映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『余命』

2009年01月25日 | Weblog
余命 - goo 映画

ふつう

生野慈朗 監督
松雪泰子、椎名桔平、林遣都、奥貫薫、市川実和子、二階堂智、かとうかず子、宮崎美子、橋爪功 出演

敏腕外科医・百田滴は結婚10年目にして妊娠する。過去に乳がんを患い、子供を授かることを期待していなかっただけに、カメラマンの夫・良介と至福の時間を味わう。しかし喜びもつかの間、全身性の乳がんが再発する。出産は38歳の滴にとって最後のチャンス。しかし産んだところで自分は育てられない。子供を諦めて治療に専念すべきか、ガンの進行を早めることになっても子供を生むか、病を知り尽くした滴は苦渋の決断を迫られる…。

yahooのオンライン試写会に当たって観た。

唐突な過去へのまいもどりで、最初のがんで再発したら完治不能という前フリのあとで唐突な結婚の申し込み。そして唐突な最初のベッドシーン(←いらない)。
はじめの20分でこの監督が無能なのだろうと判断した。

それと乳がんの啓蒙という面もあると思うのだが、女医が乳房をひとつ切除したくらいで「女じゃなくなる」という表現はいかがなものか。実際の患者さんに対しても失礼であろうし、医者としてもおかしいのではないか。

自分の卒業した学校へはいっていくのはともかく、あんな都合のいい作文があるか? ドラマの作り方がへたくそ。

仲のいい夫婦なのに、問題をひとりでかかえこむところがわからない。なぜあそこで旦那を仕事に行かせたのか。

エンディングもどうだろう(笑)。無駄に長いくせに、ヘッドギアの男の子やプレゼントの筆記具の扱い方が杜撰。

演技や題材が悪いのではなく、監督が悪すぎたのだろう。