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ツベルクリン反応基準は農村で決定?

2015年04月02日 07時00分00秒 | その他
戦後柳澤謙の本「結核とツベルクルリン反応」を日本の古本屋から取り寄せ読んだ結果、このデータは中国で作られたという私の推理が正しかったことが立証された(日本医書出版社、昭和22年)。
この本の中には「約4000人ばかりの人口の某農村住民について、(多くの集団中最もツベルクリン反応陽性率の低い農村)2000倍希釈ツベルクリン反応液0、1㏄を皮内注射し、48時間後の発赤の大きさの度数分布(Ⅰ)とツベルクリン活性物質を含まない濃縮ブイヨン2000倍希釈液(対照液)0、1㏄皮内注射後の大きさの度数分布曲線(Ⅱ)と、さらにその農村の結核家族以外の学童以下の低学年(小学生以下で結核未感染者とみなされるもの)の2000倍希釈液0、1㏄皮内注射後48時間後の大きさと度数分布曲線(Ⅲ)を比較してみる住民のツベルクリン2000倍希釈による曲線(Ⅰ)は、双峰(ふたこぶ)曲線で二つの山と一つの谷がある。
しかし対照液による曲線(Ⅱ)および結核未感染者のツベルクリン液による曲線(Ⅲ)はいずれも単峰で、しかも(Ⅱ)(Ⅲ)の曲線は、(Ⅰ)の曲線の第1峰と一致していることは明白です。
すなわち、全住民のツベルクリン反応の発赤の大きさの度数分布の第1峰は、非特異的なものであって、第2峰をつくるものが、特異的であることが解る。
さらに発赤の大きさ4㎜以下には、特異的な発赤はほとんど現れないし、また発赤10㎜以上のものは、非特異的な発赤はほとんど加わらない。
したがって、発赤4㎜以下はツベルクリン反応陰性であり、発赤10㎜以上はツベルクリン反応陽性である。
しかるに発赤の大きさ5~9㎜の間は、非特異反応と特異反応が混じっている。
その混じり方は発赤が大きくなると、特異的なものが多くなり、反対に発赤の大きさが小さくなるにつれて、非特異的なものが多くなるといえます。
この意味では実際上5~9㎜を示したものは、偽陽性でと言える。
第二図は学童以下の低学年の2000倍希釈液0、1㏄皮内注射後48時間後の大きさの度数分布曲線(Ⅲ)を付け加えたものです。
戦前ツベルクリン反応検査の同じものが戦後は、農村の疫学調査でつくったようになっているのはなぜか? これでツベルクリン反応の判定基準はどこで作られたかの謎は解けた。
ここに来て特異的なものは、結核菌を投与されたもの、非特異的なものとは結核菌を投与されなかったものとよく理解できた。
更に工場は隠語(特定の社会・集団内でだけ通用する特殊な語)だったことが解った。





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