2013年5月5日(日)
与謝郡伊根町の権現山は昨年のGWにも一度チャレンジしたが、分岐を見落として先に進んでしまい、その先の山腹崩壊地から引き返した経過がある。ネットで調べた登頂記では相当の藪漕ぎを強いられるとの報告がある。山と渓谷社の新・分県登山ガイド「京都府の山」に紹介されているが、余り一般的なコースではないようだ。
河来見集落のはずれに車をおいて歩き始める。小さな集落だが、半分くらいは人の住んでいる様子がない。登山口横の民家も今では空き家のようだ。竹林と杉林を緩やかに登る。P305の南辺りで道が分岐するがすぐに合流する。昨年の失敗を繰り返さないよう、分岐ポイントをあらかじめGPSに登録してきた。分岐は樹木にテープが巻いてあるが、笹に覆われた踏み跡は不鮮明で、よほど注意をしないと見落としてしまいそうなところだ。
権現山の登山口を示す標識は朽ちている
分岐から先はだんだん笹が深くなり、特に標高400m前後の笹薮は相当なものだ。背丈くらいの深さの上に、踏み跡は不鮮明ですぐにルートを外れてしまう。数少ない古いテープと、コンパスだけが頼りだ。標高450mを過ぎた辺りでようやく笹藪が少し薄くなり踏み跡も分かりやすくなるが、今度は急登が続き笹や灌木をつかんで登る。
深い笹薮に方向もわからなくなりそう
スタートしてから105分かかってようやく権現山の山頂に到着した。山頂も笹や灌木、葦のような草が茂り、とても腰を落ち着けるようなところではない。下山口が分からなくなると厄介なのでマークをして、三角点を探す。三角点の横には古い山名表示が1枚あった。430MhzでのCQに、麓の国道を移動中のJF3UYN局からお声掛けいただく。下山中に御夫婦の登山者と遭遇する。下山に要した時間は55分、私の車の横に停めてあった車は和歌山ナンバーであった。
権現山の山頂はこんな感じ
やっとみつけた三角点
山頂からの眺望はこの程度、正面は依遅ヶ尾山か