今日現在、バンコクの洪水の焦点は3か所に絞られてきたと思われます。
(1)日本人の多くが関心をもっている、ラチャピセーク通りを中心にしたディンデーン地区で浸水がどこまで南下するか。
土曜日の段階で、スティサンまで達したという報道がタイのメディアではありました。その後については、さまざまな情報があり、本当のところはよくわかりません。中心部の運河にはポンプが投入されたので、幸い急激な水位の上昇は止まっているようです。
さらに浸水域が南下して、セーンセープ運河を越してしまうのか???(根拠はないですが、私はこのルートでスクムビット地区まで達する可能性はほとんどないと思いますが)
(2)日本人がほとんど関心を持たない西部地区の被害。
これは地元の報道を見る限り、北からの水の直撃を受けている観があります。こちらをある程度犠牲にして水を海に排出させようとしているとも受け取れますが、それで済むような事態でないことは確実です。
(3)最後はタイ政府とバンコク都庁が力を入れて防ごうとしている東部の浸水です。
日曜日の段階で、ミンブリーにあるバンチャン工業団地の浸水が始まったと、日本のメディアが一斉に報じました。しかし、今朝のバンコクポストによると、深さにして10センチから20センチ程度の水が流れ込んだだけで、工場群はまったく被害を受けていないということです。軍が必死で工場を守るために修復作業を続けているそうです。
しかし、サムワ運河の水位は上昇を続けており、まったく予断を許さない情勢だと伝えられています。ここのコントロールに失敗すると、工業団地の冠水にとどまらず、バンカピ地区の浸水につながり、バンカピの浸水は、その南の、わが家のあるスワンルアン区や、さらには東側からスクムビット地区への洪水の広がりに繋がるのではないかと思います。(これは、我が家の向かいに住むおばあちゃんの経験則と、少々私の推測が含まれていますが)
では、なぜ、この東部が大切なのでしょうか?
地元メディアの論調は、バンチャン工業団地と、その南に控えるラックラバンの防衛に失敗すれば、タイ政府の威信が失墜するからだとしています。私に言わせれば、すでに失墜している観もあると思いますが、どうでしょうか。アユタヤだけでなく、バンコクの北にある7つの工業団地全てが打撃を受けたのです。ニューヨークタイムスに言わせれば、そのあとのドンムアン浸水の時点でタイ政府は洪水に対しては「敗北」しているのです。
ユタサック防衛大臣は、「何としてもバンチャンを守る」と宣言したようですが、今日インラック首相はこう言ったというのです。またまた歯切れの悪い癖が出ました。
「バンチャンを守れるかどうかはわからない。誰も自然には逆らえない。」
洪水対策というものは、本質的には自然に逆らっているものだと、素人の私は思います。自然のなすがままに、というか、自然と共存して生きていくのが理想ですが、森林を破壊したり、自然の水路を破壊しながら開発を進めたり、最も人工的な産物である大都市を、さしたる計画もなく無秩序に作り上げたり、やってきたことは、ほとんどが自然に逆らってきたのです。この期に及んで、「誰も自然に逆らえない」とは、527人もの死者と、夥しい数の被災者と、巨額の経済的損失を蒙りつつある国の首相には、軽々しく口にしてほしくない。
今日はまた悲しくなりました。
そして、さきほどバンコクポストを見ましたら、新しいニュースとして、インラック女史が復興プランの概要を記者会見で明らかにしました。結論だけ言いますと、復興プランはまだ抽象的で具体性に欠けているようです。
もうひとつは、個別の被災者に対する援助ですが、「バラマキ」の観もあります。バンコクで、避難勧告の出ている地区で、7日以上自宅が浸水し、財産に損害が出た場合、役場の証明があれば、5000バーツ(日本円で13000円ほど)を支払うというものです。バンコクという限定がある点にとくに注目してください。記事の間違いでなければ。
どうしてバンコクだけなのでしょう? ひょっとして人気取り?とも思われそうですね。さらには、インラック首相は12日からのAPEC首脳会議への参加を急遽とりやめて、洪水対策に専念するようです。
子供は無邪気でいいですね。チェンマイの「ナイトサファリ」の続きです。
このお母さん、とっても楽しそうにしています。
ところが、わが息子ときたら・・・・
↓ 2番目の娘は、それほど怖がっていないようです。
↓ 一方のお母さんは・・・・
息子以上ですね。
でも、徐々に楽しめるようになったみたいです。
息子も同様です。
ところで、お父さんは・・・・・?
「はい、肩のところに1羽止まっただけで、思いっきり振り払っていました。」(息子)
だって、撮影に集中できないんですから・・・・???
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