映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『フィッシュストーリー』

2010年03月15日 | Weblog
よい

中村義洋 監督
伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未來、大森南朋、渋川清彦、大川内利充、眞島秀和、江口のりこ、山中崇、波岡一喜、高橋真唯、恩田括、石丸謙二郎、中村有志、芦川誠、野仲イサオ、大谷英子、田村圭生、草村礼子、上田耕一 出演

2012年。彗星の衝突まであと5時間と迫った地球。世界の終わりを目前に、いつもと変わらぬ様子のレコード店。そこに流れていた曲は『FISH STORY』。それは、1975年、あまりにも早すぎたばかりに全く売れぬまま姿を消していったパンクバンド“逆鱗”がレコーディングした最後の1曲だったのだが……。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=331765#1



ムリヤリ感が強すぎるが(笑)、爽快感もある。

主人公がいない(もしくは薄い)話。というのも、それぞれの時代のシチュエーションと関連性を楽しむつくりだからだ。

コメディ要素を楽しみたい人は濱田岳の情けなさ(もう天下一品である)や多部未華子の泣き顔(日本一泣き顔がおもしろい女優かもしれない)を楽しめばいいし、演技を楽しみたい人は大森南朋の二役や石丸謙二郎との掛け合いの間を楽しめばいいし、悪趣味な人は伊藤淳史の吹き出物を見つめればいい。

結局多部未華子を守る人間までは話がつながったが、多部未華子本人の経緯がよくわからなくていいのか? という疑問は残るが、ゴレンジャーの姿や『アルマゲドン』というつまらない映画の話なども出てくるので、よしとしよう。

『マルタのやさしい刺繍』

2010年03月15日 | Weblog
ふつう

ベティナ・オベルリ 監督
シュテファニー・グラーザー、ハイジ・マリア・グレスナー、アンネマリー・デューリンガー、モニカ・グブザー、ハンスペーター・ミュラー=ドロサート 出演

スイスの小さな村、トループ村。夫に先立たれ、生きる意欲を持てずにただ漫然と毎日をやり過ごす80歳のマルタ。そんなある日、彼女はふとしたきっかけから、若い頃に抱いた夢のことを思い出す。それは、自分でデザインして刺繍したランジェリーの店を開くこと。そして、ふさぎがちな彼女を心配していた友人たちの後押しで、もう一度夢に向かって動き出すマルタ。しかし、昔ながらの保守的な考え方が支配的な村では、マルタのささやかな夢さえも破廉恥と非難されてしまい……。

ストーリーはオールシネマより
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=329740



このストーリーを読むまでどこの国の話かわからなかった(笑)。どうやらドイツ語っぽいなとは思ったのだが。

わたしがスイスのことをよく知らないことがそれほど楽しめなかったいちばんの理由かもしれないが、脚本もピリッとしないし後半急ぎすぎである。

老人の自立の話として観ることもできるが、保守的な男性たちと進取の気性に富んだ女性たちとの話としてもとらえることができる。

長さ(89分)はいい。