真贋論争

ここは、オカ板の「JJ」の真贋論争からはじまる、EINHERJAR氏のにちゃんねるへの考察をまとめたブログです。

第20夜 #1

2007年02月28日 | 第20夜

ネットは、基本的にお金のかからない世界だ。
将来はどうなるか分からないが、定額料金制が当たり前になった現在、情報や
娯楽が無料に限りなく近い状態で手に入れられる。(Winnyはダメよw)
こうした環境下では、各種コンテンツが面白いか面白くないかで、その価値が
分かれてしまう。
つまり有限な時間を払うに値するかどうか、だ。

たとえば今オレがやっている検証作業は、単なる(悪)趣味の一環として公開
されており、ゆえにこれが真実かどうかなど100%判明する事柄ではないし、
となれば、この遊びに時間を支払ってくれる人達の多くは、面白いという理由で
コレを読んでいると考えられる。
だが中には面白くない、といった動機で時間を費やす輩も若干はいるはずだ。
生理的にムシが好かないとか、スカした態度を煽りたくなる衝動とか、関係者
からの悪意だったりとか、きっと様々な背景があるのだろう。

オレの場合、あまりネットで感情をあらわにするのは好きではない。
けっして平和主義者というわけではなく、リアルな人間関係という構図が、
ネットの世界で見出し難い体質だからではないかと思う。
オレの前にあるディスプレイは、文字の羅列を映す機能しかなく、人間の
口からほとばしった感情の形、いわゆるオカルト的に表現するならば、言霊と
して認識するのが、オレには非常に難しい。
今回のような検証作業でなければ、何がどうなろうと物理的障害が発生しない
限り、文字が乱舞する塊を醒めた目で眺めつつ、ゆったりと楽しむだけなのだ。
もっとも案外、それが冷静な感情を生み出し、物事を整理する能力に繋がって
いるのかもしれないが。

しかし何事にも例外はある。
そのひとつが、64みらいとの接近遭遇だ。(2006年6月16日深夜)
この人物を知った時、オレは珍しく嫌悪感が湧いてきた。
時期が悪かったのだろう。
JJの予知夢が外れそうな気配が濃厚だったし、そのせいか64みらいが彼の
後釜を狙ったような予知を連発する態度が気に食わなかった。
JJスレでひっきりなしに宣伝された書き込みに導かれ、オレは64みらいスレ
へと辿り着き、流れを読んだ後、生理的な拒絶で一杯になる。
普通はこういうスレがあっても余計な茶々は入れず、大人しく眺める事を良しと
するのだが、どうにも我慢ができず「と学会のジイサン」連中の真似事をやって
苦しめてやろうというサディスティックな感情を抑えられなかったのだ。
オレがムカついた理由は、ふたつある。

(1)カルト教団の信者獲得運動
(2)明菜の嫌がらせスレ

(1)についてだが、64みらいが一番最初に出て来たスレの発端が、カルト教団
っぽいサイトに収められた「ある男性が臨終間際に見た2006年6月の大災害の
ビジョン」であったため、これに興味を引かれた住人達の願望(それが悲惨な
ものであっても)を具象化する予知を連発した64みらいの言動に、警戒感が
芽生えたのだ。

●2006年6月関東周辺で大規模な地震!!?3
ttp://w2.abcoroti.com/~shingan/mirai/1150021809.html

「ある男性が臨終間際に見た2006年6月の大災害のビジョン」
ttp://www.unity-design.jp/unity_slowlifecafe/slc06_saigai/slc0605_vision/slc060%82T_vision.html

信者獲得のための布教活動に、理屈を超えた怒りがあった。

オカ板で何をやっていやがる。
住人達を舐めるなよ。

しかしオレが64みらいを少し突付いた結果、この可能性はとても低くなった。
というのも、仮に彼がカルト教団の関係者であったのならば、もう少し威厳を
醸し出そうとするはずだからだ。
自尊心を傷つけられ、オレの「擬似と学会芸」に反発し、その動機付けを懸命
になってやろうという感情パターンがなかった。
このやり取りは後でサンプルとして提出するが、ともかく64みらいはオレの
質問を見事にかわし、あっさりと逃げてしまったのである。
この時受けたオレの印象は、ネット戦術の何たるかをよく熟知している人物、
というものであった。

件のサイトを一瞥すると、お世辞にもネットに詳しい人が作ったものとは言えず、
かなりシンプルで大人しい構成になっている。
核となるポイントも、臨終間際に見た大災害のビジョンぐらいしかなく、たぶん
何らかの信仰や陰謀論への対策は、主に拠点として存在しているカフェ(集会所)
周辺で十分に賄えられているのだろう。
ゆえに彼らの布教活動は、ネットに主軸が置かれていないと考えるべきだ。
具体的に言うと「賛同者(信者)の捕獲ができればいいな」といった程度の罠で
しかない。(カルトは情報を制限するのが基本なので、ネットの利便性を排除
する傾向がある)
このようにこの団体は、ネット文化にあまり興味がないようなのだ。
2ちゃんねるへ書き込んで、布教活動しようとする背景があまり見えて来ないし、
また仮にやろうとしていたとしても、64みらいのような反応はできないはずだ。

オレの推理では、64みらいはかなりネット歴が長い人物のように思われた。
たとえば教祖が論争から逃げてしまった場合、周囲への発言力や信頼が低下
してしまう危険性が出て来る。

これを防ぐためには、ある程度の言い訳を捻り出さなくてはならないはずなのに、
彼は大胆な逃走を計り、その後、何事もなかったかのような振る舞いで、疑惑を
リセットしてしまう図太さがあった。
教祖的な役割を持った人物を、最小限の被害で温存させたかったのだろう。
こうした判断力は、ある程度ネットをやり込んでいないと生まれて来ない。
普通は、逆の行動をしてしまう。
なぜなら一般的な感覚では、自己を正当化する行為が非常に重要だからだ。
しかしネットはリアルな社会ではないため、安全な場所からストレートに本音を
ぶつける事が認められている。
ゆえに、それなりのディベート能力がないと、当人は多くの悪意に晒され、動揺
する姿そのものを、攻撃対象のネタにされてしまう場合が多い。
発言の記録が残らない現実世界とは異なり、対応を誤れば、あっという間に無限
ループ攻撃に堕ちるリスクが高いのだ。(ブログ等の炎上祭り拡大化パターン)
もし論争が苦手だったら、またはそれをされると都合が悪くなるのならば、第三者
を装って当人や自説の擁護をするのがセオリーだろう。(オレはそれなりの反論を
するのが好みなので、これに当てはまらない)

実際、教祖の名誉を守るために名無しによる援護射撃がいくつも発生し、64みらい
スレの信者流出は、かろうじて避けられたように見えた。
この流れが人為的なものであると仮定すると、やっていた人間は冷静で、かつ知能が
高く、経験も豊富、おまけに意思が非常に強い。
2ちゃんねるの本質を理解している古参だろう。
かなり手強い相手だ。
只者ではない。
しかしどうしたわけか、このキャラの裏と表のバランスは著しく偏っていた。

64みらいの発言は、その読みの深さとは異なり、あまりにもバカすぎるのだ。
他人と距離を置くのを好むオレですら、反発心が芽生えてしまうほど隙があり、
淡々と間抜けな愚者の姿を演じ続ける人物。
ここに奇妙な違和感を覚えた。
オレは、このパターンを知っている・・・・

 

そこで(2)だ。

自尊心を傷つけられる事に意を介さない鋼の心。
隙だらけの間抜けな言動に、生理的嫌悪感を植え付けられる手口。
この特徴から、まず最初に思い浮かべた人物像こそ「明菜」だった。
明菜はJJスレで何度か見かけており、特に会話を交わした覚えはない(する価値
もなかった)が、彼女、いや彼がただのバカとも思えなかった。
光BOYとイコールで結ばれていたからだ。

オレが光BOYの追っかけマニアだと思っている住人も多いかもしれない。
確かに基本的な知識はあった。
とは言え、これらの情報は、昔ハン板に出入りしていた時代の名残であり、マニア
と呼べるほど精通しているわけでもない。
ただ漠然と、コイツはわざとバカのフリをしている、という直感はあった。
得意の誤字芸は、言葉に興味がある事の裏返しだと考えていたし、火病芸も自尊心
を傷つける極限状態を作り出す、何らかの意図が隠されているように思えた。
釣りが好きな一匹狼、といったところか。

この時想定していたのは、彼がJJを貶めるために64みらいを演じ、JJの予知夢
が外れて移動して来た難民達をからかうネタ、というものだった。
それゆえにJJと正反対の予言を投下するのではないのか、と。
だからこそ典型的なカルト色を強めているのではないのか、と。
目的があるからこそ、叩かれてもケロッとしていられるのではないのか、と。
釣りなので、JJの未来設定を拝借するいい加減さがあるのではないのか、と。
彼は「やっぱり本物はコッチだった」と心の拠り所を求めて集まって来た住人達を
「やっぱりオカ板の連中はバカばっかだな」と嘲り笑って、JJスレでの仕返しを
目論んでいる。
・・・・そう思っていた。

明菜のネタバレまでは。

 

JJと明菜が一緒という事は、本当はまともな文章を書け、愛想のいい態度を
振りまく気遣いも有していた証拠になる。
やはり彼は、ただの火病キチガイではなかったのだ。
そういった狡猾な人物と同じセンスが、64みらいにも見受けられ、さらにスレ
でJJを意識した予言を連発し、所々に彼の消えた理由をフォローする発言を
挟み込んでいた。
素直に考えれば彼らは同一人物であり、64みらいこそJJの後番組という位置
付けになってしまう。
自分で言うのもなんだが、にわかには信じ難い話だ。

そもそもいったい、何のためにこんな事をしているのか・・・・
釣りが趣味だったとしても、長期間行う忍耐力はどこからやって来た?
中途半端なネタバレによるストレスを、どうやって処理しているのかも気になる。
人を騙すのが趣味なくせに、あまりにも報われない展開や結末だし、しかも長い
時間を費やした対価などないはずだ。
賞賛や感謝ではなく、憎悪が投げつけられるのだから、むしろ精神的なダメージ
を被る一方ではないか。
おまけに明菜ネタバレ後のJJを、ネタバレとは言うものの半分以上隠したまま、
別の形で続けようと企んでいるのだ。
何かそうしなければならない理由や意味が、彼にはあったという事なのだろう。

まったく不思議だ。
この人物に興味が湧いてくる。
検証をする準備段階で、オレは明菜と同一人物と目された光BOYを追った。
2ちゃんねるハングル板。
そこで彼が、オレの想像以上の釣り師である事を再認識した。(第3・4夜参照)
ハン板では今でも時折、彼の話題が浮かんでくる。
名無しの火病系が登場すると、引き合いに出される事が多いからだ。
「光BOYオフ会すっぽかし祭り」を知っているのかいないのか、はたまた信じたく
ないだけなのかは定かでないが、稀代の釣り師としてではなく、30間近の韓国人
オンナ説を連呼する奴が、どうやらいまだに何人か存在しているようなのだ。

いずれにしてもハン板では、火病キャラがスレを盛り上げる必要不可欠な因子に
なっているのは事実だ。
オレは、定期的に光BOYの記号を持ち出す連中にも疑いの目を向ける。
もし彼が釣り師だったとしたら、火病持ちのキチガイ韓国人という根拠を確固たる
ものにするためには、常に批判する書き込みがあった方が万全だからだ。
「釣りだ」ではなく「本物(のキチガイ)だ」という言葉をひたすら連呼し、観客の
精神に刷り込みをさせれば、誰も光BOYが釣りだとは思えなくなってしまう。
まるで商品名を連呼するCMだ。
「光BOYオフ会すっぽかし祭り」後も、まだそれをしているのだとしたら、彼が告白
したネタバレ部分を隠蔽し、光BOYをもう一度笑いの道具に使える事も可能だ。

とするならば、だ。
ハン板によくいた、いや今でもいる、光BOYを本物のキチガイとして攻撃する住人
達は、結果的に彼を利する働きをしていた事になる。
光BOYの遺産で、恩恵を得る連中の正体とは何だろう。
嫌韓勢力だったとしても、「光BOYオフ会すっぽかし祭り」の経緯が暴露されれば、
「光BOY=バカな日本人」と知られてしまい、ブーメランのように跳ね返ってきて、
逆に不信感という大きなダメージを受けてしまうではないか。
情報の精度が重要と考える彼らにとって、それはあまりにも危険すぎる賭けだ。
むしろバラされても、真の目的が暴かれる心配がないと知っている連中だからこそ、
光BOYの遺産を平気で扱っていたと思われる。
だから明菜をJJスレで活用し、彼が光BOYと同一人物である証拠はついに出て
来なかったにもかかわらず、光BOYと同義語として使われていた。

こうして振り返ってみると、オレを含む、多くのユーザー達は、誰かによって
何らかの思考操作を受けていた可能性がある。
だが、それが事実だったとしても、その方法は何だったのか。
オレは、わりと疑り深い性分だ。

そのオレまでも引っかけた、マインドコントロールの正体とはいったい・・・・

 

「明菜の正体は光BOY」という漠然とした噂。

思い当たるのは、やはりこれしかない。
説明を省いた結論の連呼。
毎日毎日、スレで繰り返された単語や記号。
連呼される書き込みを眺めているうちに、いつの間にか「明菜=光BOY」を
無防備な心の中に埋め込まれていたのだ。
さらにこの仕掛けと連動するように、明菜自身が「光BOY」という記号を
わざと投げつけていた。

つまりリアや明菜といった火病系キャラと、彼らが現れた当初に「説明を省いた
結論の連呼をしていた連中」はグルであり、周囲の人間へどんどんと「明菜=
光BOY」をばら撒くウィルスに感染させていったのだ。
敵意・憎悪・嫌悪、さらには恐怖・羞恥・イジメ・差別、といった負の精神を利用し、
まともな思考力を奪っていたとも考えられる。(第7夜参照)
理性に勝てるのは、何らかの強い感情だけだからだ。
これがユーザー同士の連帯感を生み出し、スレで雑談させる娯楽へと変えていく。
書き込みされる内容は、サーバーに負担をかけないような「一行レス」程度で
あり、見物している観客ですら、感情を煽られ興奮状態に陥り、繰り返しリロード
させてしまう環境に放り込まれてしまう。
この手法は使い方次第で、色々と応用が利きそうだ。

やがて根本的な疑問が浮かんでくる。
いったいこれで、誰が得をするというのだろう、と。

もちろん「2ちゃんねる」しかないではないか。

管理人雲隠れの真相・2 被害者より広告主を重視【年間総額6億円にも及ぶ収入】
ttp://www.za●za●.co.jp/tsui-sat/tsui/20061111_04.htm
(●の部分にkを入れてないと、中尾氏の妨害で読む事ができません)

>残りは西村氏が社長を務める合資会社「東京アクセス」(東京都北区)などに
>入金される。
>本人いわく、昨年の年収は「日本の人口(1億2700万)くらい」だ。

>広告料金は、例えば掲示板全体への出稿は月額157万円余、ニュースやゲーム
>など話題ごとに分けられたサーバーへの出稿なら1件月額31万円余。
>携帯電話で2Chを見る際に出る広告は別体系で、マリオネット社が取りまとめている。

>最も人気の高い出稿先が「ジャンプページ」。
>両掲示板に貼られたリンク先をクリックして外部サイトに飛ぶ際、必ず経由するため
>見られる頻度が非常に高く、最高で月額450万円とされる。

>こうして得られる広告収入は、年間総額6億円に及ぶともされる。
>書き込みによる被害者の保護よりも、お金を出してくれる広告主を重視する西村氏の
>姿勢は明白だ。


世界最大級の掲示板ともなれば、宣伝効果が非常に高くなる。
趣味でやっているのならばともかく、最初から仕事として動き、数百万程度の
経費(月/約700万円)を捻出する覚悟があれば、一日億単位のリロード(07年
2月18日で投稿数2,735,113回)が集中しても、どうという事もあるまい。
年間で6億円だから、(エロ)広告費だけで十分にペイできる範囲だ。
ユーザーが多くなれば、キャラクターグッズや書籍などの収益が見込める。
もとはタダだし、CMは2ちゃんねる自体だ。

1000万の利用者が集まれば、テレビのCMや新聞の広告に匹敵し、商品開発と
いう手間やリスクを冒さずに生み出されたグッズは、莫大な利益となるだろう。

他にも裏の稼業があるのかもしれない。

たとえば噂にあった総会屋行為だとかIPログ販売、または利用者の反応から読み
取った統計調査記録、個人情報を特定の団体へ放出、商品への口コミ宣伝、等々。
そのブツに、本当に価値があるのかどうかは関係なく、まずは欲しがる連中が
先に存在し、結果がどうなろうと関係ないと割り切っていれば、2ちゃんねるという
システムは人が集まる場所なだけに、無邪気な書き込みが巨額な札束へと変わる
可能性を秘めている。
まさに「錬金術」と言えよう。


ビジネスマンが2ちゃんねるから学ぶべきこと
ttp://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/16d34ed43d9cd8a5a20743d93e1f8ca9

>しかし世のビジネスマンが、2ちゃんねるから学ぶべきことが一つだけある。
>それは、ウェブでサービスが軌道に乗るにはシステムの自由度を高めることが
>必要条件だということである。

>オープンソースや「ユーザー生成コンテンツ」を支えているのは、金銭的な
>インセンティヴではなく、ユーザーが情報を提供するモチベーションである。
>インセンティヴは報酬によって引き上げることができるが、モチベーションを
>上げる決まった方法はない。
>個人が情報を生産する目的は多様であり、その成果の尺度も決まっていないからだ。
>しかし一つだけいえることは、こうした多様な目的を許容する自由度が高いほど
>モチベーションを高めやすいということだ。
>だから、なるべくオープンにして参加の障壁を下げることが不可欠である。

管理人たる西村氏の思想を隠し、自由な雰囲気を売り物にしていく。
こうすれば人が集まりやすくなる。
多くの人を集めれば、やり方次第で利益を生む事ができるのだ。
すると釣りをして、アクセス数を稼ぐ仕掛けを企てていた連中は、2ちゃんねるの
関係者であるという仮説に、高い信憑性が出て来てしまう。
つまり「プロ固定」だ。

(・・・・バカな!アレはただの都市伝説であって、実在するわけないじゃないか!)
混乱しながら自問自答するオレは、ふとある事実に気がついた。
(もしこの仮説が正しければ、他にもいくつか人工的な祭りをやっていたはず)
だがそれを見つけるなど、この広大な2ちゃんねるでは不可能だ。
そう、本来なら無理な事だったのだ。
光BOYを追いかける途中で見つけた、あの書き込みを発見するまでは・・・・