真贋論争

ここは、オカ板の「JJ」の真贋論争からはじまる、EINHERJAR氏のにちゃんねるへの考察をまとめたブログです。

第25夜 #03

2008年08月03日 | 第25夜

さてここで、一旦引用を止め、凸前の経緯を分析してみよう。
まず、重要なコテがふたり登場した事を覚えていてもらいたい。
ひとりは実況担当の「ハンナ」、そして画像UP担当の「画像中継氏」だ。

画像中継氏の正体が、566氏なのではないかという説がチラホラとあった。
オレはこれを支持しない。
たしかに画像中継氏の状況説明や現状分析は素晴らしく、566氏のような真面目さと
几帳面さ、そして頭の回転の速さを併せ持つ人物であった。
しかし第一次福山探検の折、566氏の凸していたルートをなぞっていた黒七に不満を
述べるような事をせず、やや興奮気味にフォローしていた様子から、全くの別人では
ないかと思うのだ。
そして社会人が、平日の昼間に時間を空けるのも難しい。

もし566氏ならば、黒七やハンナの茶番劇に嫌気が差し、強引に軌道修正させるはずだ。
または自らが現場に赴くであろう。
本来566氏は温厚な人物だが、蓋の狂気に取り込まれているため、この件に関しては
有無を言わせぬ迫力があった。
自分を客観視できる能力があるので、最後の一線を超えないように、あえて蓋から
離れた経緯を軽んじるべきではない。

また関西氏引退に付き合い、沈黙を続ける義理堅さも持っていたし、蓋スレメンバーが
消滅した現在、我を貫き通すモチベーションも以前と比べかなり低くなっている。
彼が蓋スレに現れるとしたら、ROMか名無しで少しアドバイスをする程度だろう。
胡散臭い黒七に好感を抱き、蓋の推理に興じる画像中継氏の姿は、このムーブメントに
参加できた喜びに満ち溢れていた。
仲間と共に冒険してきた日々が過ぎ去ってしまった事に寂しさを感じている566氏には、
ああした屈託のない笑顔で楽しむ気持ちにはなれないはずだ。

彼の傍らにいた関西氏や17才氏の姿は、もうどこにも見当たらないのだから・・・・

では画像中継氏が、黒七の仲間だった可能性はあるのか。
プロ固定や手駒が仮面を被り、釣り芸を裏から支えていたとしたら・・・・
たしかに彼が黒七と共に、蓋スレを盛り上げていたのは事実だ。
しかし第一次福山探検以降、混乱した反省を踏まえて、次回の凸のためにポイントを
黙々と整理していたのは、画像中継氏自身に他ならない。
面倒臭がって誰もやらない作業を率先してやり通せたのは、「蓋を見つけたい!」と
いう情熱があったからだ。
長時間に渡り、蓋の議論に没頭する画像中継氏の心理は、「(できる事なら)蓋を
隠したい!」といった黒七一味のスタンスとは正反対の位置にあった。
画像中継氏が現れなければ、彼のような役割をする仕事仲間が投下されていたかも
しれないが、画像中継氏自身は普通の蓋スレ住人だと考えられる。

むしろ注目すべきはハンナの方だ。
思い返せば黒七は、現場実況についてこう語っていた。

「当日は出発時からこの板で実況していこうと思う。」(1月17日10時)
「とりあえず現地行って、できるだけ詳細に実況していくから指示を出して。」(同22時)

文脈的に、自分で自分の実況をスレでやります、といったニュアンスとなる。
現地の詳細を実況するから、みんなは(何も知らない)俺に力を貸してくれ、という
流れだ。
ところがなぜか、この方針を急に変えてしまった。
ハンナが登場してからである。
彼女が実況を志願したのは、1月17日22時25分。
黒七が実況について、具体的なコメントを語り始めた頃とほぼ同時期であった。
そして翌1月18日14時に、黒七が実況志願者ハンナに興味を持ち、電話担当&UP担当の
二人体制が理想だと主張する。
ハンナもそれに同調して現れ、スレに常駐している事をアピール。
すでにこの時点で、彼女を危惧する住人達もいたのだが、最終的には黒七が決定する
事柄であり、あえて口を出さずに様子見しているような雰囲気だった。
やがて黒七は、凸直前にハンナを中継役に指名したのだ。

もしオレの推理通り、この福山探検が茶番劇だったならば、黒七はわざと蓋を回避する
べく動くはずだ。
怪しい場所を次々潰すように進むと、その後の凸(自他含む)では、そこを外して探索が
行われるため、蓋が発見される確率が高くなるに違いあるまい。
566氏の場合、古参による高い経験値と有無を言わせぬ行動力、その上事後報告なので、
圧倒されたスレ住人達は黙って福山レポに聞き入るしかなかった。
しかし黒七は違う。
初心者キャラだったから、リアル凸ではどうしてもスレの意向が反映されてしまう。
当初の計画では「HINAの蓋」も含まれていたため、止むを得ず所々でわざとボケを
入れざるを得ず、その結果、頼りない人物と周囲にレッテルを貼られる。
よって黒七の凸をフォローしよう、という動きが、住人側から必ず出てくるはずだ。
そうなると過去ログを読み込んでいる住人達からの的確な指示により、「彼」の擬似凸が
まともな現地調査となってしまう。
「HINAの蓋」が封じられ、1回目から福山に行かざるを得なかったせいで、蓋の場所を
自ら明らかにする危険性が非常に高くなったわけだ。
このままではマズイ。
どうしたらいいのだろうか。

・・・・実は、だ。
簡単な処置を施せば、このピンチを乗り越える事が可能なのである。
つまりスレと現地部隊を切り離せばいい。
実況機能を自分でコントロールする事によって、曖昧さを演出する作戦だ。
それをより激しくするために、ハンナを投入したのだ。

おそらくこの計画は、途中で思い付いたのだろう。
実況を混乱させれば、きちんとした凸が難しくなる。
当初は黒七本人が、突撃作業と兼任してgdgd実況を行うはずだった。
もし以前活躍していた中継部隊ユニットが降臨し、自分達が実況の手伝いをすると
名乗り上げたら、黒七は「それはオレがやるから大丈夫」と断るつもりであったのだ。
まともな実況をされたら、自分達も普通の現地調査をせざるを得ないからだ。

初心者かつバカだからこそ、蓋へ辿り着かないような仕掛けが初めて可能なのだ。
しかしよく考えてみれば、それでは黒七のキャラに傷ができてしまう。
「下手糞!」と野次られれば、祭りが盛り上がらない恐れすらある。
凸に参加したがる連中は、何度も誘っているにもかかわらず、全く出てこない。
「彼」は、周囲を軽んじ始めていた。
そのため急に欲が湧いてきて、自分が勇者になりたいと思うようになっていく。
(現に凸後、黒七のキャラが、バカからいい奴に変貌している)
なるべく勇者の称号に泥が付く事態は避けたい。
何か他に手はないか。
すると素晴らしいアイデアが浮かんでくる。
誰か別の人間にバカキャラを装わせて、この凸の実況中継をさせればいいのだ。

「実況」というキーワードを巡って、黒七とハンナがほぼ同時に動き出したのは、両者の
望みがきわめて近くに存在し、思考もほとんど同じだった事の証拠である。
(裏で話し合い、密接に繋がっていた=ふたりの心理が同調=仲間)
黒七がいきなり実況の話を持ち出したのは、近々それに関する動きがある事を知って
いたからで、「彼」が実況をやると語っていたのに、ハンナが実況役をしつこく志願して
いたのは、黒七が自分を指名してくれるのを知っていたからだ。
(よってそのための環境を整えていた)
つまりこのふたりは、共犯関係にあったのだ。

以上の事を踏まえて、ハンナの言動をもう一度注意深く観察してもらいたい。
不自然な箇所がいくつもある事が、お分かり頂けるであろうか。
彼女は初登場時から、566氏を絶賛していた。
いや、別に566氏のファンがいてもおかしくはないし、回忌祭り云々があったとはいえ、
彼が聡明な人物である事には変わりがない。
それは、オレも認めている。
大胆な行動力と繊細な分析力を持つ稀有な人材だ。
実際、蓋スレには566氏のファンが大勢いる。
だが本当にハンナは、彼のファンだったのか。


「566のとこに嫁ぎたい…」とつぶやき、いきなり彼女は現れた。
そして続いて始まる自己紹介。

「やる気満々です☆」
「当方2ちゃんはオカ板ロムと、地震板、薬板住人。」
「腐女子ですがよかですかね??」
「職質されたが経験あります」
「実況は…『隣のギシアンを実況』したことしかないので…」
「頭が弱い哀れな腐女子」

何という汚れキャラだ。
そして嫌悪感を催されるハイテンションな書き込み。
祭りに参加したい!という気持ちがあったのは分かる。
目立ちたくて、必死にウケを狙っていたのかもしれない。
だがそれにしても、彼女の自己紹介を読んで好意を持つ人間など果たしているのだろうか。

絵文字を多用し、わけの分からぬ生息区域をうろつき、おまけに職質された経験を持つ
頭が弱い哀れな腐女子で、他人のセックスをネットで実況中継していたらしい。
コイツに興味を持つのは、不思議ちゃんマニアぐらいだ。
常識的に考えて、実況をしたいと懇願しているオンナが、初対面の人々へ向かって、
マイナスだらけの紹介文など書くとは思えないのだ。
会社の面接でこのような言動を見せたら、社会を舐めていると受け取られてしまう。
採用されるわけがない。
それと同じ事だ。

実況役を志願しているのだから、自分が有能である事をアピールするべき所なのに、
どうした事か彼女は、自分が不安定な人間である事を積極的に印象付けていた。
これでは逆に、実況役を断られる確率が高くなってしまうではないか。

そもそも地震板に常駐する人間など聞いた事がない。
たしかに2ちゃんねるは広いから、風変わりな地震のマニアだっているのだろうが、
そこで彼女が何をしているのかというと、地震の予知のために覗いているという。
オカ板にいる住人達から賛同する意見はなく、逆に地震板住人とはいったい何なのか、
と苦笑交じりに尋ねられる始末だ。
筋金入りのオカルト好きというより、アタマのおかしいキチガイなのではあるまいか。
現にそれに続く常駐板として「薬」を挙げている。
文脈的に「メンヘル」を彷彿とさせる流れだ。

こういったアタマのおかしい人間が、566氏を褒め称えている。
「まとめは関西、17、566の凸のあとのとこまでしか見つけてません。」
ちょっと気を抜くと、つい呼び捨てにしてしまうこの態度。
本当に566氏のファンなのか・・・・

他にも「コーヒーン」をやたらに淹れ廻っていた。
普通は一度やれば、それをご馳走になった連中はアンカーで感謝の意を示す。
だがコイツは、何度もしつこく「コーヒーン」と叫ぶ。
頭が弱い哀れな腐女子と説明しながら、すかさず「コーヒーン」を淹れてくれる。
蓋スレで「コーヒーン」と言えば、ドリル嬢だ。
彼女の優しい気遣いは、蓋スレの刺々しいギシアンを何度も緩和してくれた。
第24夜でも少し触れたが、ドリル嬢が姿を消したのは蓋スレ48で粘着した「皿仕上げ」
のせいである。
年内に結婚すると報告した彼女に、色々と恩義を感じていた住人達が総出で祝福して
いると、何が気に入らないのか「皿仕上げ」なる奇怪な人物が、悪臭を放つ獣の如く
襲い掛かってきた。

本当に危ない所を見つけてしまった48蓋目
ttp://www.geocities.jp/honabu_swf/mirror_logs/048.html

>381 名前: ドリル 04/10/04 04:13:10 ID:DQtc+ZsK
>(全然関係無いけれど今なら言ってもいいかな…


>早ければドリル年内にケコーンするってケテーイ。


>コーヒーンありまと⊃■b⊂


(※)筆者注:以降、スレ中が「おめでとう」の書き込みで溢れる。

>491 名前: 本当にあった怖い名無し 04/10/07 00:13:41 ID:ZwyQnuka
>悪いけど私だったら「結婚します」なんて空気が読めないこと書かないけどね
>ちょっと言う場が違うんじゃない?雑談も多少ならいいけど結婚云々はなんかね~。

>ええ、ええ、どうそ鬼女とでも煽ってくださいまし。こーひ~んだって、ぷ、もういい加減にやめたら?
>あんたのことだよ。

>493 名前: 皿仕上げ 04/10/07 00:19:11 ID:ZwyQnuka
>なんか自分が「いい人」演じて皆から「いただきます」なんて言われて調子に乗ってんの、ぷっ。

>引き際っていうのを知らないのかしら?ここの住人もあまりにも「純」すぎて笑える。


>BY 鬼女

>499 名前: 皿仕上げ 04/10/07 00:21:57 ID:ZwyQnuka
>ある一部の人ははっきり言ってうんざり、こーひ~ん。

>それで調子に乗って「結婚しますです」だって。空気嫁や。

>515 名前: 皿仕上げ 04/10/07 00:33:13 ID:ZwyQnuka
>ここの住人はドリルが女だからあわよくば

>「やらせてもらえる」

>からよいショしてまずーなこーひーんを義理で飲んであげてるんだよね。わかるよ、わかる、うん。オトコの単純な心理。

まあ、正直に言って、「皿仕上げ」の書き込みなど、引用する価値もない豚の鳴き声
以下のシロモノなのだが、注目して頂きたいのは「コーヒーン」という言葉を逆手に
とって攻撃している姿だ。
オレには「皿仕上げ」が、ドリル嬢の結婚に本気で苛立っているように見える。
スレではあからさまな「嫌なオンナ」を演じているので、ネカマ説が定着していたが、
それにしてはピンポイントでドリル嬢の急所を抉り、立ち直れないような陰湿な言葉の
連なりを吐き出しているのが気になる。
これは完全なる憎悪だ。
オンナの弱い部分を知っているからこそ、そこを的にかけてくる厭らしさがあった。
生々しいほどのメスの匂いだ。
コイツのむせ返るようなキツイ体臭から、オトコのオレでも只ならぬ悪意が理解できる。
分かりやすく言うと、「嫉妬」と表現するのが相応しかろう。

ドリル嬢を好きだったオトコが、彼女の結婚に腹を立てていた。
粘着して精神攻撃するほど深く愛していた。
こんな推理をする人がいるかもしれない。
しかしどこの誰かも分からない彼女に、本気で惚れていたとも思えないのだ。
ドリル嬢の淹れてくれた、不特定多数への「コーヒーン」に個人的な愛情を感じた?
それこそまさに、「皿仕上げ」の言うところの、あまりにも「純」すぎて笑える、だ。

そもそも分かりやすいネカマをしていた動機が見えてこない。
むしろ結婚報告をする彼女が「羨ましかった」という素直な衝動(強い感情)こそ、
この憎悪の爆発に繋がっていたと思われる。
バカなオンナをわざと装い、ネカマをしていたのはドリル嬢を陥れたいからだ。
女性に幻想を持つな、というメッセージが見え隠れしている。
異性である男性には、ここまで割り切った強い感情など出てこないものだ。
たとえば「彼」も数々のネカマをやってはいたが、女性そのものの内面性を前面に
押し出すように演じ続け、不特定多数の男性達へ諭す事などはしなかった。
それも当然で、異性の汚い部分にシンクロするのはかなりキツイからだ。
逆はある。
綺麗な面を強調し、萌えに転じる性癖だ。
だがそうではなく、自ら進んでダークサイドに堕ちていた。
よってネカマの仕業ではないのである。
では誰なのだ、という疑問こそ、この欺瞞の裏側に隠された犯人を炙り出す手掛かりと
なるであろう。

「皿仕上げ」は自暴自棄な醜態を晒した挙句、早い段階から鬼女と書いていた。
ネット用語で「鬼女」とは、既婚女性を指す。
敵が多いであろう人間が、素直に自分の情報を明かす事はあり得ない。
つまりブラフとして、鬼女という単語を投下したのだ。
だが、情報かく乱のためとはいえ、既婚女性なのに結婚に否定的なスタンスを取ると
いうのも、真に奇妙な話である。
もし本当に(ドリル嬢が嫌いな)既婚者を装うのであれば、「結婚に幻想を持つなんて
若いわねぇw」という苦笑交じりのレスで牽制するはずだからだ。
結婚を喜んでいる女性、そのものを「蔑視」するのは、明らかに不自然なのである。
なぜなら軽蔑の対象に自分も入ってしまうからだ。
非常にちぐはぐな対応だ。
むしろ別の目的で、鬼女と書いたのではないか、とオレは睨んでいる。
ようは「結婚する女性を攻撃しているのは、自分が結婚できないからではない」と
いった言い訳である。

誰かがそれについて言及する前に、自分から率先して既婚女性である事をバラした
のは、独身女性の妬みと笑われるのが悔しかったからだ。
もしそうなってしまったら、立ち直れないほどのダメージを本当に負ってしまう。
ゆえに「鬼女」と書いて、周囲の機先を制しようとしたのだ。

鬼女とは、言葉通り「鬼のようなオンナ」であって既婚女性の事ではない。
用語の使い方が稚拙だった事から考えてみても、やはり男がネカマしていただけでは?
と、思う方々もいるかもしれない。
たしかに「鬼のようなオンナ」といった意味も含まれていた可能性がある。
だが、仮にそうだったとしても、どこかでドリル嬢と自分を比べている醒めた視点が存在
していたからこそ、自分を卑下する「鬼のようなオンナ」といった蔑称を用いる事が
できたわけで、同性ゆえの自嘲気味な嫌悪感から紡ぎだされた弱気な一面だったの
ではないだろうか。
いずれにせよ、只ならぬオンナの情念が漂っているように、オレには感じられるのだ。

祝福のレスの連なりを平然とぶった切っているのだから、コレはかなり強烈な憎しみだ。
こういった結婚に対する執念深い憎悪は、本来男にはない感覚である。
蓋スレの女性住人の中にも、ドリル嬢にカチンときた人がいたかもしれないが、普通ならば、
暖かい流れをぶち壊すような怒りを、ストレートに吐露する事に躊躇うはずだ。
女は自らの正義を重んじる風潮があるので、周囲から敵対視されるのを避けようとし、
むしろ共感を与えるような書き込みで、仲間を増やそうとする傾向があるのだ。
また結婚報告が不愉快なのは、「自分が結婚できないからだ」と見透かされるのが嫌だから
ツッコミされないように冷静に対応しようとする。
ところが「皿仕上げ」は、登場時からずっとケンカ腰であった。
一言だけならばともかく、コテを付けて長時間に渡り、進んで悪意を吐き出していたのは、
その行為自体がこの人物にとっての「冷静さ」、つまり「目的」だったからだ。

ようは、こういう事だ。
「皿仕上げ」は当初、単にスレを荒らして盛り上げようとしていただけだった。
ところがコレがきっかけとなり、憎悪に歯止めが利かなくなってしまう。

通常の利用者ではないからこそ、内なる心にある禁断の扉をうっかりと開けてしまい、
ブザマな醜態を晒してしまった。
たぶん自制心が薄い性格なのだ。
日ごろの鬱憤も、かなり溜まっていそうだ。

男とは不思議な生き物で、女性が嬉しそうに、それも祝福されているような場面では、
「本気」で流れに従ってしまうトコロがある。
それをぶち壊すのは、やってはいけない本能のようなものだ。
女性に疎まれやすいブリッコキャラが、多くの男達に(演技と分かっていても)ウケが
いいのは、こういう習性があるためだ。
たとえばメイドやロリなどは、無邪気で純粋、そして従順な女性をデフォルメした記号
なのだが、ゆえに男達は気を許して萌えてしまうのである。
か弱い女性を守る、という幻想がDNAに染み込んでいるせいなのかもしれない。

封建時代、それも対象者が自分の身内ならば、女性が素直に喜ぶ様子を見るに見かねて、
礼儀を重んじる(他人を気遣う)あまりに、小言を始める頑固者のひとりやふたりぐらいは
いただろう。
自分に関係のある事で喜ばれていたら、照れ隠し(自分の気持ちを露にしない)ついでに
怒鳴りつける展開があってもおかしくはない。(だがそれも一瞬で、あまり後を引かない
類のものだ)
もっとも「無骨な男らしさ」「奥ゆかしい女らしさ」が消えてしまった昨今、もはや昔日の
常識など通用しなくなってきている。
不器用で古い男性が疎まれがちなのは、合理的で効率的な現代社会の風潮との相性が
よくないからだ。(女性から嫌な奴と噂される上司のおじさんも、直接話を聞いてみれば、
どうやってコミュニケーションをとっていいのか分からず、悩んでいたりするのである)

男は女に対し常に戸惑いを覚え、女もまた男に対し首を傾げる事が多い。
性差というヤツだ。


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