tc231)の2編成に採用した。
両編成での試用経過は良好でKATO製純正電球ライト基板の弱点を補えている。
ラシ330F前期仕様(ラシ330F-1:Tc309)の照度向上対策用に補填した2両分は出番を得られなかった。


国鉄103系ツヌ302F 黄緑6号混色編成(1986/8)。
ツヌ302F-2:Tc289-M678-M'834-T454-M679-M'835-T455-M680-M'836-Tc290

KATO製クハ103-309,クハ103-310(ラシ330F-1)はKATO製現行LOT電球ライト基板による前尾灯照度向上が前提だった。
失敗に備えModelTrainPlus製LEDライト基板を別途用意したが無難な結果に至り使用されずに終わった。
このまま予備品へ廻すには惜しい。
そこでModelTrainPlus製LEDライト基板装着編成増強への転用に決定した。
既に黄色5号車両と朱色1号車両が竣工している。
KATO製クハ103形(黄緑6号)では唯一の存在であるツヌ302F-2(Tc289)を前尾灯照度向上対策編成に抜擢した。


入工中のクハ103-289(ツヌ302F-2)。

津田沼区のクハ103形(黄緑6号)は6両全車が揃ったばかりだった。
ツヌ306F-3(Tc763)はTOMIX製High-Grade製品で点灯状態には注文の付けようがない。
TOMIX製旧製品のツヌ326F(Tc291)も電球ライト基板ながら最終LOT品で照度が高かった。
その結果両編成と離合機会の多いツヌ302F-2だけが周回遅れの様に見えていた。
ModelTrainPlus製LEDライト基板化で格差解消を目指す。


床板から撤去したライトユニット。

現在KATO製クハ103形では各種方式による前照灯照度向上対策を進めている。
その最中にクハ103-289の入場を迎えており作業難易度は低いと考えていた。
ライトユニットの取り外しは難なく終えている。
撤去したKATO製純正電球ライト基板は予備品へ廻した。
今後KATO製クハ103形旧LOT製品が先頭に立つ編成への転用は十分に有り得るだろう。


予備品となったKATO製純正電球ライト基板。

ここからは手慣れたModelTrainPlus製LEDライト基板装着となるはずだった。
ところがクハ103-289に装着しようとしたLEDライト基板は上手くライトケース内に収まらない。
特に手を加えておらずModelTrainPlus製LEDライト基板装着は5両目で初めて壁にぶつかった。
何度も嵌め直しを行ったが解消されずLEDチップ位置の変更に踏み切っている。


傾斜したまま嵌められないModelTrainPlus製LEDライト基板。

余りライト基板へ大きな負荷を与えたくなかった。
前照灯用,尾灯用LEDチップのリードフレームは基本成形を維持しつつ基板の浮き上がりを抑えに入る。
しかし多少角度を変えただけでは全く効果が無かった。
幸いクハ103-290用のModelTrainPlus製LEDライト基板が未開封のまま保持されていた。
両者を比較しリードフレームの修正に手を着けている。
クハ103-289用は両LEDチップの間隔が狭くこれが基板を浮かせる原因だと判明した。
本来の成形へ戻し症状改善に繋げている。
過去に施工した4両では何も考えずに交換を行えたため個体差に拠るものかもしれない。
ただ店頭販売品であり不可抗力で変形した可能性も否定できない。


変形が増した座席部品集電脚押え。

まさかの抑止が掛かり戸惑ったもののModelTrainPlus製LEDライト基板への交換を終えた。
組み上げたライトユニットを床板へ取り付ける。
ここでも不具合が生じてしまった。
リードフレームの修正に気を取られライト基板用集電脚の整形を失念していた。
この影響により2-4位側の座席部品集電脚押え部が極端に盛り上がっている。
一度組み立てた床板を再度分解し集電脚をKATO製純正電球ライト基板と等幅に揃えた。


座席部品のスリットへ真っ直ぐ伸びるライト基板用集電脚。

座席部品は元々変形する構造で集電脚整形後も撓み自体は生じる。
今回は歪みに近い状態まで達し失念に気付けた。
集電脚押え付近は車体傾斜に直結する箇所でもあり事前に手を打てただけましだろう。
ライト基板の修正で座席部品はKATO製純正電球ライト基板時代に近い撓みに戻っている。




クハ103-289 点灯試験[17C 津田沼]:前照灯(ModelTrainPlus製LEDライト基板化)。


クハ103-289 点灯試験[17C 津田沼]:尾灯(ModelTrainPlus製LEDライト基板化)。


クハ103-763 点灯比較[61C 三鷹]:ツヌ306F-3(TOMIX製High-Grade製品)。


クハ103-291 点灯比較[71C 千葉]:ツヌ326F(TOMIX製旧製品:最終LOT品)。

リードフレームの整形を要したが点灯には全く影響しなかった。
前尾灯共に強力発光へ改まり前尾灯照度向上対策は成功した。
少なくともクハ103-291(ツヌ326F:TOMIX製旧製品:最終LOT品)と同等の結果を期待していた。
最低限の目標は達成できたと思う。
構造上尾灯点灯時に運行番号表示器と行先表示器が消灯するのは避けられない。
しかしKATO製純正電球ライト基板では前照灯点灯時ですら殆ど導光されなかった。
運行番号表示器,行先表示器の点灯はModelTrainPlus製LEDライト基板化のお釣りと言える。
あくまで前照灯の存在感向上が最優先であり尾灯点灯時の表示器類消灯は気にしていない。


クハ103-289(ツヌ302F-2)。

やや遠回りしたものの作業は無事に終了した。
リードフレームの整形は車体傾斜を生じさせずに済んでいる。
竣工したクハ103-289は入場前の状態を維持できた。
ツヌ302Fの再出場にはクハ103-290への施工が残る。
装着するLEDライト基板は整形に参照しており作業抑止には繋がらないと思いたい。