映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
コメントのところをクリックするとコメントできます。

『ヒズ・ガール・フライデー』

2008年09月01日 | Weblog
ヒズ・ガール・フライデー(1939) - goo 映画

よい

ハワード・ホークス 監督
ケイリー・グラント、ロザリンド・ラッセル、ラルフ・ベラミー、ジーン・ロックハート、ヘレン・マック、クラレンス・コルブ、ポーター・ホール、ロスコー・カーンズ、アブナー・バイバーマン、クリフ・エドワーズ 出演

モーニング・ポスト紙の女性敏腕記者ヒルディは元夫で編集長のウォルターに再婚と退社の挨拶にきたが、それをすんなりとは認めたくないウォルターは一計を案じた。

最初に断り書きのようなものが出て、これは新聞社の暗黒時代のおはなしでネタのためには殺人以外はなんでも許されたみたいなことが書いてあるが、たしかに登場人物があくどすぎる(笑)。

そこを気にしているとコメディが成り立たないので、気にしないで観ていると、やはり英語力の差などで一般的な日本人はこの作品の魅力をフルには味わえない。

例えば、新郎を罠にはめようとして美女に「俳優のラルフ・ベラミー似の男を……」などというギャグがあるが、それは新郎を演じている俳優が本物のラルフ・ベラミーであるということがわからなければ伝わらない。

それと、膨大なセリフの量が日本語字幕でかなり削減されてしまう(字幕がないとそれはそれで困るのだが)。これはスクリューボール・コメディを違う言語で楽しむときの大きな弱点だろう。