映画日記(ためし)

映画の印象を、悪い、ふつう、よい、の三段階で表現したいと思います。
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『百万円と苦虫女』

2008年09月08日 | Weblog
百万円と苦虫女 - goo 映画

よい

タナダユキ 監督・脚本
蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之助、齋藤隆成、笹野高史、嶋田久作、モロ師岡、石田太郎、キムラ緑子、矢島健一、斎藤歩、堀部圭亮、平岩紙、江口のりこ、悠城早矢、弓削智久、佐々木すみ江 出演

短大を卒業後、フリーターをしている鈴子は、バイト仲間からルームシェアを持ちかけられて実家を出る事にした。しかしひょんな事から事件に巻き込まれ、警察沙汰に。前科者になってしまった鈴子は、「百万円貯まったら出ていきます」と家族に宣言し、バイト掛け持ちで懸命に働く。やがて実家を出た鈴子は、とある海辺の町にたどり着く。海の家で働き始めるが、貯金が百万円貯まると、あっさり次の土地を目指して旅立つのだった…。

男であれ女であれ、生きている途中で「自分の人生これでいいのか?」という疑問に苛まれたり、思い悩むことがある。
当然のことながら、「これでいいのだ」と言ってくれる人はバカボンのパパや変な宗教やなんとか相手をものにしようとしているときの異性でしかない。
「これでいいのだ」と誰も言ってくれない現実世界において、どうにかこうにか生きている一例としての女性をコメディタッチで描いている。
しかし、コメディタッチとはいえ人生における誤解や不理解が基調にあるので、つらく感じるところもあるかもしれない。

ピエール瀧がかっちょいい。

エンディングテーマの原田郁子の曲もとてもよい。

以下ネタバレ









さて、意見が分かれるであろう森山未來の借金の原因だが、あれは予想ができる。
それよりも、なぜ返すときにはっきり言わんかなぁ~、しかも数分後に思い直すというところに、徹底的な現実的な男のふがいなさ、間の悪さ、リアルさがあらわれている。