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BCGとは?

2015年04月03日 11時07分10秒 | その他
BCGは、1921(大正10)年パスツール研究所のカルメットとゲランによってつくられた、生きた細菌である。彼らは、結核にかかった牝(メス)の乳牛から採った結核菌の研究をしていた。
結核菌には、強い毒性があったが、彼らはこの結核菌の無毒化に成功した。
結核菌というのは、凝集しやすく、均一な結核菌を培地(馬鈴薯ベースのゼリー培地)で培養することは、困難であったが、たまたま培地の中に胆汁を入れてみたところ、均一に結核菌を培養できた。
その後231代、13年間かけて継代培養したところ、種々の動物に無害な結核菌ができたのである。
新種の結核菌は、彼らの頭文字をつけてBCGと名づけられた。
当時のヨーロッパでは、結核は牛乳から経口感染すると考えられていた。
したがってBCGの人体試験は、経口摂取で行われた。
わが国では、1924(大正13)年、志賀潔(東大、明治29年卆)が万国結核予防会議、赤痢血清委員会などに出席するためにヨーロッパへ行った際、パスツール研究所のカルメットから、直接BCGを分与してもらい、日本へ持ち帰った。
日本に着いたBCGは、伝染病研究所(現在の医科学研究所)では胆汁を加えない方法で継代培養が続けられた。
一方1925(大正14)年伝染病研究所から大阪大の教授として赴任した今村荒男(東大、卒)は胆汁を加えたままで培養した(竹尾株)。

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