ある日、駅前クラブ黄門様秘書室そばマップFAX係へ、女性名でメールが一通!「毎度毎度の迷惑メール」かと誰かが言う。 普通はそのまま削除なのですが、なにせフルネームで書いてあったものですから一応オープン、するとどっかの雑誌のライターさんからのメールで、”今回「山形蕎麦街道」の特集を組むにあたり、HPを拝見し、是非取材にご協力いただきたく、、、、”という物でした。 以前にも一二度あったことでしたので、連絡をしてみるといくつかお尋ねがありました。 めんどくさいといえばそうなのですが、一応我が山形の観光発展につながることかも知れませんのであくまで”前向き”に、早速黄門様の私的諮問機関である”常識者会議”に諮ることといたしました。 一通りお尋ねの内容を読んで、該当する情報の作成を行いましたが、意見としては 1.様々な雑誌などで結構取り上げられているので、取材される方も慣れがないだろうか、おなじ事の繰り返しだったら読む方も新鮮味がないのではないだろうか。 2.山形のそばには定番がないので、何を基準にお奨めしようか。 3.おかずについてよく聞かれるが、今回も多少誤解があるようだ。どう説明しようか。 4.そもそもこの手の取材というのは、そば屋に宣伝料を求めて書くのだろうか。 5.このライターさんは何度か食ったことあるのだろうか。 ということになりました。 1.については、双方に”スレ”ているところがあったりすると、これまでの雑誌記事の繰り返しになるし、そうなると面白くないだろう。 4.とも絡むのかも知れませんが、どちらかの一方的なものになってしまってはつまらないだろうと言うことです。 2.は3.とほとんどおなじ事なのですが、”山形のそば屋にほとんど来たことのない人”が予備知識をもとに”効率よくまとめ上げよう”としても無理があるんじゃないのだろうかということです。おかずにしても、漬け物くらいはどこでも出てきますが、所詮おまけですので、種類や量はその時々で違います。もちろんない時もあるのです。 そりゃ有料ですと、あるところはありまして、ニシンの煮物やげそ天、山野菜などの天ぷらなどが一般的ですし、ニシンとげそ天はそれぞれの店の味付けが面白いものです。 決定的な思い違いは”板そば”と田舎そば屋には”もり”しか無い!ということです。何度か書きましたが、板に盛るから”板そば”で、極端な話し板そばをそのまま皿にあけて出せばそれで”皿盛り”、鉢にあければ”鉢盛り”ということなのです。 同様に田舎そば屋のそばは”もり”しかありません。 たまに”そばがき”を出すところはありますが、汁を掛けたいわゆる”かけ”すら大概ありません。 まして、他県のようなコースものなど事前に頼んでおくしかないのです。 やはり行き着くところは5.食べたり話したり、手と口と鼻と耳とそして舌で山形そばは食べてみないと分からないし、まして他人に興味を持たせるなんてとてもとても、ということなんでしょうか。 そんな意味ではよくしゃべるそば屋、たとえば慈恩寺のじいさんとか、源蔵の婆さんとか、、、 で、思い出した猪野沢のオヤジ。 話しが変わってしまいます。 なんとなく機会がなく、しばらく行ってなかったのでしたが、いつだったか国道沿いのカンバンがないのに気がつきました。 見落としたかとも思ったのでしたが、その次にはないことを確認したのであります。 「やめちゃったか?」などと思いながらとある会合で話していたら、しばらくして美濃の守様が情報を仕入れてきて電話をくれました。 なな、なんと去年(一昨年?)の話しになってしまうのだそうですが、雪を片付けていて何をしたのか、転んだか落ちたか埋もれたか、誰にも知られず亡くなられたとのことでした。 あれだけ面白いそば屋もなかったような気がします。
遅れながらも ”合掌”
行ってみたい人は、大家さん(株式会社 日本マイコンセンター山形)に山形駅前クラブ作成の【そばマップ2006年版】をFAXサービスしてもらいますので、請求してください。 忘れられるかもしれませんが、タダですので文句を言っても相手にされません。